さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Cowboy Take Me Away / Dixie Chicks

Cowboy Take Me Away / Dixie Chicks

Lyrics&訳

I said I wanna touch the earth

I wanna break it in my hands

I wanna grow something wild and unruly


言ったでしょ。この大地に触れたいの

そして、今の地球ならいっそこの手で壊してしまいたい

その後で、命本来の強さを持つものを育てられたなら


I wanna sleep on the hard ground

In the comfort of your arms

On a pillow of bluebonnets

In a blanket made of stars


硬くても、寝るならこの大地の上がいい

あなたの心地よい腕があればいい

ブルーボネットの花を枕代わりに

星空を毛布にして横になるの


Oh it sounds good to me I said


ねえ、素敵だと思わない?言ったでしょ


Cowboy take me away

Fly this girl as high as you can

Into the wild blue

Set me free oh I pray

Closer to heaven above and

Closer to you closer to you


私を連れて行ってって。カウボーイ

こんな私だけど、行ける所まで舞い上がらせて

あの混じり気の無い蒼色に包まれるまで

私を自由にして。そう祈るわ

天上まで届くように。そして

あなたに届くように、届きますように


I wanna walk and not run

I wanna skip and not fall

I wanna look at the horizon

And not see a building standing tall


自分のペースで歩きたいわ。急かされるはいやなの

スキップもいいわね。転んだりなんかしないもの

雄大な大地を眺めていたいわ

高いだけのビルなんて、私にはいらない


I wanna be the only one

For miles and miles

Except for maybe you

And your simple smile


人と寄り添って生きたいとも思わないわ

この先どこまでもね

でも、あなたなら一緒でもいいかもね

その飾らない笑顔でいてくれれば


Oh it sounds good to me

Yes it sounds so good to me


どう。素敵だと思わない?

そうよ、絶対こんな生き方がいい


Cowboy take me away

Fly this girl as high as you can

Into the wild blue

Set me free oh I pray

Closer to heaven above and

Closer to you closer to you


だから、私をここから連れ去って

あなたと行ける所まで飛んでいきたい

この、誰の手も届くことない空の中で

自由になりたい。お願いよ

そこにある幸せと、そして

あなたに寄り添うの。寄り添って行くの


I said I wanna touch the earth

I wanna break it in my hands

I wanna grow something wild and unruly

Oh it sounds so good to me


言ったわよね。こんな大地ならば

この手で、全て一度壊してしまって

またあるべき姿に戻してしまった方が

私にとっては幸せな世界よ


Cowboy take me away

Fly this girl as high as you can

Into the wild blue

Set me free oh I pray

Closer to heaven above and

Closer to you closer to you

Closer to you

Cowboy take me away.

Closer to you


だからこんな所から連れ出して

私を大地に繋ぎ止めないで。高く導いて

私を縛り付けたりしない空の中へ

どうか、私を解き放って

私の望む空へ旅立たせて。そして

私の望むあなたへ、あなたの傍へ

あなたの腕の中へと

私を救い出して。私のカウボーイ

あなたの元へ


この曲について

 しがらみの多い大都会を捨て、大自然と共に自由に生きることを愛するという、カントリーの曲調に合った曲ですね。この曲から読み取る限り、主人公は誰にも頼らずに一人で生きることを望むような、とてもサッパリとした人物のようですね。しかし、現実問題それが今は叶わない。なので、誰かこの窮屈な街を抜け出して、自由のある場所へ連れ出しさせてくれないか。そんな想いを、カウボーイに託します。


 が、ちょっとこの曲の解釈は少し悩むところがありました。端的に言うと、このカウボーイが生きているのか、そうでないのかです。とりあえずぱっと思いついたシチュエーションとしては


