さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

2005~2009年の関連記事一覧

Rehab / Amy Winehouse

Rehab / Amy Winehouse

 

Lyris&訳

They tried to make me go to rehab but I said, 'No, no, no.'

Yes, I've been black but when I come back you'll know, know, know

I ain't got the time and if my daddy thinks I'm fine

He's tried to make me go to rehab but I won't go, go, go

 

皆があたしを施設送りにしたがったけど、全くもってお断り

認める。酷いモンだった。けど、もういつも通りよ。分かってるでしょ

あたしとっちゃ時間のムダなの。親父も大丈夫って思ってるかも

施設に行かせようとしてたけど、全くもって行くつもり無いって

 

I'd rather be at home with Ray

I ain't got seventy days

'Cause there's nothing

There's nothing you can teach me

That I can't learn from Mr.Hathaway

 

家でレイ・チャールズでも聴いてる方が

70日もあそこで過ごすなんて

だって何にもないじゃない

あんたから教わることなんてなんも無いわよ

ダニー・ハサウェイが教えてくれたことで充分

 

I didn't get a lot in class

But I know it don't come in a shot glass

 

更生クラスなんかロクに役に立たなかったわ

ショットグラスとは違うって?分かってるわよ

 

They tried to make me go to rehab but I said, 'No, no, no.'

Yes, I've been black but when I come back you'll know, know, know

I ain't got the time and if my daddy thinks I'm fine

He's tried to make me go to rehab but I won't go, go, go

 

施設に行かせようってんなら答えはノーよ

分かってるでしょ。立ち直ったの。

多分、親父ももう心配してないわ。好きにさせて

分かったみたい。私がそんなの行くわけないって

 

The man said, 'Why do you think you're here?'

I said, 'I got no idea

I'm gonna, I'm gonna lose my baby

So I always keep a bottle near.'

He said, "I just think you're depressed."

This me "Yeah, baby, and the rest."

 

あいつ「君は何故ここにいるか解かるかね?」だって

で、言ってやったわ。「さあ?

もう大好きなモンに会えないんでしょ

だからお酒と一緒なのー」

そしたらあいつ「間違いなく心を患っている」だって

あたしの番「そーねー。でもって、電池切れー」

 

They tried to make me go to rehab but I said, 'No, no, no.'

Yes, I've been black but when I come back you'll know, know, know

 

皆私を施設に行けってうるさいけど、嫌なんだってば

まあ確かに酷いもんだったけどさ、もう平気。分かってよ

 

I don't ever wanna drink again

I just, ooh, I just need a friend

I'm not gonna spend ten weeks

Have everyone think I'm on the mend

 

もうお酒は要らないわ

友達。そうそう、友達がいればいいのよね

10週間もあんなところに居るつもり無いの

皆に良くなってるって思い知らせるの

 

It's not just my pride

It's just 'til these tears have dried

 

思い上がりとかそういうんじゃなくて

いいかげん涙も乾いた時が来たの。それだけ

 

They tried to make me go to rehab but I said, 'No, no, no.'

Yes, I've been black but when I come back you'll know, know, know

I ain't got the time and if my daddy thinks I'm fine

He's tried to make me go to rehab but I won't go, go, go

 

みんな施設を勧めてきたけど、おことわり

もういいかげん大丈夫だって、わかってよ

時間も無いしね。多分親父も良いって思ってる

施設施設やかましかったけど、あきらめて

 

この曲について

「施設で治療を受けろ!」という周囲と「イヤだっつってんの!!」という主人公の壮絶な(?)戦いのあとが見られますね。酒や、恐らく薬に溺れて心身ともにボロボロな主人公の姿が見えてきます。

 

 少なくとも、病院に行ったりカウンセリングを受けたりはしてたみたいですが、それも真面目に受けていたかはちょっとこの歌詞からは疑問視されます。とにかくこの主人公、我が道を行くと言うか、我が道しか行かないと言う、言ってしまえば駄々っ子気質ですね。「自分の身体は自分が一番よく知っとるわい!」というような、病院嫌いの頑固爺さんを彷彿とさせますね。

 

 施設に行かない為、あの手この手で自分がもう大丈夫な人間であることを伝えようとしていますが、まあこの振る舞いを見る限り、それを信用してもらうのは難しそうです。

 

