さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

1980~1984年の関連記事一覧

Private Eyes / Daryl Hall & John Oates

Private Eyes / Daryl Hall & John Oates

 

Lyrics&訳

I see you, you see me

Watch you blowing the lines when you're making a scene

Oh girl, you've got to know what my head overlooks

The senses will show to my heart

 

俺は君を見てる、君も俺を見てる

大騒ぎして、台詞を喚き散らす君を見てる

なあ、どう言えば俺が大目に見るか知ってるんだろ

そんな気持ちが芽生えそうさ

 

When it's watching for lies you can't escape my

 

その気持ちが嘘に目を光らせてるんだ。逃げられないさ、この

 

Private eyes they're watching you

They see your every move

Private eyes they're watching you

Private eyes they're watching you

Watching you, watching you, watching you

 

違和感ってやつからはな。ちゃんと見てるぜ

君の仕草も全て見てる

頭のてっぺんから足の先まで

おかしなところが無いかってな

その目の奥を、その顔の意味を、その心の底を

 

You play with words you play with love

You can twist it around baby that ain't enough

'Cause girl I'm gonna know

If you're letting me in or letting me go don't lie

 

君は言葉ではぐらかす。愛を餌にして弄ぶ

穴だらけのそいつを巻き付けてくる

なあ、もう大体わかっちまったよ

俺を受け入れるのか、オサラバするのか。嘘はナシだ

 

When you're hurting inside 'cause you can't escape my

 

追い詰められて心が痛むならな。この俺の

 

Private eyes they're watching you

They see your every move baby

Private eyes they're watching you

Private eyes they're watching you

Watching you, watching you, watching you

 

猜疑心ってやつでな。見てるんだ

何をするのも全部見てるさ

昨日のアレは何だったのか

今日も何か隠してないかってな

その髪も、その爪も、その胸元も

 

Ooh why you try to put up a front for me

I'm a spy but on your side you see

Slip on, into any disguise

I'll still know you look into my

 

なに自分を良く見せようとしてるんだ

傍に居るが、本当はスパイなのさ

どんな変装もお手のもんさ

俺の腹を探ってるなんてのはお見通しだ

 

Private eyes they're watching you

They see your every move oh baby

Private eyes they're watching you

Private eyes they're watching you

 

そう、探偵ってやつさ。見抜いてやるよ

些細な動き、何気ない言葉からも

この目がお前を見続ける

お前を捉え続ける

 

Private eyes they're watching you

They see your every move they see you

Private eyes they're watching you

Private eyes they're watching you

 

小さな証拠も見過ごさないさ

その目の動き、息遣いも

見張り続ける

疑い続ける

 

Private eyes watching you

They see your every move they see you

Private eyes they're watching you

Your private eyes they're watching you

 

どんな嘘も隠せやしない

その声色も、選んだ言葉も

暴いてみせる

何処に居ようと、この目は見てる

 

この曲について

 この歌詞を見た時、Every Breath You Take を真っ先に思い出しました。パッと見、あの曲と同じストーカーソングです。

 

 しかし、読み進めているうちにちょっと違うかなと思いました。Every Breath You Take は「君をずっと見続けているよ」と、ただひたすら相手をしつこく湿っぽく不気味に見続ける内容ですが、こちらは「君を常に注意深く監視して、その化けの皮を剥がしてやるぞ」と、攻撃的に相手を追い詰める印象の強い曲に思えます。Every Breath You Take がストーカーの曲なら、この曲は調査員と言ったところですね。

 

 この主人公は、相手に対して何やらいろいろ怪しんでいる様子が1番の時点で伺えます。恐らく過去に何度も相手を問い詰めることがあって、その度に相手に良いように丸め込まれてたのでしょうね。そしてそんなことが続くうちに、自分をあしらうコツのような物を掴まれてしまっており、自分がナメられているのだなと思い始めているようです。

 

 そして、そんな気持ちから、相手を常に疑いの目で見るようになってしまい、相手の言葉の裏にある真実や、心の奥底の性根といった物を暴こうと、常に相手にセンサーを張るようになります。そんな、相手に完全に信用を無くしているこの状態を、私立探偵(Private eyes)と例えたのでしょうね。

 

 さて、この曲は1981年にダリル・ホール&ジョン・オーツ(Daryl Hall & John Oates)によって歌われた歌です。って、Every Breath You Takeよりこっちの曲の方が先だったんですね。

 CMでお馴染みの曲なので、内容もタイトルも知らなくても、聴けば「ああ」と思いだして頂ける曲なのではないでしょうか。僕も訳すまでこんな曲だとは思いませんでしたが……


Daryl Hall & John Oates - Private Eyes

訳、言葉について

 Make a scene は、醜態を晒すとか、みっともないところを見せるという意味の言葉です。この曲で使われているシーンを見ると、恐らく恥も外聞も無く文句を言いまくっているのでしょうね。

 

 Overlook は少し色んな意味を持っている言葉ですが、「見過ごす」とか、そこから派生して「大目に見る」という意味で使われます。

 

 この曲のタイトルでもある Private eyes は、私立探偵を意味する言葉です。探偵と言えば Detective を思い浮かべる人もいると思いますが、意味は同じとみて良いようです。

 

 Put up a front は格好つける意味です。front の前に形容詞を付けることで「~風に振る舞う」という使い方も可能です。

Happy New Year / ABBA

Happy New Year / ABBA

Lyrics&訳

No more champagne

And the fireworks are through

Here we are, me and you

Feeling lost and feeling blue

 

シャンパンは底尽き

花火も上がりきって

さあこれから、あなたも私も

何かを失くして、沈んだ気持ちに

 

It's the end of the party

And the morning seems so grey

So unlike yesterday

Now's the time for us to say...

