さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey

All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey

 

Lyrics&訳

I don't want a lot for Christmas

There is just one thing I need

I don't care about the presents

Underneath the Christmas tree

 

クリスマス。多くのことは望まないわ

でもたった一つ、これだけは必要なの

プレゼントなんて気にしてないの

いくらツリーの下に並べられててもね

 

I just want you for my own

More than you could ever know

Make my wish come true

All I want for Christmas is you, yeah.

 

望むのはあなたが私のものになること

あなたが思っている以上にね

どうかこの願い届いてちょうだい

クリスマスに望むのはあなた。それが全て

 

I don't want a lot for Christmas

There is just one thing I need

And I don't care about the presents

Underneath the Christmas tree

 

そう、大それたことは望まない

たった一つ、それだけでいいの

沢山のプレゼントなんて目に入らない

あの素敵な光景もどうでもいいの

 

I don't need to hang my stocking

There upon the fireplace

Santa Claus won't make me happy

With a toy on Christmas Day

 

靴下を吊るす必要も無い

暖炉の上から入って来る

サンタさんじゃ私を満たせない

おもちゃをくれるサンタさんじゃね

 

I just want you for my own

More than you could ever know

Make my wish true

All I want for Christmas is you

 

私はただね、あなたが欲しいの

あなたが考えているよりももっとね

どうかこのお願いを聞いて

クリスマスのお願いは、あなた。それで全部

 

Oh, I won't ask for much this Christmas

I won't even wish for snow

And I'm just gonna keep on waiting

Underneath the mistletoe

 

クリスマスに何か聞いて貰いたい訳じゃない

雪が降ることさえねだらないわ

ただこうして待ち続けるの

このヤドリギの下で

 

I won't make a list and send it

To the North Pole for Saint Nick

I won't even stay awake to

Hear those magic reindeer click

 

クリスマスリストも書かない。送らない

北極の、聖ニコラスさん宛のは

遅くまで起きて待つもりもないの

それが、トナカイがドアを叩くような夜ならね

 

'Cause I just want you here tonight

Holding on to me so tight

What more can I do?

Baby, all I want for Christmas is you

 

だって望んでいるのは、今夜あなたが現れて

私をギュッと抱いてくれること

それ以上のことってある?

ねえ、クリスマスに欲しいのはあなた。それだけよ

 

Oh, all the lights are shining so brightly everywhere

And the sound of children's laughter fills the air

And everyone is singing

I hear those sleigh bells ringing

Santa, won't you bring me the one I really need?

Won't you please bring my baby to me?

 

ああ、どの灯りも全部、眩しくあちこちで輝いている

子供達の笑い声で空が満ちて行く

誰もが皆歌ってる

そりのベルの音が聴こえるわ

サンタさん。私の本当の願いが叶えられる?

私のあの人を連れてくるなんてできる?

 

Oh, I don't want a lot for Christmas

This is all I'm asking for

I just wanna see my baby

Standing right outside my door

 

そう、クリスマスに多くは望まない

これが聞いてほしいことの全てなの

ただ愛しい人に会いたいの

ドアの表で立っていて欲しいの

 

Oh, I just want you for my own

More than you could ever know

Make my wish come true

Baby, all I want for Christmas is you

 

だから、私のお願いを聞いて

今までの中で一番の

どうかこの想い届いて

ねえ、クリスマスに欲しいのはあなた。本当にそれだけ

 

この曲について

 もう今では定番となった、現代クリスマスソングの一曲です。明るく楽しく、クリスマスの気分を盛り上げてくれますね。

 

 タイトルからも分かる通り、クリスマスには、プレゼントとかそう言ったものでは無く、あなたが欲しいという内容となっています。だから、プレゼントをお願いするためのお願いごとリストも、プレゼントを入れて貰う靴下も用意しない……そんな一途に恋人を想う曲の筈なのですが、今回はちょっと訳してて固まってしまいました。

 

 というのも、この曲の途中から出てくる my baby をどうとるかで、この曲の持つ様相がとんでもなく変わるように思える為です。
 この my baby を「ダーリン」 のような意味で捉えれば、この曲は上記で申し上げた内容そのままになります。しかし、これを文字通り「私の子供」という意味で捉えると……この曲におけるサンタクロースと言うのはおもちゃをくれる方のサンタでは無く、愛しい彼のことを指していることになり、えー、つまりはそういうことになります(笑)。もしこの解釈で捉えると、特に

 

Santa, won't you bring me the one I really need?

Won't you please bring my baby to me?