 さて、この曲は2006年にエイミー・ワインハウス(Amy Winhouse)によって歌われた曲で、見てお察しいただける通り、自身の体験を元に作られた曲と言われています。というか実際、エイミー・ワインハウスは重度のアルコール依存症、薬物依存症で、この曲が歌われた翌年には結局リハビリ施設に入所しています。


Amy Winehouse - Rehab

 

 にしても、本当に気だるげに、どうでもいいという感じが伝わってきますね。

 

 また、この曲は glee の第1話でボーカル・アドレナリン(Vocal Adrenaline)が、アップテンポにアレンジされた軽快なバージョンで披露します。このバージョンだと、本当にリハビリ施設への入所は必要なさそうです(笑)

GLEE - Rehab (Full Performance) HD

訳、言葉について

 Rehab は Rehabilitate(復帰させる) や Rehabilitation(復帰) を略した言葉です。この曲の場合は、Rehabilitation facility (リハビリ施設) の略のようですね。

 

 Ray は 盲目のシンガーである Ray Charles Robinson (レイ・チャールズ・ロビンソン) のことのようです。また、Mr.Hathaway は Donny Hathaway (ダニー・ハサウェイ)と思われます。

 

 It don't come in は本来 It doesn't come in になる筈ですが、これは今までも何度かありました、リズム合わせの為に敢えて文法を無視した部分です。

 

 Be depressed は、通常は「落ち込んでいる」となりますが、この歌詞のように、医者がこの言葉を口にした場合は「鬱病にかかっている」を意味しているとみて良いと思います。

 

 Have everyone think は今回初めて知った表現ですが、 Have 誰々 動詞 で「誰々に~をさせる」という意味で使えるそうです。なのでこの場合「みんなに思わせる」という解釈になると思われます。

1, 2, 3, 4 / Plain White T's

1, 2, 3, 4 / Plain White T's

Lyrics&訳

1-2-1-2-3-4

 

いち、に、いち、に、さん、し

 

Give me more loving than I've ever had

Make it all better when I'm feeling sad

Tell me that I'm special even when I know I'm not

 

愛して欲しいな。これまでの誰より

励まして欲しいな。落ち込んだ時は

誰より素敵って。嘘でもいいから

 

Make it feel good when it hurts so bad

Barely get mad I'm so glad I found you

I love being around you

 

沈んだ時は元気を出そう

巡り逢えた喜びでムリヤリ満たして

君の傍に居るのがイイ

 

You make it easy

It's easy as 1-2-1-2-3-4

 

簡単なことだからさ

数を数えるみたいに、ほら、いち、に、いち、に、さん、し

 

There's only

ONE thing

TWO do

THREE words

FOUR you...

I love you

 

そうさそれだけ

1つだけさ

2こっと笑って

3つの言葉で

4でみるんだ

アイ・ラブ・ユーって

 

There's only

ONE way

TWO say

Those THREE words

And that's what I'll do...(FOUR)

I love you

 

そうさこれだけ

道は1つ

君2言うだけ

3つのリズムで

4の5の言わず

僕は・君を・愛してるって

 

Give me more loving from the very start

Piece me back together when I fall apart

Tell me things you never even tell your closest friends

 

愛して欲しいな。最初の頃から

戻して欲しいな。心が折れた時は

言って欲しいな。僕だけの為に

 

Make it feel good when it hurts so bad

The best that I've had and I'm so glad I found you

I love being around you

 

悲しい時でも元気にならなきゃ

最高の奇蹟。出逢えたんだから

君の傍に居るのがイイ


You make it easy

It's as easy as 1-2-1-2-3-4

 

簡単なことだよ

こんな感じ。いち、に、いち、に、さん、し

 

There's only

ONE thing

TWO do

THREE words

FOUR you...

I love you

 

そうさそれだけ

1つだけさ

2こっと笑って

3つの言葉で

4でみるんだ

アイ・ラブ・ユーって

 

There's only

ONE way

TWO say

Those THREE words

And that's what I'll do...(FOUR)

I love you

I love you

 

そうさこれだけ

道は1つ

君2言うだけ

3つのリズムで

4の5の言わず

僕は・君を・愛してるって

そう・君が・大好きだって

 

You make it easy

It's easy as 1-2-1-2-3-4

 

難しく考えないで

数でも数えて。いち、に、いち、に、さん、し

 

There's only

ONE thing

TWO do

THREE words

FOUR you...

