さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Say / John Mayer

Say / John Mayer

 

Lyrics&訳

Take all of your wasted honor

Every little past frustration

Take all of your so-called problems

Better put 'em in quotations

 

踏みにじられた誠実さ

心に積もる些細な葛藤

悩みと呼ばれる物たち全て

いつかの誰かの言葉に乗せて

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

声に出すんだ

聴いて欲しいこと

吐き出したいこと

胸につかえていること、全部

 

Walking like a one man army

Fighting with the shadows in your head

Living out the same old moment

Knowing you'd be better off instead,

If you could only . . .

 

孤独な兵士の様に歩き

心を蝕む影と戦い

色褪せ変わらぬ時を生き抜き

這い上がるべき先の地を知る

ただ君にその意志さえあるなら

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

言葉にするんだ

言わなければならないこと

伝えなければならないこと

話さなければならないことを

 

Have no fear for giving in

Have no fear for giving over

You'd better know that in the end

It's better to say too much

Than never to say what you need to say again

 

躊躇わないで。君の声を届けることを

恐れなくていい。その重荷を明け渡すことを

振り返れば、それで良かったと

声の限りを尽くした方が

いつものように、飲み込むよりも

 

Even if your hands are shaking

And your faith is broken

Even as the eyes are closing

Do it with a heart wide open (a wide heart)

 

君のその手が戦慄いたとして

君の支えが砕かれたとして

君のその目が伏せられたとして

それでも心は閉ざさないで

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

その悲しみを。その怒りを

その迷いを。その孤独を

その苦しみを。その憎しみを

その過ちを。その後悔を

その優しさを。その志を

その喜びを。その感動を

その想いを。その愛しさを

言葉に替えよう。その声で伝えよう

 

この曲について

 普段思っていてもなかなか口に出せない言葉を、一人で抱えずに声にして周りに伝えようというメッセージが込められている曲です。

 

 この曲のキーフレーズでもある Say what you need to say(君が言うべきことを言おう)ですが、ではその言うべきこととは何でしょうか。この曲では主に、心に重く圧し掛かる事柄全般がメインとなっているようです。
 特に1番では、自分の中に抱えている悩み、苦しみがピックアップされています。正直者がバカを見るような世の中や、納得のいかないこと、そんなことに悶々としている誰かの様子が目に浮かぶ気がします。

 

 しかし、そんな想いは全て誰かに伝えてしまおうとこの歌い手は諭します。誰かに話して、その胸の内を分かって貰い、抱えている重荷を少し肩代わりして貰った方がずっと良いということを伝えています。そしてそうすることで、今のどうにもならない状況から抜け出していける。そんなことが2番のフレーズで仄めかされています。

 

 そしてCメロ後の3番では、これからも色んな辛いことや絶望してしまうことが襲ってきたとしても、誰かに一緒に分かって貰えれば乗り越えられる。だから、声に出そう(Say)と、改めてタイトルに集約されているようです。

 

 さて、この曲はジョン・メイヤー(John Mayer)によって2007年にリリースされた曲で、2009年にはグラミー賞を受賞しています(と言っても、ジョン・メイヤーは他にも7曲ほどグラミー賞獲得してますが……)。とてもシンプルな曲ですが、それ故に多くの人に受け入れられたのかも知れません。



John Mayer - Say

 

 また、この曲はgleeの数あるエピソードの中でも特に異色の回となる、シーズン4の「最後に伝える言葉」で使用されています。
 このエピソードは、2012年に起こったコネチカット州での小学校銃乱射事件がきっかけで作られたと言われております。銃声が聞こえてからの生徒たちの行動や学校の対応がとても生々しく描かれており、加えて普段は基本コメディ路線のgleeだからこそ、突然なんの前触れも無く訪れる銃社会の理不尽な恐怖が凄くリアルに伝わってきます。日本にいてはピンとこない、アメリカと言う国のある側面を伝えてくれるエピソードですので、ご覧になっていない方は是非。