1:カウボーイは主人公にとっての愛しい人で、今も生きている

2:カウボーイは主人公にとっての愛しい人で、今は亡くなっている

3:カウボーイは、主人公にとっての憧れの生き方の象徴で、実在の誰かを特定している訳ではない


 の3パターンが思い浮かびました。特に、サビでは「空高く舞い上がって、Heavenに近づきたい、そしてあなたに近づきたい」と言っているので、初めはもしかして2番かなと思ったのですが……Heavenを天国と解釈すれば2番ですし、幸せ溢れる場所と捉えれば1番か3番になりますね。
 ただ、2番で解釈してしまうと、この世に絶望してしまった随分と悲惨な曲になってしまいます。なので、訳の上では1番か3番で解釈出来るようにしました。


 ところで、カウボーイと言うと僕はどうしても、西部劇のように馬に跨って拳銃をぶっ放している荒くれものイメージになってしまいます。都会には住んでいないけれど、別に率先して自然と共生しているという訳でもない、そんなイメージなのですが、ネイティブなアメリカ人はどう感じるんでしょうね。やっぱり、普通に牛追いの牧場生活がイメージされるんでしょうか。


 さて、この曲はディクシー・チックス(Dixie Chicks)によって1999年にリリースされた曲で、アルバムFlyに収録されています。



Dixie Chicks - Cowboy Take Me Away

 僕は、gleeで歌われたLandslideがきっかけで彼女たちを知り、その後何枚かアルバムを買い漁った中にこの曲があったのですが、歌詞の内容を見て「僕の知ってるカウボーイのイメージじゃない……」と言うのが第一印象でした。
 いや、やっぱりカウボーイと言うと「荒野」で「夕焼け」だと思うですが、この曲ときたら「お花畑」で「星空」で「青空」なわけで……ちょっとしたカルチャーショックを受けた気分でした。(僕だけでしょうか……)

訳、言葉について

 Bluebonnet(ブルーボネット【和名:ハウチワマメ】)は、テキサス州に自生する花の名前だそうで、テキサス州の州花にも指定されているそうです。やっぱり、カウボーイと言えばテキサス州ですから、ネイティブの方々の意識の中では、この花とカウボーイは簡単に結びつくんでしょうね。僕はカウボーイと結びつく植物なんて、サボテンとタンブルウィード(あの転がってるやつ)しかありませんが……


 Fallは通常は「落ちる」と言う意味ですが、「うっかり倒れる」という意味でも使われることがあるようです。


 It sounds goodは良く使われる言い回しで、「いいね、それ」とか「面白そう」「良さそう」「良さげ」のようなニュアンスで捉えればいいかなと思います。


 Set 誰々 freeは、「誰々を自由にする」いう意味です。が、漠然とした自由ではなく、全く自由の効かない状態にあることが大前提で、そこから解放するという際に使われるイメージがあります。牢屋から出すとか、縛っている縄を解くとか、それくらいのイメージです。個人的にですが……。

Landslide / Fleetwood Mac

 

f:id:Sasakichi:20160904120327p:plain

 

Lyrics&訳

I took my love, took it down
Climbed a mountain and I turned around
And I saw my reflection in the snow covered hills
'Til the landslide brought me down

 

愛ってものを授かったの。そして、一緒に歩いてきたわ
雪山を登るようなものだったかしらね。でね、振り返ってみたら
なんだか自分の姿がそこにあるみたいって思えた
その後は、まあ崖崩れにあって転がり落ちていったような気分ね

Oh, mirror in the sky
What is love?
Can the child within my heart rise above?
Can I sail through the changin' ocean tides?
Can I handle the seasons of my life?