I love you

 

そうさそれだけ

1つだけさ

2こっと笑って

3つの言葉で

4でみるんだ

アイ・ラブ・ユーって

 

There's only

ONE way

TWO say

Those THREE words

And that's what I'll do...(FOUR)

 

そうさこれだけ

道は1つ

君2言うだけ

3つのリズムで

4の5の言わず

 

I love you

1-2-3-4

I love you

I love you

 

愛・して・る

いーち、にー、せー、のー

愛・して・る

愛・して・る

 

この曲について

 見てお分かりの通り、数字を使った言葉遊びを交えた曲です。最初、このダジャレ部分を訳中に取り入れるべきか諦めるべきか悩んだのですが……取り入れてみて、壮絶に自爆している気がしないでもありません。

 

 何も飾った様子が一切無いユルっとダラッとした曲調が、とても頼りないのに何だか妙な安心感を与えてくれる気がします。陽の当たる部屋やコタツのある部屋で、一日ゴロゴロして過ごしていそうな恋愛模様ですね。この主人公も「なんかヤなことがあったから甘えさせて~」っていうタイプに見えますね。

 

 そんな彼は、愛しているって伝えるのはとても簡単なことで、数字を1から4まで数える程度の労力しか必要ないと言っているようです。これは別の見方を取れば、それぐらい日常に当たり前に存在している感情という事かもしれません。この曲では、およそ盛り上がりと言う物を見せること無いまま、サビでI love youと伝えていますが、そんな意味合いの表現だったら面白いなぁと思います。

 

 さて、この曲はプレイン・ホワイト・ティーズ(Plain White T's)によって2008年にリリースされた曲で、アルバムBig Bad Worldに収録されています。1,2,3,4というタイトルの曲は意外にも多く、メジャーな奴は他にもあるのですが、このシンプルなタイトルに対して、この小難しいことを何も考えていなさそうな曲調が、個人的に凄くピッタリはまるなと思って、こちらを御紹介することにしました。
※単に僕が邦楽歌手のCoccoが大好きで、彼女の曲にもちょこちょここんな感じの曲が有ったから……というのも多分にあったりするのですが。

 

Plain White T's - 1, 2, 3, 4

訳、言葉について

 Piece は「破片」「断片」のイメージが強いと思いますが、動詞として使うと「くっつける」という意味になるそうです。なので、Piece me は「(バラバラに砕けた)自分をくっつけて」と言うイメージになるのかなと。

 

 冠詞を数字でダジャレにすると言うのは良くメール内で見かけます。例えば、A to B を A2B と表記したり、For you を 4 you (4 U) と表記したりします。今回の歌詞もそんな感じで数字の2と4が使われていますね。

Say / John Mayer

Say / John Mayer

 

Lyrics&訳

Take all of your wasted honor

Every little past frustration

Take all of your so-called problems

Better put 'em in quotations

 

踏みにじられた誠実さ

心に積もる些細な葛藤

悩みと呼ばれる物たち全て

いつかの誰かの言葉に乗せて

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

声に出すんだ

聴いて欲しいこと

吐き出したいこと

胸につかえていること、全部

 

Walking like a one man army

Fighting with the shadows in your head

Living out the same old moment

Knowing you'd be better off instead,

If you could only . . .

 

孤独な兵士の様に歩き

心を蝕む影と戦い

色褪せ変わらぬ時を生き抜き

這い上がるべき先の地を知る

ただ君にその意志さえあるなら

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

言葉にするんだ

言わなければならないこと

伝えなければならないこと

話さなければならないことを

 

Have no fear for giving in

Have no fear for giving over

You'd better know that in the end

It's better to say too much

Than never to say what you need to say again

 

躊躇わないで。君の声を届けることを

恐れなくていい。その重荷を明け渡すことを

振り返れば、それで良かったと

声の限りを尽くした方が

いつものように、飲み込むよりも

 