GLEE - Say (Full Performance) HD

訳、言葉について

 Put は、通常は「置く」という意味で使われますが、場合によっては「言葉にする」という意味で使われます。例えば「なんて言ったらいいかなぁ」というニュアンスを、 How should I put it という言い回しで表現できたりします。日本でも「言葉を並べたてる」と言ったりすることが有るので、考えてみればそんなに不思議なニュアンスではないのかも知れません。

 

 Give に関する言葉が2つありますが、まずGive in は、相手に渡すと言うよりは、相手に「届ける」といった意味合いになります。そしてGive over は相手に「引き渡す」といったイメージになるようです。

 

 Hands are shaking は、握手を意味する Hand shake とは違い、「手が震えている」という状態を意味しています。

Fire / Bruce Springsteen

Fire / Bruce Springsteen

Lyrics&訳

I'm driving in my car

I turn on the radio

I'm pulling you close

You just say no

You say you don't like it

But girl I know you're a liar

'Cause when we kiss

 

Fire

 

ドライブしながら

ラジオに灯を入れ

その肩に腕を

やめてって声

イヤって言う声

そいつは嘘だ。俺には分かる

ほら、こうやって口づけ交わせば

 

火が点く

 

Late at night

I'm takin' you home

I say I wanna stay

You say you wanna be alone

You say you don't love me

Girl you can't hide your desire

'Cause when we kiss

 

Fire

 

こんな時間だ

連れて帰るよ

家に寄ってけ

独りにしてって?

タイプじゃないって?

嘘つけ、顔に書いてある

だってそうだろ、口づけ一つで

 

燃える

 

You had a hold on me

Right from the start

A grip so tight

I couldn't tear it apart

My nerves all jumpin'

Actin' like a fool

Well your kisses they burn

But your heart stays cool

 

お前のもんだ

最初からな

俺はお前にガッチリ掴まれ

お前の手から逃げられやしない

どうなってもいい

ネジを飛ばして

辺り一面キスに焼かれて

お前一人がどこ吹く風で

 

Romeo and Juliet

Samson and Delilah

Baby you can bet

Their love they didn't deny

Your words say split

But your words they lie

'Cause when we kiss

 

シェイクスピア

旧約聖書

信じてみろよ

悲劇でも愛だ

拒む言葉

お前の並べる嘘の言葉

観念しろよ、唇重ねりゃ

 

Fire

Fire

 

焼けつく

火傷しそうだ

 

Burning in my soul

It's outta control

 

焦がれる魂

イカレちまうね

 

この曲について

 ちょっと強引に彼女を口説き落とす男のシチュエーションですね。ドライブしながら肩を抱き寄せて口説く男と、まんざらじゃないと思いつつも拒んで焦らす彼女という、そんな駆け引きが楽しい曲です。そして、そんなお互いじりじりと燻ってる中、キスをすることで、一気に火が点いて燃え上がります。まさに「Fire」ですね。

 

 ただ、主人公の男の方は、彼女の方が一枚上手で、自分はうまく転がされてるなって思っているところが、ちょっと可愛らしかったりします。

 

 さて、この曲は1977年にブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)により歌われました。アップテンポのバージョンも有りますが、アルバム「Live/1975-85」の、遅めでメリハリの効いたバージョンが有名ではないでしょうか。カバーしているアーティストも多いですが、やはりそちらのバージョンがベースになっています。


Bruce Springsteen - Fire - Lyrics

 

 gleeでもこの曲はシュー先生とエイプリルのデュエットで歌われています。ちょうど離婚が決まったシュー先生とエイプリルとの再会により、再び火が点いたことを匂わせる選曲ですね。なお、歌詞は同じシチュエーションの女性側目線になっていて、こちらも面白いです。やっぱり、gleeは曲の意味を知っていると楽しさが倍増しますね。


 GLEE "Fire" (Full Performance)| From "Home"

 また、以前ご紹介したDes'reeも、Lifeと同じアルバム「Supernatural」の中で、この曲をBabyfaceとのデュエットで歌っています。こちらは、Babyfaceが男性目線の歌詞で、Des'reeが女性目線の歌詞で交互に歌う形をとっています。



Fire (Babyface & Des'ree)
 

 こう、歌詞を少しずつ変えて色んな歌い方をされているというのも楽しいですね。

 