空を見ながら自分に問いかけたわ
愛って何だろう?ってね
こんな中身はまだ子供みたいな自分が、大人になれるの?って
荒れた海に船を出すようなものよ?って
色々なことが起きる中、迷わずにいられるの?って


Well, I've been afraid of changin'
'Cause I've built my life around you
But time makes you bolder
Even children get older
And I'm getting older too

 

本当、何かある度不安だったわ
だって、私は大丈夫だったとしても、あなたもそうとは限らないでしょ
でも、時はあなたを強くしてしまう
そりゃまあ、子供だって歳は取るのは分かってるけど
……で、私もこうやって歳を取っていくのね


Well, I've been afraid of changin'
'Cause I've built my life around you
But time makes you bolder
Even children get older
And I'm getting older too
Oh I'm getting older too

 

でね、今も怖いの
だって、もうあなた中心に人生考えちゃってたもの
でも、いつかは独り立ちしちゃうのよね
分かってる。子供だっていつまでも子供じゃないって
私だってもうこんな歳だもの
本当、私も歳を取ったものね


Oh, take my love, take it down
Oh climb a mountain and turn around
And if you see my reflection in the snow covered hills
Will the landslide bring you down?
And if you see my reflection in the snow covered hills
Will the landslide bring you down?

 

The landslide bring you down

 

でもね、あなたを愛してきた。これだけは忘れないでいて
あなたも、同じように山を登ることになるわ。そしたら、振り返ってみて
その時、なんだか私の姿がそこにあるみたいって思ってくれたらなって
そしてやっぱり、崖崩れにあって転がり落ちていくような気分になるのかしらね
もしかしたら、いつか親になったら、皆そう思うものなのかもね
振り返ってみたら、あっという間だなって、多分思うわよ

 

本当、あっという間なんだから

 

この曲について

 

 正直を申しまして、今でもちょっと内容に自信は無いのですが、この曲は自分の子供が、あと少しもすれば巣立ちの時を迎えてしまうことへの気持ち、そしてその子供に送るメッセージを歌った曲ではないかなと思います。

 

 まず、この曲は冒頭がまるごと比喩表現となっており、いきなり全部を解釈することはできないと思ったので、まず一度素直に直訳してみました。


I took my love, took it down
→私は愛を手に入れ、それと一緒にいた

 

Climbed a mountain and I turned around
→山を登り、そして振り返った

 

And I saw my reflection in the snow covered hills
→そして、丘にかかる雪に、自分の反射を見た

 

'Til the landslide brought me down
→崖崩れが私を掻っ攫うまでは


 ……さて、何のことやらです。このままにらめっこしても明確な答えが出なさそうなので、この冒頭部分はひとまず置いておきます。

 

 次に「Oh, mirror in the sky」からの部分ですが、ここも比喩的な表現が多いです。しかしこちらは、その意味するところは比較的明快です。空に浮かぶ鏡には自分が映っており、その自分に「この海を乗り越えられるのか?」「自分の人生の中の様々な出来事に、ちゃんと舵取りができるのか」と、どうも自分の未熟さと、自分のこれからの先行きを問いかけている姿が見えてきます。しかしここでもまだこの曲の全体像は見えてきません。

 

 そしてサビの部分です。ここで、ようやくキーワードらしき言葉が出てきます。「But time makes you bolder(でも、時はあなたを強くする)」と「And I'm getting older too(私も歳を取っていく)」です。ここで、どうもこの主人公はyou(あなた)の成長と共に、自分も歳を取っていくことに想いを馳せている  主人公とyouは親子ではないかなというヒントに見えてきます。これを元にサビの部分を頭から訳してみますと、自分の生活の全てが子供中心にあったこと、自分に何かあったら子供にも影響が出てしまうことへの不安、子供の成長、それと共に年老いた自分を歌っているのではないかなと思われます。

 

 そして、このサビから得た解釈を元に冒頭部分に再び目を向けると、

 

●私は愛を手に入れ、それと一緒にいた
→愛=自分の子供

 

●山を登り、そして振り返った
→山を登る=子育て

 

●そして、丘にかかる雪に、自分の反射を見た
→子供を育ててきた日々の中に、かつてのまだ親に育てられていた頃の自分を垣間見た

 

●崖崩れが私を掻っ攫うまでは
→崖崩れ=すぐに過ぎ去ってしまう時間

 