Even if your hands are shaking

And your faith is broken

Even as the eyes are closing

Do it with a heart wide open (a wide heart)

 

君のその手が戦慄いたとして

君の支えが砕かれたとして

君のその目が伏せられたとして

それでも心は閉ざさないで

 

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

Say what you need to say, say what you need to say

 

その悲しみを。その怒りを

その迷いを。その孤独を

その苦しみを。その憎しみを

その過ちを。その後悔を

その優しさを。その志を

その喜びを。その感動を

その想いを。その愛しさを

言葉に替えよう。その声で伝えよう

 

この曲について

 普段思っていてもなかなか口に出せない言葉を、一人で抱えずに声にして周りに伝えようというメッセージが込められている曲です。

 

 この曲のキーフレーズでもある Say what you need to say(君が言うべきことを言おう)ですが、ではその言うべきこととは何でしょうか。この曲では主に、心に重く圧し掛かる事柄全般がメインとなっているようです。
 特に1番では、自分の中に抱えている悩み、苦しみがピックアップされています。正直者がバカを見るような世の中や、納得のいかないこと、そんなことに悶々としている誰かの様子が目に浮かぶ気がします。

 

 しかし、そんな想いは全て誰かに伝えてしまおうとこの歌い手は諭します。誰かに話して、その胸の内を分かって貰い、抱えている重荷を少し肩代わりして貰った方がずっと良いということを伝えています。そしてそうすることで、今のどうにもならない状況から抜け出していける。そんなことが2番のフレーズで仄めかされています。

 

 そしてCメロ後の3番では、これからも色んな辛いことや絶望してしまうことが襲ってきたとしても、誰かに一緒に分かって貰えれば乗り越えられる。だから、声に出そう(Say)と、改めてタイトルに集約されているようです。

 

 さて、この曲はジョン・メイヤー(John Mayer)によって2007年にリリースされた曲で、2009年にはグラミー賞を受賞しています(と言っても、ジョン・メイヤーは他にも7曲ほどグラミー賞獲得してますが……)。とてもシンプルな曲ですが、それ故に多くの人に受け入れられたのかも知れません。



John Mayer - Say

 

 また、この曲はgleeの数あるエピソードの中でも特に異色の回となる、シーズン4の「最後に伝える言葉」で使用されています。
 このエピソードは、2012年に起こったコネチカット州での小学校銃乱射事件がきっかけで作られたと言われております。銃声が聞こえてからの生徒たちの行動や学校の対応がとても生々しく描かれており、加えて普段は基本コメディ路線のgleeだからこそ、突然なんの前触れも無く訪れる銃社会の理不尽な恐怖が凄くリアルに伝わってきます。日本にいてはピンとこない、アメリカと言う国のある側面を伝えてくれるエピソードですので、ご覧になっていない方は是非。



GLEE - Say (Full Performance) HD

訳、言葉について

 Put は、通常は「置く」という意味で使われますが、場合によっては「言葉にする」という意味で使われます。例えば「なんて言ったらいいかなぁ」というニュアンスを、 How should I put it という言い回しで表現できたりします。日本でも「言葉を並べたてる」と言ったりすることが有るので、考えてみればそんなに不思議なニュアンスではないのかも知れません。

 

 Give に関する言葉が2つありますが、まずGive in は、相手に渡すと言うよりは、相手に「届ける」といった意味合いになります。そしてGive over は相手に「引き渡す」といったイメージになるようです。

 

 Hands are shaking は、握手を意味する Hand shake とは違い、「手が震えている」という状態を意味しています。

Take A Bow / Rihanna

Take A Bow / Rihanna

 

Lyrics&訳

Oh, how about a round of applause, yeah

A standing ovation

Oh, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah

 

まあ、拍手喝采ってやつね

もう、会場総立ち

ねえ、そうでしょ

 

You look so dumb right now

Standing outside my house

Trying to apologize

You're so ugly when you cry

Please, just cut it out

 

上手い言葉が出てこないようね

私の家まできておいて

せめて謝っておきたいって

あなた、泣きそうに顔を歪めてる

悪いけど、やめてくれない?