訳、言葉について

 You can betは、そのままだと「あなたは賭けることができます」となりますが、これは「これは絶対勝てる賭けだよ」というニュアンスです。つまり「間違いない」「絶対」という意味になります。

 

 Samson and Delilahは、旧約聖書に登場する話の、怪力男サムソンと、彼に歪んだ愛を寄せるデリラの二人の事のようです。

 

 It's outta control は、It's out of control のことで「制御できない」「抑えがきかない」「どうにもならない」という場合に使う言葉です。

Go Your Own Way / Fleetwood Mac

Go Your Own Way / Freetwood Mac

Lyrics&訳

Loving you isn't the right thing to do

How can I ever change things that I feel?

If I could baby I'd give you my world

How can I when you won't take it from me?

 

お前を愛するのはまずいことかもしれない

思い留まるにはどうしたらいい?

もしお前に全てを捧げようとしたとして

お前が受け取る気が無かったらどうしたらいい?

 

You can go your own way

Go your own way

You can call it another lonely day

You can go your own way
Go your own way

 

だってお前は我が道を行ける奴だから

そうさ、自分の道を

それは孤独な日とも言えるだろうが

自分のだけの道を

自分を信じて

 

Tell me why everything turned around

Packing up shacking up's all you wanna do

If I could baby I'd give you my world

Open up everything's waiting for you

 

待ってくれ。一体どういう心境の変化だ

荷物まとめて一つ屋根の下。それが望む全てだって?

出来るなら、俺の人生全部くれてやりたいところだが

世界はお前の手で開かれるのを待ってるんだぜ?

 

You can go your own way

Go your own way

You can call it another lonely day

You can go your own way

Go your own way

 

だから、そのまま自分の道を行けばいいんだ

俺なんか振りきって行け

それは孤独と戦う日かもしれない

でもお前は自分の道を

迷うこと無く

 

You can go your own way

Go your own way

You can call it another lonely day

You can go your own way

Go your own way

 

自分の人生を行け

自分だけの人生を

その横には俺もいないことになるが

お前だけの人生を駆け抜けろ

お前だけの人生を

 

この曲について

 軽快なノリで、歌詞も多くないのでサラッと内容は理解できるかなと思ったのですが、甘かったです。どうにもまず「これだ!」って確信できるシチュエーションがいまいち思い浮かびません。
 昔の歌詞によくあることなのかもしれませんが、ThenとかButとかBecauseといった接続詞が全くない為、各フレーズをどういう想いで繋いでいいのか、主人公の本意は一体どこにあるのかを読むとっかかりが無いのが、一番の原因かなと思います。

 

 まず最初は、自分が相手を愛することにためらいを持っています。もし自分が全てを賭けて相手に尽くしたとしても、相手はそれを受け入れる気が無いのではないかと危惧します。それは何故か。それは You can go your own way……つまり、相手は周りに流されたり縛られたりすることのない、我が道を行くことができる人だからという事のようです。

 

 ここまでは分かります。

 

 さて問題は2番です。ここをどう読み解くべきかが分かりません。とりあえず最初の歌詞を直訳すると

 

・状況が全く変わってしまったのは何故なんだ

・お前は荷物をまとめて一緒に住むことを望んでいる

 

 となります。ここ、とりあえず二つの解釈が思い浮かびます。

 

 

1:状況が全く変わった結果、相手は荷物をまとめて一緒に住むことを望んでいる

 

2:相手は荷物をまとめて一緒に住むことを望んでいる筈。なのにその状況が全く変わってしまった


 

 そして、このどちらの解釈だったとしても、これに対する主人公からの回答は、You can go your own way……つまり、お前は自分の道を行けばいいんだと、相手を突き放しています。これが色々引っかかりました。
 後のサビにこの突き放したこの言葉が控えていることを考えると、最初は2の解釈だと思いました。しかしその場合、時制を正確に考えると、3行目の歌詞はShacking up was all you wanna do か Shacking up's all you wanted to doとなる筈で、なんかしっくりきません。
 しかしかと言って、1の解釈だったとして、その後に相手を突き放しているのは何故なんでしょう。1番の歌詞を見る限り、この1のシチュエーションは、主人公にとっては好都合の筈です。

 