 と、どうもこのような比喩であったのではないかなと思われます。ここまで訳して、この曲の基になるイメージは、立派に育って行く自分の子供を見て、改めて子育ての思い出を振り返り、一言「あっという間だったなぁ」と呟く親の姿ではないかなと感じました。そして、この「あっという間」を「Landslide(崖崩れ)」と題したのだと思います。

 

 そして最後には、詩的な工夫が凝らされています。文の構成を冒頭と同じ形にした上で、Iやmeという言葉がyouに、そして過去形であった言葉が現在形、もしくは未来を表す言葉にほとんどそっくり置き換わっています。これは、自分が経てきた道のり、苦労、喜びを、これからあなたも同じように経験し、感じることになるでしょうねという思いを良く表していると思います。

 またそんな中で、my love と my reflectionだけは、your love、your reflectionとは置き換えていません。これは、自分が本当に愛していたことを、疑い無く受け止めて欲しいという思い。そして、あなたがこれから味わうであろう苦労や喜びは、かつて親も味わった同じものであるという事に気付いて欲しい。という、親心と寂しさが混じった心境の表現なのかなと思います。

 

 さて、この曲はフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)というバンドユニットによって1975年に発表された古い曲ですが、その後ディクシー・チックス(Dixie Chicks)によって、よりカントリー色を強くしたアレンジでのカバーが2002年に発表されたことで、再び注目を集めました。
 また、アメリカの人気ドラマ「glee」の第2シーズンにおいても、このディクシー・チックスのバージョンを再アレンジした形で、ホリー・ホリデイ先生、サンタナ、ブリトニーの3人によって歌われております。

 この二つのカバーは歌詞がやや変えられており、今まで過ごしていた当たり前の日々が、ある日突然当たり前ではなくなるという、人が成長する上での一つの節目を励ます歌に思えます。

 

どれもお勧めなので、是非聴いてみて下さい。

 


Fleetwood Mac - Landslide

 

 


Dixie Chicks - Landslide

 

 


Glee - Landslide Official Music Video HD

 

 

訳、言葉について

 
 今回訳す上で躓いたのは、冒頭も冒頭。I took my love, took it downです。最初「私は愛を手に入れ、それを降ろした」と読んでしまったので「ああ、恋愛に失敗した後悔を歌った曲かな」等と思ってしまったのですが、それだと後の歌詞との辻褄をどうしても合わせられませんでした。

 そこで、色々考えた結果、

 

・Took it : それを持って行った

 

・Down   : 今の場所から離れる方向へ

 

と捉えて、「私は愛を手に入れ、それを一緒に連れて前に進んだ」とすればいろいろ腑に落ちたので、恐らくこれではないかなと思います。(実際、I'll take you downであなたを連れて行くっていう意味として良く使われるようですし)

 

 また「But time makes you bolder」のboldですが、この言葉の持つイメージは、良くも悪くも恐れを知らないという雰囲気です。その為、通常は「勇敢」「大胆」「図太い」と言った意味で使われますが、今回は「強さ」とか「自分一人で生き抜く力」といった意味合いで訳してみました。

 ところでこの部分は、フリートウッド・マックが歌っているのを聴くと「But time made you bolder」にも聴こえるのですが、今一つ判然としません。ただ、madeだとしたら、それはそれで子供が今まさに巣立ちの時を迎えた瞬間の曲になり、また別の味わいが出ていいなと思います。

 

 あと個人的に気になるのが「Will the landslide bring you down?」の部分です。ここは「Well the landslide will bring you down」と記載されていることが殆どです。しかし、フリートウッド・マックの歌をいくら聴いてみても、頭がWellかWillかはともかく、landslideとbringの間にはwillは無いように思えます。そして何より、この歌詞の部分は上でも記述した通り、冒頭と詩の構成を同じにしている部分にあたります。だとすると冒頭の「'Til the landslide brought me down」に相当するこの部分では、Willを頭に持ってきて、'TilとWillで韻を踏むほうが歌詞として自然に思えます。……といろいろ考えた結果、こちらの歌詞にしてしまいました。ご容赦ください。


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