さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Don't Worry Be Happy / Bobby McFerrin

Don't Worry Be Happy / Bobby McFerrin

 

Lyrics&訳

(Ooh oo-ooh ~)

 

Here's a little song I wrote

You might want to sing it note for note

Don't worry, be happy

 

こんな曲をちょいとこしらえてみた

きっと気に入る。口ずさみたくなるぜ

だから気にすんな。楽しく行こう

 

In every life we have some trouble

When you worry you make it double

Don't worry, be happy

 

人生いつだって、何かしらあるさ

そんなのいちいち気にしていたら不安だって二倍増し

だから気にすんな。気楽に行こう

 

(Ooh oo-ooh ~)

 

Don't worry

Be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~)

Be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, be happy

 

そう、気にすんな

楽しくやろう

くよくよすんな。明るくいこう

忘れていいだろ

辛くなんかない

気にしちゃいけない。楽しいはずだろ

 

Ain't got no place to lay your head

Somebody came and took your bed

Don't worry, be happy

 

寝ころぶ場所もどこにも無くて

どっかの誰かがベッドを横取り

でも気にすんな。笑っていこう

 

The land lord say your rent is late

He may have to litigate

Don't worry, be happy

 

大家さんから家賃の催促

払わなかったら裁判所

でものんびりいこう。まあいいやって

 

Look at me I'm happy

ほら、俺を見てみ。幸せそうだろ

 

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~)

Be Happy

(Ooh oo-ooh ~)

Here I give you my phone number

When you worry call me, I make you happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~)

Be happy

(Ooh oo-ooh ~)

 

そうさ、気にすんな

楽しいだろ

ほら、これ、俺の番号

辛かったら電話しな。楽しくしてやるからさ

だから気楽にやろうぜ

オモシロ可笑しくな

 

Ain't got no cash, ain't got no style

Ain't got no gal to make you smile

But don't worry, be happy

 

金も無けりゃ、品だってない

元気をくれるコだっていない

でも大丈夫。ノリ良く行こうぜ

 

'Cause when you worry your face will frown

And that will bring everybody down

So don't worry, be happy

 

だってそうだろ。お前がそんな顔してるとさ

他の皆も落ち込んじまう

だからさ、気にすんな。笑顔が大事さ

 

Don't worry, be happy now

 

そう、気にすんな。ほら、笑おうぜ

 

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~)

Be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~k)

Be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, be happy

 

イヤなことは置いといてさ

気楽にやろうぜ

なんとでもなるって。やってけるって

ほら、落ち込んでないで

空でも眺めて

忘れちまおう。歌でも歌って

 

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, don't worry, don't do it, be happy

(Ooh oo-ooh ~)

Put a smile on your face, don't bring everybody down

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry

(Ooh oo-ooh ~)

It will soon pass, whatever it is

(Ooh oo-ooh ~)

Don't worry, be happy

(Ooh oo-ooh ~)

I'm not worried, I'm happy

 

大丈夫大丈夫。平気だって

笑ってみろって。皆を心配させんなって

引きずるなって

どうせ全部過去のことになっちまうんだ

だから大丈夫だ。幸せにやろうぜ

俺?ぜ~んぜん平気。楽しいぜ

 

 

この曲について

 人生なんて、いつだって何かしら問題のあるもの。そんなことに気を揉んでいないで、肩の力を抜いて気楽に行こう。そんな曲ですね。イントロの口笛は、そんな気楽さをより強調してくれますね。

 

 歌詞のほとんどが Don't worry, be happy で出来ているので、あまり読み解く内容も無いと言えば無いのですが、歌詞を見る限り、この曲で言われる You は、そこそこ切羽詰まった状況にも思えますね。なんせ家賃を払えず、寝床も無いような状態です。
 でも、そんな中でも「気楽に行こう」となると、もはやここで勧めているのは、人生と言う物に対する開き直りかもしれませんね。

 

 といっても、何の根拠も無く悩んでないで気楽に行こうと言っているのではなく、辛いことが有ったら連絡してくれと、この主人公は呼びかけていますね。そうなると、この曲の主題は「くよくよするな。楽しく行こう」ではあるのですが、その真意は「俺がついてるぜ」なのかもしれません。

 

 さて、この曲は1988年にボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)によって歌われた曲です。曲名は知らなくても、イントロの口笛を知らない人はそうそういないのではないかなと思います。お酒のCMに使われていたからということもありますが、聴くと一杯飲りたくなりますね。


Bobby McFerrin - Don't Worry Be Happy

 

 また、この曲はレゲエの神様、ボブ・マーリーもカバーしていますので、こちらも是非


Bob Marley - Don't worry be Happy

訳、言葉について

 lay one's head で、「頭を横たえる」即ち、「横になる」という意味になります。以前訳した The Weight の中にも出てきた表現です。

 

 rent は、この場合は「家賃」です。こちらも以前訳した曲の話になりますが、 Seasons Of Love が使われたミュージカルのタイトルである RENT は、この意味として題されています。

 

 litigate は、「訴訟を起こす」と言う意味だそうです。

One Love / Bob Marley

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Lyrics&訳

One Love. One Heart

Let's get together and feel all right.