 

Don't tell me you're sorry 'cause you're not

Baby when I know you're only sorry you got caught

But you put on quite a show

Really had me going

But now it's time to go

Curtain's finally closing

That was quite a show

Very entertaining

But it's over now

Go on and take a bow

 

悪かったなんて聴きたくないの。嘘だから

私にばれたときだけしか言わないもの

まあでもなかなか役者よね

すっかりのめりこんだもの

でももうお芝居の時間は終わり

幕もそろそろ下りる頃よ

良く出来たショーだった

楽しませてもらったわ

でももう終わり

さ、最後に主演から挨拶して

 

Grab your clothes and get gone

You better hurry up

Before the sprinklers come on

Talking' bout'

Girl, I love you, you're the one

This just looks like a re-run

Please, what else is on

 

その衣装を持って帰って

さっさとしてね

庭のスプリンクラーが動き出す頃だから

あの台詞、覚えてる?

ねえ君、愛してるよ。君しかいない

さしずめ名場面をもう一度ってくらい何度も

他に何か無かったものかしらね

 

Don't tell me you're sorry 'cause you're not

Baby when I know you're only sorry you got caught

But you put on quite a show

Really had me going

But now it's time to go

Curtain's finally closing

That was quite a show

Very entertaining

But it's over now

Go on and take a bow

 

残念そうな顔しないで。見え見えなの

残念なのはうまく騙せなかったことでしょ

でも出来のいいお芝居だったわ

本当にその気にさせられたもの

でも、これでフィナーレ

幕を下ろす時よ

なかなか魅せてくれたわね

楽しい時間だったわ

でも、もうそれも終わり

そろそろカーテンコールを済ませてよ


Oh, and the award for

The best lie goes to you

For making me believe

That you could be faithful to me

Let's hear your speech, oh

 

さあ、今年度のアカデミー賞

偽演男優賞はあなたに

私を本気で信じ込ませた

清廉潔白なる演技の妙を讃えて

では、受賞のお気持ちを一言どうぞ

 

How about a round of applause

A standing ovation

 

心から拍手を送るわ

スタンディングオベーションでね

 

But you put on quite a show

Really had me going

Now it's time to go

Curtain's finally closing

That was quite a show

Very entertaining

But it's over now

Go on and take a bow

 

But it's over now

 

まあ本当、見事な演技だったわ

ようやく熱も冷めたけど

さあ、もう終演の時間

いい加減、幕も下ろさなきゃ

素晴らしいお芝居だった

充分楽しんだわ

でも、これでおしまい

最後に、お客さんに頭を下げて

 

もう再演も無いから

 

この曲について

 自分に嘘を吐き続けていた恋人に対して、自分が見事に騙される程の名演技だったと、たっぷりの皮肉を込めて讃えながら別れを告げる。そんな曲のようです。

 

 恋人はどうも、この主人公の家まで謝りに来ているようですが、主人公はそれに対してとても冷淡です。この人が謝るのは嘘がばれたその時だけと知っており、そんなその場限りの謝罪の言葉など聴きたくないとピシャリと言い放ちます。ということは、何度も過去に嘘を吐かれ、そしてその嘘が露呈するというのを何度も繰り返しているのでしょうね。

 

 そんな、自分に対して幾度も嘘を重ね、その度上手く信じ込ませてきたこの相手に「名演技」と称賛の言葉を送り、一級の役者として讃えます。贈られる賞は「嘘つき男優賞」。なかなか辛辣な嫌味ですね。そして最後は役者らしくカーテンコールで観客……つまり自分に頭を下げるように言い放ちます。このカーテンコール、想像するだに惨めですね。散々裏切られ続けた主人公が望んだ、そんな哀れな幕引きをする役者の姿がこの Take A Bow (終幕後に役者がするお辞儀)というタイトルとなるようです。

 

 さて、この曲はリアーナ(Rihanna)によって2007年にリリースされた曲です。アルバム、グッド・ガール・ゴーン・バッド(Good Girl Gone Bad)に収録されています。


Rihanna - Take A Bow

 サウンドの耳触りが良く、曲の出だしなんかはそれこそ、式典で壇上に上がる時などにかかるとしっくりくるような気がするのですが、意味を理解してしまうと、とてもそんな時にはかけられない曲ですね。

 