 

の部分は、かなり強烈ですね~。「サンタさん、私の本当の願い叶えられる?」「私の子供を『連れてくる』ことできる?」となります(笑)。わざわざSaint Nick の名前を出しているのも、本当のサンタクロースと、自分にとってのサンタクロースを区別しているように思えますねぇ。いやぁ、こんな曲だったんですかぁ

 

 さて、この曲は1994年に マライア・キャリー(Mariah Carey)によって歌われた曲で、昨日ご紹介した Jesus Oh What A Wonderful Child と同じアルバム Merry Christmas に収録されています。先ほども書きましたが、クリスマスではもはや定番ソングの仲間入りをしており、邦題としても「恋人たちのクリスマス」と題されています。



Mariah Carey - All I Want For Christmas Is You

 また、glee のシーズン3のクリスマスの回は、いきなりこの曲で始まります。1年前のクリスマスが割と悲惨だった分、この年のクリスマスは明るめに飛ばしていましたね。


GLEE "All I Want For Christmas Is You" (Full Performance)| From "Extraordinary Merry Christmas"

 

訳、言葉について

 underneath the Christmas tree は、「クリスマスツリーの下」となりますが、アメリカではクリスマスのプレゼント箱をツリーの下に並べる風習がある為、この言葉はその風景を思い起こさせる力があると思います。

 

 North Pole は「北極」のことです。サンタさんはここに住んでいます。

 

 Saint Nick は、聖ニコラウスのことで、サンタクロースのもととなったギリシャの司教の為、サンタクロースの代名詞として使われます。

Jesus Oh What A Wonderful Child / Mariah Carey

Jesus Oh What A Wonderful Child / Mariah Carey

 

Lyrics&訳

Jesus, Jesus

Oh what a wonderful child

Jesus, Jesus

So lowly, meek, and mild

 

おおジーザス、キリストよ

何と素晴らしい御子なのか

ああジーザス、神の子よ

何と慎ましく、静かで、お優しい

 

New life, new hope, new joy He brings

Won't you listen to the angels sing

Glory, glory, glory

To the new born King

 

新たな生き方、希望、喜び達を齎し給う

天使の歌をお聴きになりませ

何と誉れ高きことなのか

この新たな王の生誕は

 

Jesus, Jesus

Oh what a wonderful child

Jesus, Jesus

So lowly, meek, and mild

 

おおジーザス、我らが主よ

何と愛らしいお姿なのか

ああジーザス、救世主よ

何と穏やかで奥ゆかしい

 

New life, new hope, new joy He brings

Won't you listen to the angels sing

Glory, glory, glory

To the new born King

 

新しき道、光、幸福をお授けになる

どうか天の奏に耳傾け給う

何と素晴らしく輝かしい

新たな王の誕生よ

 

He was herald by the angels

Born in a lowly manger

The virgin Mary was His mother

And Joseph was His earthly father

 

主は天使により告げられた

卑しき厩にお生まれになると

清きマリアはその母となり

ジョゼフがこの世での父となった

 

Three wise men came from afar

They were guided by a shining star

To see King Jesus where He lay

In a manger filled with hay

 

彼方より来たる三人の賢者

輝ける星に導かれ来た

主に見えんと、その御許まで

飼葉を寝床とした厩まで

 

Jesus, Jesus

Oh what a wonderful child

Jesus, Jesus

So lowly, meek, and mild

 

おおジーザス、導きの子よ

何と妙なる御姿なのか

ああジーザス、我らが君主よ

何と安らかで幼気なのか

 

New life, new hope, new joy He brings

Won't you listen to the angels sing

Glory, glory, glory

To the new born King

 

新たな命、願い、歓喜を招き

天使の御歌をどうか御耳に

何と目出度く誇らしき事か

この新たな王の誕生は

 

Oh Jesus

Jesus

Mary's baby

Lamb of God

Heavenly child

Jesus

Jesus

I love Him

 

ジーザス

おお、ジーザス

マリア様の子

神の子羊

神々しい御子

ジーザス

ああ、ジーザス

何て愛おしい

 

Oh Jesus

All mighty God

King of kings

Oh Jesus

Oh Jesus

Oh, oh, oh, Jesus

 

おお、ジーザス

全能の神

王の中の王

ジーザス

ジーザス

ああ、ジーザス

 

Wonderful, wonderful one

Oh, oh

Oh Jesus

Oh Jesus

Son of God

Oh Jesus

Glory...

To the new born King, yeah...