 で、色々考えた結果、1の解釈を採用しました。というのも、恐らく1番と2番の間には、長い時間の経過が隠されているのではないかなと思いました。少なくともそれは、主人公が相手の事を諦めるのに十分な時間です。そう考えれば、2番のシチュエーションは、主人公にしてみれば「何を今さら」となり、相手を突き放す理由も説明がつき、上記の1の解釈とも矛盾しないかなと思います。

 

 さてそう考えると、タイトルを含む You can go your own wayというフレーズは、

 

 ・1番では「君は我が道を行くタイプの人だよな」という、相手のパーソナリティを言及する言葉

 ・2番では「君は自分の道を進めばいいんだ」という、自分から離れる事を促すメッセージ

 

 と、それぞれ意味合いが異なることになりますね。そして、その後もこの言葉は繰り返されますが、これにどんな気持ちが乗せられるかは、聴き手によって様々でしょうね。「自分と行く道は違うけど頑張れよ」という応援のメッセージにも取れるでしょうし、「我が道を突っ走る為に俺を捨てたんだから、最後まで我が道を貫き通せ」と相手に発破をかけているようにも取れます。勿論、自分になびかなかった相手への「好きにすればいいだろう」という捨て台詞にも取れますね。ここがこの曲の楽しみ処かもしれません。

 

 さて、この曲はフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)により1977年にリリースされた曲で、アルバム「Rumours(邦題:噂)」に収録されています。この曲はgleeで知っていたのですが、元はフリートウッド・マックの曲だと気づいたのは実はつい最近です(思いっきり劇中でもそう言っているのに……)。
 それにしても、フリートウッド・マックは、以前訳したLandslideのイメージが強かったので、ちょっとびっくりしました。


Fleetwood Mac - Go Your Own Way (HQ)

 

 そしてこの曲が収録されたアルバムRumoursは、gleeのSeason2の19話で特集が組まれており、この曲もその際に登場します。クィンとのよりを戻してしまったフィンに対して、レイチェルが嫌味と未練を込めて挑戦状でも叩きつけるようにこの曲を歌います。この時のフィンは、なかなかどっちつかずな態度をとりますね。


Glee - Go Your Own Way (Lyrics On Screen) HD

 


訳、言葉について

 Your own は、All The Wayの時にも出てきましたが、「君一人で」というニュアンスになります。その為、Your own way は、「一人きりの道」「自分だけの道」となります。 

 

 Pack up は、「荷物をまとめる」という意味で使える言葉だそうです。

 

 Shackは「掘っ建て小屋」という名詞となりますが、これを動詞にすると「同棲する」という意味になるそうです。

 

 歌詞とは違いますが、この曲が収められているRumours。日本語訳は「噂」ですが、噂を英語にしたとき、我々が習うスペルでは「Rumor」と記述されます。Rumourは、このRumorのイギリス表記のスペルです( sは複数形のs)。

The Longest Time / Billy Joel

The Longest Time / Billy Joel

Lyrics&訳

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだな

すっかり長くなってしまったな

考えてみれば

長い時間になってしまったんだな

 

If you said goodbye to me tonight

There would still be music left to write

What else could I do

I'm so inspired by you

That hasn't happened for the longest time

 

もし今夜、君から別れを告げられるなら

この曲は、書きかけのまま捨てられるだろう

出来ることなら何でもしたい

君がいなけりゃ心が湧かない

そんな気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまってたな

 

Once I thought my innocence was gone

Now I know that happiness goes on

That's where you found me

When you put your arms around me

I haven't been there for the longest time

 

一度は思った。僕から純粋さは失われてるって

今はこう思う。僕の幸せは培われてるって

君が僕と出会ったあの場所

君の腕に寄せられたあの時

今は傍にいない時間の方が長くなってしまってたな

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだよな

そんなに長くなってしまったんだな

思い返せば

出会ってから、一番長い時間に

 

I'm that voice you're hearing in the hall

And the greatest miracle of all

Is how I need you

And how you needed me too

That hasn't happened for the longest time

 

君に聴こえる声は僕の全て

この世で最高の奇蹟を詰めて

どれだけ君を想っているか

どれだけ君が想ってくれたか

お互いの気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまったな

 