 そしてまた、gleeの第2話で、自分に気があるように見せて結局はクィンと仲良くしているフィンに対し、レイチェルがこの曲を歌っています。

Take a Bow Lea Michele Glee S01E02

 この曲が使われたシーンで「あ、gleeってこう言うコンセプトのドラマなんだ」と初めて気づいた方も多いのではないでしょうか。この曲より前のシーンでは、gleeクラブとして歌うべくして歌っているという展開でしたが、この曲で初めてミュージカルっぽく「何故か突然歌いだす」という演出が使われました。

 

訳、言葉について

 まずタイトルの Take a bow は、前述の通りカーテンコールの際に役者が一斉にお辞儀をするあの行為そのものの事を指します。幕が下り、役者が並んで、この「Take a bow」の掛け声で一斉にお辞儀します。今回の曲においては、このカーテンコールの時の行為になぞらえて、自分に頭を下げろという言っていると思われます。
 アメリカ人にお辞儀の習慣は無いと思われている方もいらっしゃるようですが、無いわけではありません。そもそも bow だけでお辞儀を意味する言葉ですし、正装の紳士が被っている帽子を取って会釈するシーンは何となく覚えがあるのではないかなと思います。ただ、その行為の意味としては、かなり畏まった印象があるそうで、とてもフォーマルな物のようです。

 

 2番に突然 Sprinkler が出てきて、これは何かなと大分頭を悩ませました。勿論、普通にはあの水を撒くスプリンクラーなのですが、それが何故このタイミングで歌詞に出てくるのかが分かりませんでした。
 そもそもSprinkleが「撒き散らす」という意味なので、最初にパッと思い浮かんだのは、演劇舞台に例えた曲らしく、銀紙吹雪を撒き散らす装置の事を言っているのかとも思ったのですが、どうも一般的にはあの装置をSprinklerとは呼ばないようで。
 そうなると、恐らく庭の芝生に水を撒くあのスプリンクラーなのかなと。歌詞からするとこの相手は主人公の家の外で立ち尽くしているので、そこでスプリンクラーが回り出したら相手はずぶ濡れになります。だから、そうならないうちにどこかにいなくなって頂戴と言っている……ということでしょうか。
 ※アメリカでは、庭にスプリンクラーを設置している家庭は思いのほか多く、4世帯のうち1世帯程度の割合で設置されているそうです。

I Kissed A Girl / Katy Perry

I Kissed A Girl / Katy Perry

Lyrics&訳

This was never the way I planned, not my intention

I got so brave, drink in hand, lost my discretion

It's not what I'm used to, just wanna try you on

I'm curious for you caught my attention

 

別に前からそうしたかったわけじゃないわ。特に意味もないの

飲みすぎて、わけわかんなくなっちゃってたから、まあもののはずみよ

普段はそんなことないけど、ちょっとあなたで試してみたくなっちゃっただけ

不思議となんだか、あなたが気になっちゃって

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子にキスしちゃった。いいわねコレ。彼女、サクランボの口紅の味がしたわ

やってみただけよ。彼氏がヘンに思わなければいいけど

後ろめたい気もするけど、いい気分よ。別に愛してるって意味じゃなくて

女の子とキスしちゃった。クセになるわ

 

No, I don't even know your name, it doesn't matter

You're my experimental game, just human nature

It's not what good girls do, not how they should behave

My head gets so confused, hard to obey

 

あなたの名前を知ってるとか知らないとか、そんなの関係ないの

お遊びの実験よ。本能ってやつのね

良い娘ちゃんがすることじゃないし、褒められた姿でもないわよね

でもムリ。私もうイカレちゃってるもの

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子へのキス、たまらないわ。 甘酸っぱい味がするの

やってみただけだって。彼氏に見られたくはないけれど

罪悪感あるけど、でもハマっちゃった。恋だの愛だのとは別の話よ

女の子とのキス、いいわ。最高よ

 

Us girls we are so magical, soft skin, red lips, so kissable

Hard to resist, so touchable, too good to deny it

It ain't no big deal, it's innocent

 

女の子って不思議。お肌は柔らかいし、唇は赤いし、そりゃキスしたくもなるわよね

ダメ、抑えきれない、触ってみたいの。我慢するには魅力的すぎるの

なんてことないわ、純粋にそうしたいだけ

 