 

素晴らしい、何て素晴らしい方

そう

ジーザス

おお、ジーザス

神の遣わした子

ああ、ジーザス

大いなる光の射した

新たな王の生まれたこの日

 

この曲について

 とてもノリのいいゴスペル調で、王、つまりキリストの生まれた日と、生まれたばかりのキリストの姿を喜び讃えた曲です。

 

 処女マリアの腹に宿り、厩の中で生まれたシーンや、星に導かれてきた東方の三賢者など、聖書を知らなくても何となくは聞いたことがあるシチュエーションがちりばめられていますね。

 

 とまあ、讃美歌系のナンバーは基本的に場面展開が無いので、内容としては生まれた王に対してひたすら「愛おしい」「神々しい」を繰り返すだけとなるのですが、何ともノリがいいので、いつまでも歌っていたくなるような曲ですね。

 

 さて、この曲は古くからある曲で、正式な作者は不明となっているそうです。1950年代頃にゴスペルクワイヤーによるレコーディングが行われている記録があるそうですが、この曲は何と言ってもマライアキャリーが1994年にアルバム「Merry Christmas」の中で歌ったものが一番有名です。もはや、マライアキャリー(Mariah Carey)の曲と言ってもいいのではないかと思ってしまいます。


 

訳、言葉について

 Jesus はイエス・キリストのことです。イエス・キリストの「イエス」は、本来は「イエズス」と言い、この Jesus のラテン読みとなるのですが、これを英語読みすると「ジーザス」となります。

 

 meek and mild は「おとなしい」とか「口数の少ない」と言う意味です。

 

 manger は、飼葉を入れて置く桶のことのようです。一部の福音書では、キリストが生まれたのは厩の中とされており、その後に飼葉で満たした桶の上に寝かせられたと言い伝えられています。

Hark! The Herald Angels Sing / Traditional

image

 

Lyrics&約

Hark! the herald angels sing

"Glory to the newborn King!"

Peace on earth, and mercy mild

God and sinners reconciled

 

聴け!天の使いの紡ぐ御歌を

新たな王に栄光あれ

地は安寧と慈悲に覆われ

咎人と神は歩み寄らん

 

Joyful, all ye nations, rise

Join the triumph of the skies

With th' angelic host proclaim

"Christ is born in Bethlehem."

Hark! the herald angels sing

"Glory to the newborn King!"

 

慶び満ちて諸人こぞれ

天の凱旋を共に参れ

聖なる宣主の声を刻め

主はベツヘレムでお生まれになった

聴け!天の使いの紡ぐ御歌を

新たな王に栄光あれ

 

Christ, by highest heaven adored

Christ, the everlasting Lord

Late in time behold him come

Offspring of the favored one

 

天の寵愛受けしキリスト

永遠に我らを導くキリスト

来たる時、彼の来たるを見給え

愛されし者の子の御姿を

 

Veiled in flesh, the Godhead see

Hail, th' incarnate Deity

Pleased, as man, with men to dwell

Jesus, our Emmanuel!

Hark! the herald angels sing

"Glory to the newborn King!"

 

聖なる衣を纏いし御体

やあ、神はこの世に舞い降りん

この人の世にぞ住まわれん

神よ、我らが救世主よ

聴け!天の使いの紡ぐ御歌を

新たな王に栄光あれ

 

Hail! the heaven born Prince of peace!

Hail! the Son of Righteousness!

Light and life to all he brings

Risen with healing in his wings

 

やあ、天に生まれし王の子よ

やあ、聖なる意志を継ぐ子よ

命を導く彼に光を

彼の翼に、癒され登らん

 

Mild he lays his glory by

Born that man no more may die

Born to raise the sons of earth

Born to give them second birth

Hark! the herald angels sing

"Glory to the newborn King!"

 

穏やかにして栄なる光

御生まれになった。永遠に続く命を持って

御生まれになった。地の子、我等を導く為に

御生まれになった。新たな命を与える為に

聴け!天の使いの紡ぐ御歌を

新たな王に栄光あれ

 

この曲について

 キリストの誕生の喜びを歌った曲で、日本では「天には栄え(あめにはさかえ)」と題されている讃美歌の一つです。新たな人間の王の誕生により、人々が迷うこと無く導かれていく、その期待が大いに込められていますね。

 

 讃美歌は大抵そうですが、場面展開と言うものが全くと言って良い程無く、ただひたすら主を讃えているだけとなっております。ただ、その神聖なるものを讃える言葉のバラエティは非常に多いので、是非一度目を通して頂けたらなと思って御紹介しました。

 

 さて、この曲は1739年には既に詩としては存在していたようですが、それが1840年にイギリスで讃美歌として作られたそうです。原詩は本当はもう少し長いのですが、讃美歌として歌われる場合は今回ご紹介した部分までのみとなります。

 

 キリストの誕生を歌った歌なので、クリスマスキャロルとしてもよく使われており、カバーしているアーティストも多くいますので、讃美歌では無くカバーバージョンでお聴きになった方もいらっしゃるのではないかなと思います。