Hear the children cryin' (One Love)

Hear the children cryin' (One Heart)

Sayin' give thanks and praise to the Lord and I will feel all right

Sayin' let's get together and feel all right. Wo wo-wo wo-wo

 

愛が一つ。心が一つ

だったら集めて沢山にしよう。そっちの方がいいだろう

ほら、子供達の泣き声が

君の耳に聴こえてきたら

教えてあげよう。主を讃える心があれば、きっとこの先大丈夫だよって

言ってあげよう。一緒にいれば寂しくないよって

 

Let them all pass all their dirty remarks (One Love)

There is one question I'd really love to ask (One Heart)

Is there a place for the hopeless sinner

Who has hurt all mankind just to save his own beliefs

 

一度罪を犯したら、その人はもう終わりなのかな

教えてくれないか。僕はまだこの問いに答えが出せないんだ。

この世のどこにも、咎人の居場所は無いのかな

その咎は信じる者の為の、仕方がなかった物だとしても?

 

One Love. What about the one heart? One Heart

What about - ? Let's get together and feel all right

As it was in the beginning (One Love)

So shall it be in the end (One Heart)

All right.

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right.

Let's get together and feel all right.

One more thing.

 

孤独な愛。愛だけじゃないな。心も独り

だったら、皆で寄り添おう。そうすればきっと温かい

初めからこうだったみたいに

終わりを迎える日までずっと

そうさ

主にこの喜びを伝えよう。きっと気分も落ち着くさ

さあ、みんな一緒に集まろう。誰かがいれば怖くないよ

 

Let's get together to fight this Holy Armagiddyon (One Love)

So when the Man comes there will be no, no doom (One Song)

Have pity on those whose chances grows thinner

There ain't no hiding place from the Father of Creation.

 

皆心を一つに合わせて、この聖戦を生き抜こう

絶望なんてすることない。神様がきっと味方する

恵まれることの無かった人にも、その救いの手を差し伸べよう

例えこの世の何処に居ようと、彼は皆を見ているよ

 

Sayin' One Love. What about the One Heart? (One Heart)

What about the - ? Let's get together and feel all right.

I'm pleadin' to mankind (One Love)

Oh, Lord (One Heart) Wo-ooh

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right;

Let's get together and feel all right.

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right;

Let's get together and feel all right.

 

一つの愛を高らかに。その一つの心も重ねて

皆で叫ぼう。こっちにおいで、一緒に居れば笑顔も生まれる

心の底からお願いするよ

主もこの声を聴いてくれ

今ここにいることを喜び合おう。僕はそれだけで嬉しいんだ

一人一人が集まれば、だんだん気持ちが楽になる

今生きていることを讃え合おう。もう、恐れる物など何も無い

一人一人が寄り合えば、ほらもう寂しくないだろう

 

この曲について

 前回の、聖書をからかったと思われる曲からは一転して、ちょっと宗教感の強めのチョイスとなりましたが、世の中の行き場を無くして彷徨っている人たちに対して、居場所が無いなんてことない、独りになることないと呼びかける歌です。そして一方で、独りの人を独りのままにしておいてはいけないと、周りに呼びかける歌でもあります。

 

 この歌は、曲調こそ明るくてゆったりと軽快な調子ですが、のっけから、罪を犯した者はただ世の中から捨てられればそれで良いのかと鋭く問いかけます。そして、彼らは彼らなりに大切な物、守るべきものがあり、その為に否応なく手を汚さざるを得なかった、まずそこを理解してあげるという道はないかということを伝えています。

 

 そして、そんな理解が得られていない人たちを例えた言葉が「One Love」であり「One Heart」なのかなと思います。つまり、愛も優しい心も持っている、けど不運にも孤立してしまっている人。という表現かなと。しかし、そんな人たちも集まれば、必ずTwo LovesになりFour Heartsになり……Many Loves、Many Heartsになりますね。愛も想いもいっぱいあったら、それはとてもいいことじゃないか……と、とてもシンプルな理屈を言っているように思えます。そして、そんなシンプルな考えだからこそ、温かみがあるように思えます。

 

 さて、この曲はボブ・マーリー(Bob Marley)によって1977年に歌われた曲です。ボブ・マーリーと言えばレゲエの神様ですね。このOne Loveも、レゲエ・ミュージックの代表曲の一つに思えます。特にジャマイカで愛されているようですね。

 

 色んな人に歌われている曲ですが、宗教的なメッセージ性も強く持っている為、ゴスペルクワイヤーを初め、人種を問わず様々なコーラス隊によってもよく歌われる曲です。肌の色を問わない世界を望んだボブ・マーリーとしては、そのように歌われることを望んでいるかもしれないですね。

 


One Love Bob Marley official video (HD)

 

 また、この曲はgleeのSeason2にて、パックとアーティのデュオで歌われます。刑務所から出所したパックが、善い行い(?)をしようとして彼女のいないアーティにナンパ指導を施しますが、その為の資金として寄付を募る為に歌ったのがこの曲です。過去の過ちなんて忘れてやろうぜというメッセージは、まあ確かにこの時のパックにはぴったりかもしれませんが、それを君自身が歌っちゃダメでしょう(笑)

 


glee - one love/people get ready full performance official music video

 

訳、言葉について

 Doomというのは、これ単体で「もう終わりだ」という破滅感を表す言葉ですが、いわゆる「最後の審判」という意味合いもあります。それにNoがついているので、「絶望することは無い」という意味合いで訳しました。

 

 Praiseは「称賛」と訳せますが、日常生活の中においてというよりは、どちらかと言うと特にこういった神様や王様を讃える時にこそよく使われるフレーズのような気がします。

 

 Pleadingは、Pleadの現在進行形で、「弁論する」「訴えかける」という意味から「嘆願する」という意味でも使われるそうです。今回は、この「嘆願する」のニュアンスを押し出して訳してみました。

 

プロフィール

笹森茂樹

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