さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Sweet Caroline / Neil Diamond

 

Lyrics&訳

Where it began

I can't begin to knowin'

But then I know it's growing strong

 

いつからだろう

思い出せないや

でも、確かに日に日に強くなっている

 

Was in the spring

And spring became the summer

Who'd have believed you'd come along

 

あれは春だったな

春から夏に変わる季節だ

君という人が現れるなんて、誰も思ってなかった

 

Hands

Touchin' hands

Reachin' out

Touchin' me

Touchin' you

 

この両手

触れ合おう

手を伸ばすんだ

僕に向かって

君に向かって

 

Sweet Caroline

Good times never seemed so good

I've been inclined

To believe they never would

But now I

 

可愛らしいキャロライン

素晴らしい時は、そうとは分からないものだって

今はずっとこう思っている

必ずしも、そんなことは無いなって

でも、僕はまだ

 

Look at the night

And it don't seem so lonely

We fill it up with only two

 

この夜を見てごらん

空っぽには見えないだろう

満たされてるんだよ。君と僕とで

 

And when I hurt

Hurtin' runs off my shoulders

How can I hurt when holding you?

 

辛いと感じることがあっても

肩からすぐに抜けていくんだ

君を抱きしめながら辛くなるなんて出来やしない

 

Warm

Touchin' warm

Reachin' out

Touchin' me

Touchin' you

 

その温もり

触れていたい温もり

手を伸ばして

僕にその手を

君にこの手を

 

Sweet Caroline

Good times never seemed so good

I've been inclined

To believe they never would

Oh, Lord, no

 

大好きなキャロライン

大切なものほど見過ごしてしまうものだって

そう思ってたけど、今は違う

ちゃんと気づくことだってできるって

ああ神様、そうでしょう

 

Sweet Caroline

Good times never seemed so good

Sweet Caroline

I believe they never could

Sweet Caroline

Good times never seemed so good

 

愛しいキャロライン

幸せは傍に在って気付かない物だって

愛すべきキャロライン

でもそんなことはあり得ないよ

愛してるんだキャロライン

この毎日が愛しいことに気付けないだなんてさ

 

この曲について

 キャロラインという女性に、一途に惚れ込んだ様子が歌われている曲と捉えて良いと思います。ただ、この主人公、最初から恋心を持っていたわけではないようで、気が付いたら大好きになっていたという事みたいです。知り合ってからある程度の時間の経過が見られるので、ここは幼馴染とか、学校のクラスがずっと同じとか、人によっていろんなシチュエーションが想像出来るでしょうね。

 

 また、これは歌詞と曲から読み取るべき内容では無いですが、実はこのキャロラインは、当時のジョン・F・ケネディ(John F Kennedy)の愛娘であるキャロライン・ケネディ(Caroline Kennedy)の事であるということが、ここ数年で分かっています。その為、恋人に捧げる曲としてだけでなく、例えば自分の娘に対して歌った歌として捉えることも出来ると思います。

 

 さて、この曲は1969年にニール・ダイヤモンド(Neil Diamond)によって歌われた曲です。聞いた話ですが、とてもアメリカ国民に愛されている曲のようで、この曲が始まると皆で大合唱が始まるとか。


Neil Diamond - Sweet Caroline (Stereo!)

 

 勿論、数多くのアーティストにカバーされており、中でもフランク・シナトラ(Frank Sinatra)のものが有名に思えます。


Sweet Caroline - Frank Sinatra

 

 エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)も歌ってますね。


Elvis - Sweet Caroline (THE HIGHEST audio quality) HD

 

 そして、glee でもこの曲はパックの最初のギグシーンで歌われました。同じユダヤ系のレイチェルを口説く為に、俺歌えるんだぜアピールをする為に使われたのがこの曲です。


Sweet Caroline (Glee)

 パック役であったマーク・サリング(Mark Salling)の御冥福をお祈りします。

 

訳、言葉について

 Good times never seemed so good は、直訳すると「良い時間達は、決して良くは見えない」となります。これは、今が実は幸せであることに人は気付けないことを表した諺のような物と思われます。

 

 また、その後に有る I've been inclined to believe they never would ですが、まず Inclined は心が傾く様子を表す単語なので、I've been inclined となると、「ある時から心が傾き始めた」となります。
 では何に傾き始めたのかというのが To believe they never would です。意味は「決してそうはならないと信じること」となります。
 そして、ではどうならないと信じるのかという事ですが、これは先ほどの Good times never seemed so good のことを指していると思われます。なので、総合すると「今が良い時間だって気付くことだってできるんだ」という事を解釈すれば良いと思われます。

Can't Help Falling In Love / Elvis Presley

Can't Help Falling In Love / Elvis Presley

 

Lyrics&訳

Wise men say

Only fools rush in

But I can't help falling in love with you

 

先人達はこう言う

急いては事を仕損じると

でも、もうこの恋に落ちることは避けられない

 

Shall I stay?