Maybe this won't last very long

But you feel so right

And I could be wrong

Maybe I've been hoping too hard

But I've gone this far

And it's more than I hoped for

 

そんなに長くは続かないかもしれない

けど君はそう感じて

僕は過ちを恥じて

きっと心の底から祈り続けて

でも僕は君の心から遠く

祈りなんて届かないほど遠く

 

Who knows how much further we'll go on

Maybe I'll be sorry when you're gone

I'll take my chances

I forgot how nice romance is

I haven't been there for the longest time

 

誰も知らない。僕らがどこまで行けるかなんて

悲しいに決まってる。君が僕から去ってくなんて

もうみすみす逃したりしない

こんな気持ち忘れてたなんて

今は傍にいない時間の方が長くなってしまったけど

 

I had second thoughts at the start

I said to myself

Hold on to your heart

Now I know the woman that you are

You're wonderful so far

And it's more than I hoped for

 

あの時思った二つ目のことは

自分に言い聞かせたはずなんだ

きみの心を放さないって

そして今思うんだ。君は最高の女性だって

こんなにも素晴らしいんだって

理想なんて霞むほど素敵だって

 

I don't care what consequence it brings

I have been a fool for lesser things

I want you so bad

I think you ought to know that

I intend to hold you for the longest time

 

もう構わない。どんな結果が待っているか

忘れてたんだ。どんな大切な物を持っていたか

ひどく君を愛してしまってる

祈るよ、君もそうに決まってるって

君を抱きしめる。それを二人の一番長い時間にしたいんだ

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time...

 

長い時間になりますように

お互いを想う時間が

一緒に居る時間が

二人の人生で、一番長い時間に

 

 

この曲について

 最初この曲をざっと眺めた時、彼女に出会って素晴らしい時間を過ごし「ずっと長いこと、こんな気持ちになったこと無かった」という気持ちを歌った、喜びの曲だと思いました。実際、訳し終わってから他の方の訳を調べてみたところ、総じてやっぱりそう訳されています。

 

 が、訳を進めるうちにちょっと引っかかりを覚えました。この曲のタイトルでもありますが、なんでわざわざ「The longest time」という「比較の最上級」を用いて表現しているかです。比較最上級を用いるという事は、「何かと比較した中で、最も長い時間」という意味になります。

 

 では、何と比較するのでしょう。パッと思い浮かぶのは、主人公の生まれてから今のこの時までの間の様々な時間とです。この場合、あらゆる物よりとにかく長い時間という、時間の長さに焦点を当てたい表現になると思います。
 もし、この解釈であれば、例えば「That hasn't happened for the longest time」は「もう忘れるくらい長いほど、こんなことは起きたことなかった」となり、恋だとかときめきだとか、そう言った物を忘れていた主人公に、彼女がそれを思い出させてくれたといったニュアンスになると思います。この時 The longest time に乗せられた想いは「かつてない喜び」になると思います。

 

 しかし、もう一つ比較の候補があります。それは、彼女と出会ってから今この時までの中での様々な時間との比較です。この場合、この曲の歌詞は全く意味が変わります。
 この解釈だと「君と出会ってそれなりの時間過ごしたけど、最近こう言うこと起きなくなってずいぶん経つよな」となります。これだと、彼女と出会ってからの時間の中で最も長い時間が、この特別さを感じない時間になってしまった・・・と取れるのかなと思います。つまりこの時の The longest time に乗せられた想いは、「後悔」とか「過ちの振り返り」といった物になります。そして、僕はこっちの解釈を採用しました。

 

 そう解釈した理由になるかどうか分からないですが、一つは、もし君が自分の元を去ってしまったら・・・という旨の歌詞が2回も登場すること。そしてもう一つは、Is how I need you, and how you needed me too の部分です。これを見る限り「自分は彼女を必要としている」に対し「彼女は自分を必要としていた」となっており、彼女の自分に対する想いは過去形になっています。
 以上のことから、今はちょっとこの二人の仲は危うい状態なのではないかと思えました。

 

