I Kissed A Girl / Katy Perry

Lyrics&訳

This was never the way I planned, not my intention

I got so brave, drink in hand, lost my discretion

It's not what I'm used to, just wanna try you on

I'm curious for you caught my attention

 

別に前からそうしたかったわけじゃないわ。特に意味もないの

飲みすぎて、わけわかんなくなっちゃってたから、まあもののはずみよ

普段はそんなことないけど、ちょっとあなたで試してみたくなっちゃっただけ

不思議となんだか、あなたが気になっちゃって

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子にキスしちゃった。いいわねコレ。彼女、サクランボの口紅の味がしたわ

やってみただけよ。彼氏がヘンに思わなければいいけど

後ろめたい気もするけど、いい気分よ。別に愛してるって意味じゃなくて

女の子とキスしちゃった。クセになるわ

 

No, I don't even know your name, it doesn't matter

You're my experimental game, just human nature

It's not what good girls do, not how they should behave

My head gets so confused, hard to obey

 

あなたの名前を知ってるとか知らないとか、そんなの関係ないの

お遊びの実験よ。本能ってやつのね

良い娘ちゃんがすることじゃないし、褒められた姿でもないわよね

でもムリ。私もうイカレちゃってるもの

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子へのキス、たまらないわ。 甘酸っぱい味がするの

やってみただけだって。彼氏に見られたくはないけれど

罪悪感あるけど、でもハマっちゃった。恋だの愛だのとは別の話よ

女の子とのキス、いいわ。最高よ

 

Us girls we are so magical, soft skin, red lips, so kissable

Hard to resist, so touchable, too good to deny it

It ain't no big deal, it's innocent

 

女の子って不思議。お肌は柔らかいし、唇は赤いし、そりゃキスしたくもなるわよね

ダメ、抑えきれない、触ってみたいの。我慢するには魅力的すぎるの

なんてことないわ、純粋にそうしたいだけ

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子とキスしちゃった。たまらない。あの甘い味が忘れられないわ

試してみただけ。まあでも彼氏が見たら何て言うかしらね

私イケナイ娘よね。でもいいの。コレ、浮気ってわけでもないし

女の子とのキスって、イイわよ。本当に。

 

この曲について

 女の子である主人公が、別の女の子とキスをしてしまった。けど、悪い気はせず、むしろハマってしまいそうな程にいい気分だった……そんな曲です。見る人が見れば、なかなか過激な歌詞かもしれませんね。

 

 この歌詞をパッと見た時は、一瞬レズの曲なのかなと思ってしまいます。ただ、この主人公は少なくとも普段は男の子の方が好きで、実際彼氏もいるようです。その為どちらかと言うと、ただ単に酔った勢いで女の子の唇を奪ってみたら、それが思いの外よかったというノリのようです。実際、歌詞の中でも「これは恋愛じゃない」と言ってますし、相手が誰であるかも問題ではないようです。

 

 しかし一方で、やっぱりこれは褒められた行動では無いことも一応分かってはいるという部分も、歌詞の中には盛り込まれています。そして何よりこの曲のサウンドからは、なんだかスリリングでドキドキしている背徳感がたっぷりにじみ出ていますね。この、頭では分かっているけど、気持ちは抑えきれないという、そんな心の中の矛盾が良く表れているなと思います。

 

 さて、この曲は、ケイティ・ペリー(Katy Perry)によって2008年にリリースされた曲で、アルバムOne of the Boysに収録されています。この曲発表当初は、賛否両論巻き起こったようです。特に、ヘテロセクシャル(ストレート)を是とするクリスチャンや保護者からは大分非難の声が巻き起こったようです。


Katy Perry - I Kissed A Girl (Official)


 ただ、個人的にはこの曲は、同性愛を応援したり、それらの問題に一石を投じる意思を持った曲とは違うのではないかなと思います。レズビアンの方々には心強く映った曲なのかもしれないですが、この曲のノリはどちらかと言えば、サイコロトークで「人には言いづらい過去の経験」が当たったときに面白おかしくしゃべる暴露話のような、そんな感じなのだろうなと言う気がします。

 

 そしてやっぱりと言うかなんというか、ケイティ・ペリー自身の性対象についてもあれこれ憶測が飛び交ったようですが、彼女自身は「自分はストレート。あくまでこの曲はファンタジー」と公言しているようですね。

 

 また、この曲はgleeでも2回登場します。1回目はニューディレクションズのオーディションでティナが歌い、そして2回目は、レズビアンであることをカミングアウトしたサンタナ自身と仲間の女子たちによって歌われました。1回目のシーンはほんの一瞬ですが、後にSeason6でフルバージョンで再収録されました 


Glee - I Kissed a Girl S6 (Full Perfomance) HD

 


Glee | Full Performance of I Kissed a Girl

 ニューディレクションズの女子全員で歌うことで、開き直ったサンタナと、彼女を守ろうとする女子の仲間たちの結束が見えて良いですね。それにしても、何でティナはオーディションにこの曲を選んだのでしょうか……

 

訳、言葉について

 Chapstickは、訳上で口紅と書きましたが、実際はリップクリームの事です。もともとはChap Stickという商品名だったそうですが、それが広まって一般名詞化したそうです。

 

 Human natureは、以前同名の曲を訳しましたが、人間の性とか、本能的な物となります。

 

 Us girls という表現はこの曲で初めて見たのですが、読んでそのまま「我々女子達は」と訳して良いようです。英語にもこんな言い回しあるんですね。

 

 Kissableという見慣れない単語が出てきますが、キスしたくなるようなと言う意味です。はじめ造語かと思いましたが、ちゃんと1単語として確立しているようです。それだけ日本よりもキスが日常的な行為なんでしょうね。