Would it be a sin

If I can't help falling in love with you?

 

傍に居てもいいだろうか

罪深いことだろうか

もし、君への愛を抑えられないと言ったら

 

Like a river flows

Surely to the sea

Darling, so it goes

Some things are meant to be

 

例えるならば川の流れ

常に海へと進むが如く

私の心も止まること無く

私の望みはその先にあると

 

Take my hand

Take my whole life too

For I can't help falling in love with you

 

この手をとってはくれないか

いっそ私の人生ごと全てを

君への想いが止められないから

 

Like a river flows

Surely to the sea

Darling, so it goes

Some things are meant to be

 

川の流れが途切れることなく

必ず海へと至るように

この想いも絶えることなく

いつか果たされる時が来ると

 

Take my hand

Take my whole life, too

For I can't help falling in love with you

For I can't help falling in love with you

 

この手を君に掴んで欲しい

この人生の全てと共に

君に恋せずにはいられない僕の為に

君を愛せずにはいられない僕の為に

 

この曲について

 純情な、けれど大人な恋模様を描いた歌のようですね。昔の有名な曲を訳すと、想像していた曲のイメージと大分違ったということが往々にしてありますが、この曲は恐らくほぼイメージと違うことはないのではないでしょうか。

 

 この曲の主人公は、割と恋愛には奥手な性格なのかもしれません。罪深いことかもしれないなどと言っている辺り、恋心の自覚はあっても、それは周囲から咎められたり、或いは相手にも受け入れて貰えないのではないかと危惧している様が見受けられます。

 

 しかし、そんな迷いはあっても結局は自分の心に逆らえず、想いを募らせていきます。そして、流れる川が途中に何があっても最終的には海に辿り着くことを例えに、自分の想いも色々な困難を乗り越え、最終的には成就するはずと強く自分に言い聞かせています。
 そして結局は、相手に「自分の人生を丸ごと持って行って欲しい」と想いのたけを伝えるという、ちょっと王道な展開で締めくくられます。

 

 さて、この曲は1961年にエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)によって歌われた歌です。曲調がアメリカの曲としては珍しいとは思っていたのですが、メロディーそのものは18世紀のフランスの音楽が元になっているそうです。こんな歌詞がピッタリくるのも頷けますね。



Elvis Presley - Can't Help Falling In Love (Audio)

 

 プレスリーの代表的なバラードで、後年様々なアーティストにもカバーされています。このブログで御紹介したことのあるアーティストですと、ボブ・ディラン(Bob Dylan) や ブラックモアズ・ナイト(Black More's Night) 、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)もカバーしています。
 ボブ・ディランのバージョンは残念ながら動画は見当たりませんでしたが、ブラックモアズ・ナイトのバージョンは、エレキで軽快に飛ばすアレンジとなっており、だいぶ印象が違います。「恋せずにはいられない」の気持ちに一切衒いの無い、ある種まっすぐな気持ちのナンバーとなっておりますので、是非聴いてみて下さい。


~Can't Falling In Love by Blackmore's Night~

 


Bruce Springsteen - I can't help falling in love

訳、言葉について

 Wise men で「賢い人達」となります。ただ、この曲においては、「賢者」とか「賢人」のような硬いイメージでは無く「冷静な人たち」の総称として捉えればいいのかなと思います。

 

 Rush in で、「~に急ぐ」とか「~に飛び込む」という意味になります。
 なお、Fools rush in は「Fools rush in where angels fear to tread(天使の恐れる場所にも愚か者は飛び込む)」という英語のことわざが元になっていると思われます。これは、日本で言うと「君子危うきに近寄らず」を逆の視点で見た意味合いですね。
 ただ「君子危うきに近寄らず」だと歌詞上は非常に具合が悪いので、Rush in の「急ぐ」の方の意味合いをもとに、「急いては事を仕損じる」にして見ました。対訳としては間違っていますが、ご容赦下さい。

 

 余談ですが、Fools Rush In という映画が1997年に製作されました。このタイトルの邦題は「愛さずにはいられない」です。恐らくこの曲からとってきたか、恋愛感情の無鉄砲さを表すのにもともとぴったりな言葉なのかもしれません。

 

 Can't help ~で、「~せずにはいられない」という意味合いの言葉になります。似たような言葉だと、Can't fight ~で「~に抗うことができない」という言い回しも有ります。

プロフィール

笹森茂樹

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