I kissed a girl and I liked it, the taste of her cherry chapstick

I kissed a girl just to try it, I hope my boyfriend don't mind it

It felt so wrong, it felt so right, don't mean I'm in love tonight

I kissed a girl and I liked it, I liked it

 

女の子とキスしちゃった。たまらない。あの甘い味が忘れられないわ

試してみただけ。まあでも彼氏が見たら何て言うかしらね

私イケナイ娘よね。でもいいの。コレ、浮気ってわけでもないし

女の子とのキスって、イイわよ。本当に。

 

この曲について

 女の子である主人公が、別の女の子とキスをしてしまった。けど、悪い気はせず、むしろハマってしまいそうな程にいい気分だった……そんな曲です。見る人が見れば、なかなか過激な歌詞かもしれませんね。

 

 この歌詞をパッと見た時は、一瞬レズの曲なのかなと思ってしまいます。ただ、この主人公は少なくとも普段は男の子の方が好きで、実際彼氏もいるようです。その為どちらかと言うと、ただ単に酔った勢いで女の子の唇を奪ってみたら、それが思いの外よかったというノリのようです。実際、歌詞の中でも「これは恋愛じゃない」と言ってますし、相手が誰であるかも問題ではないようです。

 

 しかし一方で、やっぱりこれは褒められた行動では無いことも一応分かってはいるという部分も、歌詞の中には盛り込まれています。そして何よりこの曲のサウンドからは、なんだかスリリングでドキドキしている背徳感がたっぷりにじみ出ていますね。この、頭では分かっているけど、気持ちは抑えきれないという、そんな心の中の矛盾が良く表れているなと思います。

 

 さて、この曲は、ケイティ・ペリー(Katy Perry)によって2008年にリリースされた曲で、アルバムOne of the Boysに収録されています。この曲発表当初は、賛否両論巻き起こったようです。特に、ヘテロセクシャル(ストレート)を是とするクリスチャンや保護者からは大分非難の声が巻き起こったようです。


Katy Perry - I Kissed A Girl (Official)


 ただ、個人的にはこの曲は、同性愛を応援したり、それらの問題に一石を投じる意思を持った曲とは違うのではないかなと思います。レズビアンの方々には心強く映った曲なのかもしれないですが、この曲のノリはどちらかと言えば、サイコロトークで「人には言いづらい過去の経験」が当たったときに面白おかしくしゃべる暴露話のような、そんな感じなのだろうなと言う気がします。

 

 そしてやっぱりと言うかなんというか、ケイティ・ペリー自身の性対象についてもあれこれ憶測が飛び交ったようですが、彼女自身は「自分はストレート。あくまでこの曲はファンタジー」と公言しているようですね。

 

 また、この曲はgleeでも2回登場します。1回目はニューディレクションズのオーディションでティナが歌い、そして2回目は、レズビアンであることをカミングアウトしたサンタナ自身と仲間の女子たちによって歌われました。1回目のシーンはほんの一瞬ですが、後にSeason6でフルバージョンで再収録されました 


Glee - I Kissed a Girl S6 (Full Perfomance) HD

 


Glee | Full Performance of I Kissed a Girl

 ニューディレクションズの女子全員で歌うことで、開き直ったサンタナと、彼女を守ろうとする女子の仲間たちの結束が見えて良いですね。それにしても、何でティナはオーディションにこの曲を選んだのでしょうか……

 

訳、言葉について

 Chapstickは、訳上で口紅と書きましたが、実際はリップクリームの事です。もともとはChap Stickという商品名だったそうですが、それが広まって一般名詞化したそうです。

 

 Human natureは、以前同名の曲を訳しましたが、人間の性とか、本能的な物となります。

 

 Us girls という表現はこの曲で初めて見たのですが、読んでそのまま「我々女子達は」と訳して良いようです。英語にもこんな言い回しあるんですね。

 

 Kissableという見慣れない単語が出てきますが、キスしたくなるようなと言う意味です。はじめ造語かと思いましたが、ちゃんと1単語として確立しているようです。それだけ日本よりもキスが日常的な行為なんでしょうね。

プロフィール

笹森茂樹

カテゴリ
関連アーティスト検索
検索