 さてその場合、この曲はこの後どういう展開になるかと言うと、改めて相手を素晴らしい人と今でも思っていることを精一杯伝えます。出会った頃を思い出し、その時の気持ちは何も変わっていない。彼女の素晴らしさも変わっていないと。

 

 そして最後、これまでは空白の時間が最も長い時間だったけれど、君を抱きしめつづければ、またその時間が二人の中で最も長い時間になるよねと言っていることになります。

 

 結果としては、二つの解釈のどちらを取っても結末は良好です。が、こちらの解釈の方が紆余曲折があってドラマチックだなと思う点と、後悔の象徴であった「The longest time」が、最後一転して決意と希望の象徴に差し変わる点が、僕には凄く鮮やかに映ってしまいました。


 正しい、正しくないではなく、個人的にこの曲はこう解釈したいなと思っただけでしかないので、どうか余り真に受けないでください。

 

 さて、この曲は1983年にビリー・ジョエル(Billy Joel)によって歌われた曲で、アルバム「イノセント・マン(Innocent Man)」に収録されています。この曲、聴けばお分かりかと思いますが、全編通して殆どアカペラで歌われています。そして、このアカペラは全てビリー・ジョエルによる多重録音で作られました。時代が時代なので、違和感を覚える人には違和感を覚える音質かもしれませんね。



Billy Joel - The Longest Time

 

 そして、この曲はgleeのSeason4で、アカペラの代表曲として歌われました。ウォーブラーズ(Warblers)の楽曲を除いた中で、一切楽器なしで歌われたのはこの曲が初めてのような気がします。



For the Longest Time - Glee (Full performance)

 

 ただ残念なのは、glee版は歌詞が一か所明らかにおかしく、

 

 That's where you found me

 When you put your arms around me

 

 の部分が、何故か

 

 I'll take my chances

 I forgot how nice romance is

 

 になってしまっています。

 

 推測ですが、おそらくこの部分のカットを録り忘れたか、或いはデータを紛失してしまったか何かの理由で、苦肉の策で後半の歌詞のテイクを無理矢理繋げたのではないかなと思います。

 

 うーん……ビリー・ジョエルの歌詞は特に大事にして欲しかったなぁ……って、世間と違う訳を展開してる自分が言う言葉じゃないですね。

 

訳、言葉について

 Consequenceは、結末とか結果を意味する言葉だそうです。

 

 Fool for ○○ は、○○に目が無いとか、○○のことが頭から離れないような様子を指す表現です。日本でも親バカとか、麻雀バカという表現が有りますが、それに近い感じでしょうか。

 

蛇足

 完了形は不得手なので自信が無いのですが、今回この解釈を採用したもう一つの理由がありまして、もし1番目の解釈だとすると、1番の最後などは、It hasn't been happened という現在完了形ではなく It hadn't been happened という過去完了形になるのではないかなぁという気がしたためです。
 この二人は、出会ってから現在までは多少なりとも期間が有りそうなので、主人公からしてみれば「そういったことが長いこと起きたことがなかった」のは、現在とは切り離された過去のことだと思うから……なのですが……すみません、ここは全く自信が無いので適当に読み流してください。

Seasons Of Love / RENT

Seasons Of Love / RENT

 

Lyrics&訳

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand moments so dear

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure-measure a year

 

525,600分

525,000の愛しい瞬間

525,600分

君はどう測る?1年っていうものを

 

In daylights- in sunsets

In midnights- in cups of coffee

In inches- in miles

In laughter- in strife

 

陽の昇った回数か 陽の沈んだ回数か

夜が訪れた回数か 淹れたコーヒーの回数か

長さで測ろうか 距離で測ろうか

笑った回数か 怒った回数か

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure a year in the life

 

525,600分

どう測ればいい?この人生の一年を

 

How about love

How about love

How about love

Measure in love

Seasons of love

Seasons of love

 

愛ならどうかな

愛ならいいんじゃないか

愛で見てみればいいんじゃないか

愛で測ってみようよ

最初、この愛はどうだったのか

今、その愛はどうなっているかで

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand journeys to plan

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure the life of a woman or a man

 

525,600分

525,000の旅人達

525,600分

どうやって捉えよう。女の人も、男の人も

 