 
Hark the herald angels sing

 

Maraiah Careyバージョン

Mariah Carey - Hark! The Herald Angels Sing / Gloria (In Excelsis Deo) [audio]


Blackmore's Night バージョン

Blackmore's Night - Hark The Herald Angels Sing / Come All Ye Faithfull

訳、言葉について

 Hark は、口語ではあまり使われ無い言葉で「聴け」という時に使う言葉だそうです。

 

 Herald は、「使者」を意味する言葉です。ただ、日本語で Angel が既に「天使」と使者の意味を含んでいるので、Herald angels でまとめて「天使」で良いと思います。

 

 Everlasting は、「永遠に続く」とか「不朽」という意味の言葉です。

 

 Godhead、Deity は、どちらも「神性」とか「神格」という意味の言葉ですが、単にそのまま「神」の意味として使用することもあるようです。

 

 dwell は「住む」を意味する言葉です。Live も同じ意味で使うことが有りますが、こちらは「居を構える」点に重点を置いた言葉のようです。

 

 Emmanuel は男性の名前ですが、救世主という意味を持たせることも出来るようです。また、Wikipedia によると、語源を辿れば「神は我らと共に」という意味になる名前だそうです。

Christmas (Baby Please Come Home) / Darlene Love

Christmas (Baby Please Come Home) / Darlene Love

 

Lyrics&訳

It's Christmas

Baby, please come home

Yeah!

 

クリスマスだぜ

頼むから帰ってきてくれよ

なあって!

 

The snow's coming down

I'm watching it fall

Watching the people around

Baby please come home

 

ちらついてきた雪

それを見てる俺

一緒に見える幸せそーな奴ら

なあ、帰ってきてくれよ

 

The churchbells in town

They're ringing a song

What a happy sound

Baby please come home

 

街中の教会の鐘

鳴り響く歌

幸せそーな曲

なあ、帰ってきてくれよ

 

They're singing Deck the halls

But it's not like Christmas at all

I remember when you were here

And all the fun we had last year

 

ひいらぎかざろうを口ずさむ奴ら

なのに全然らしくねぇクリスマス

お前が傍に居たあの頃

ああ、去年はサイコーだったっつーのになぁ

 

Pretty lights on the tree

I'm watching 'em shine

You should be here with me

Baby please come home

Baby please come home

Baby please come home

 

もみの木の電飾

ずっと眺めてる俺

傍に居るはずのお前

なあ、帰ってきてくれよ

頼むから

後生だ

 

They're singing Deck the halls

But it's not like Christmas at all

I remember when you were here

And all the fun we had last year

 

クリスマスソングを歌う奴ら

そんな気になれねぇクリスマス

お前と一緒に歩いた思い出

全く、去年は良かったよなぁ

 

If there was a way

I'd hold back these tears

But it's Christmas day

Baby please come home

 

有ったかもしれない正解

流れなかったかもしれない涙

だが時期はもうクリスマス

なあ、頼むから帰ってきてくれ

 

Ohh...

Baby please come home

Baby please come home

Baby please come home

 

頼むぜなぁ

頼むから帰ってきてくれよ

また一緒に居てくれよ

考え直してくれよ

 

Ohh...

Baby please come home

Baby please come home

 

なあ

頼む、この通りだ

俺のところに帰ってきてくれよ

 

この曲について

 愛する人と別れたことをひたすら悔やむ歌です。主人公は街で独りぼっちで立っており、ぼーっとクリスマスの賑やかな街並みを眺めながら、今はもう隣に居ない恋人を思い出して寂しさを噛みしめています。そして、去年は恋人がいて楽しかったはずのクリスマスと、今年の何も無いクリスマスを比べては落ち込んでいます。

 

 曲調はクリスマスらしく明るくノリのいいものとなっていますが、それはあくまでバックであって、歌っている主人公は必死にかつての恋人に帰ってきてくれと叫び続けています。この幸せそうな周囲と、その幸せさに当てられて別れた恋人が無性に恋しくなっている主人公の落差がこの曲の楽しみ所かなと思います。

 

 さて、この曲は1963年にDarlene Loveによって歌われ、その後様々なアーティストによって歌われております。その中でも有名なのは、U2のバージョンか、マライア・キャリー(Mariah Carey)のバージョンではないかと思います。なお、訳はU2をイメージして、主人公を男性にしてみました。

 

 

訳、言葉について

 Deck the halls は、ポピュラーなクリスマスソング「ひいらぎかざろう」のことです。曲名ではピンと来なくても、「ファララララ~ララッラッラ♪」の部分を聴けば、ああ、あの曲かと思われる方も多いのではないでしょうか。

プロフィール

笹森茂樹

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