In truth that she learned

Or in times that he cried

In bridges he burned

Or the way that she died

 

彼女が知った真実か

彼が涙した瞬間か

あいつが閉ざした心か

あの娘の死と言う現実か

 

It's time now to sing out

Though the story never ends

Let's celebrate remember a year in the life of friends

 

今こそ皆で歌い明かそう

この物語は終わりを知らないけれど

この一年を、過ごした仲間を、今日この日に胸に刻もう

 

Remember the love

(Oh, you got to, you got to remember the love)

Remember the love

(You know that love is a gift from up above)

Remember the love

(Share love, give love, spread love)

Measure in love

(Measure, measure your life in love)

 

思い出すんだ、愛があったことを

(そう、思い出すべきよ)

それを忘れちゃいけない

(愛は神様からの贈り物だから)

覚えておくんだ

(そして分け合うの。与えるの。広めるの)

愛でこの一年を振り返ろう

(あなたの人生に常に愛はあったはずだから)

 

Seasons of love

Seasons of love

 

今の愛はどうなっているか

あの頃の愛はどうだったかって

 

この曲について

 テーマは見てお分かりの通り「1年」です。そして、その1年をどう測ろうという曲です。「どう測る」というと若干伝わりにくいかもしれませんが、この1年はあなたにとってどうだったかと尋ねられた場合に、何を基準に答えようという事だと思います。

 

 仕事、学業、趣味……色々考えられますが、この曲では愛を基準に見た場合どうだろうと提案されます。1年あれば人の心内やそれを取り巻く環境も変化する物ですが、それがどう移り変わってきたかを辿ることで、この1年を振り返ろうということのようです。

 

 愛で……とは言いますが、決して幸せなことばかりでは無く、むしろこの曲では悲しい思い出に主軸が置かれています。特に、She died (彼女は亡くなった) とある為、特に辛い1年であったことが垣間見えます。

 

 さて、この曲はRENTというミュージカルの代表曲の一つで、映画では開幕早々に主人公たち全員で歌われます。RENTは、芸術家を志す若者たちとそれらを取り巻く社会現状の1年を描いた作品です。ミュージカル公開当時の1994年辺りの時代背景を反映して、AIDSとそれによる死も話の核に関わってきます。

 

 ミュージカルのオリジナルキャストでの映画化も実現されておりますので、ご覧になったことの無い方は是非。glee のレイチェルの母親役であり、アナと雪の女王の Let It Go の歌い手でもあるイディナ・メンゼル(Idina Menzel) も出演してます。


Seasons of Love (HD)

 

 そして、この曲はgleeのフィン役であったコーリー・モンテース(Cory Monteith)がドラマの完結を待たずに亡くなり、その追悼の為に作られた話の最初に歌われました。

 
GLEE Seasons Of Love Full Performance Official Music Video HD

 

 彼が生きてた時のgleeのグランドフィナーレを見たかったです。本当に。

 

訳、言葉について

 Bridges he burned という一節が有ります。熟語でburn one's bridgeという言葉が有り、意味は「誰それの橋を焼き払う」から転じて「誰それと関係を断ち切る」という意味になりますので、Bridges he burnedは「彼が断ち切った関係」のようなニュアンスで訳せばいいかなと思います。

 

 Celebrate はいつも訳に困る単語です。「祝う」とか「褒める」とかなのですが、そのままその言葉を当てこんでしまうと、大抵その前後の単語やシチュエーションとしっくり来ないと言うか……。かといって「偲ぶ」でもないですしね。強いていうなら「今日を特別な日にする」でしょうか。多分、日本語でぴったりに表現しきれない単語の一つなのではないかなと思います。
 余談ですが「偲ぶ」を英訳したらRemember……逆に「偲ぶ」は英語でぴったり表現しきれない日本語の単語かもしれません。

 

 あと、今回は Seasons もどう訳したものかと思いました。Seasonと言うとパッと思い浮かぶのは「季節」ですが、「愛の季節」ってこの曲とはちょっと違うベクトルの表現かなと言う気がします。多分「章」とか「期間」とか「節目」が近いイメージかなと思うのですが……なんか気に食わなかったので、単語で訳すのは諦めて、意訳表現にしました。

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