 

パーティーも終わり

明けた空は何だか灰色

昨日なんかと全然違う

さあ、あの言葉を言う時ね

 

Happy new year

Happy new year

May we all have a vision now and then

Of a world where every neighbour is a friend

 

新年おめでとう

明けましておめでとう

今もこれからも、夢見られますよう

全ての隣人を忌むことのない世界を

 

Happy new year

Happy new year

May we all have our hopes, our will to try

If we don't we might as well lay down and die

You and I

 

そう、新しい年

幸せな年

皆が望みを、叶える意志を持ち続けますよう

持てないのなら、いっそ倒れて死んでしまった方が

あなたも、私も

 

Sometimes I see

How the brave new world arrives

And I see how it thrives

In the ashes of our lives

 

たまに見えるの

とても素晴らしい世界がやって来るのを

そして、それが大きくなる様を

私達人生の塵芥の中で

 

Oh yes, man is a fool

And he thinks he'll be okay

Dragging on, feet of clay

Never knowing he's astray

Keeps on going anyway...

 

そう、人間なんてバカなモノ

自分は大丈夫なんて思ってるけど

弱みを引きずり続けて

道を失ったことにいつまでも気づかない

そのままどこでも行こうとしてしまう

 

Happy new year

Happy new year

May we all have a vision now and then

Of a world where every neighbour is a friend

 

ふざけた年は終わり

新しい年を始めるの

あなたも私も見出しますよう。今もこれからも

この世界、そこまで捨てたものじゃない筈と

 

Happy new year

Happy new year

May we all have our hopes, our will to try

If we don't we might as well lay down and die

You and I

 

過去を忘れるとき

また何かを期待するとき

望みを持って、前に進めますよう

それすら叶わぬのなら、生きる意味は一体何処に

あなたも、私も

 

Seems to me now

That the dreams we had before

Are all dead, nothing more

Than confetti on the floor

 

今はこう思うの

私達が抱いていた夢

あれは死んだのね。言うなれば

床に落ちた紙吹雪以外の何物でもなかったわ

 

It's the end of a decade

In another ten years time

Who can say what we'll find

What lies waiting down the line

In the end of eighty-nine...

 

この10年も終わり

また次の10年は

誰にも分からない。私たちが

待ち受けている何を見つけ出すのか

80年代が終わってしまうまでに

 

Happy new year

Happy new year

May we all have a vision now and then

Of a world where every neighbour is a friend

 

新しい年

新しい何か

いつも描き続けられますよう

身近な人がみんな味方である世界を

 

Happy new year

Happy new year

May we all have our hopes, our will to try

If we don't we might as well lay down and die

You and I

 

今までと違う年

全てが新しい年

あなたも私も、希望と勇気を持てますよう

できないのなら、いっそ生きるのをやめた方が

あなたも、私も

 

この曲について

 新年明けましておめでとうございます。ということで、年明けをイメージした曲のチョイスとなりました。
 と言っても、タイトルは Happy New Year とはなっていますが、この曲自体は決してハッピーではありません。「ハッピーな新年を!」と言うよりは、むしろ「去年はちっともハッピーじゃなかったから、今年こそはハッピーに」くらいのテイストですね。

 

 一応、読み解く背景には二つ候補が有り、2番に出てくる man を単に「男」と取るか「人類」と取るかが肝となりました。前者で訳せば、10年も付き合った男と破局して、新たな人生を始める女性の曲となりますが、その他の場所で何度か「世界」をイメージさせる言葉が散りばめられているので、今回は後者を取りました。つまり、人間はどこまでも愚か者なのは分かっているけど、でもいつか幸せな世界がやって来るという夢すら抱けないなら、死んだ方がましという、世界に期待をする曲と取りました。この曲がリリースされた1980年までの10年、つまり1970年代は、欧米にとって決して恵まれた年でもなかったように思えるのも一因です。
 ※ドルショック、ウォーターゲート事件、2度のオイルショック等々、特に経済的に厳しい年だったのではないかなと

 

 リリースされた年、歌詞中にある10年という年月、そして89年という年の特定から、この曲は1970年代から1980年代への変遷に特に焦点を当てていると考えられます。なので、普通の Happy New Year よりも少し意味づけが重い(と言うか、意識的に重くなってしまう) Happy New Year なんでしょうね。そこには、何となくですが「ほんと1970年代は勘弁してほしかった」ような感じが含まれているような気がします。

 

 さて、この曲は前述の通り、1980年にABBAによってリリースされた曲です。洋楽は Happy New Year と Merry Christmas がほぼワンセットなので、こうして明確に Happy New Year に焦点を当てた曲は探すのが大変珍しいですね。

 


Abba - Happy New Year

訳、言葉について

 Fireworks are through とありますが、この be through は、通り過ぎるでは無く「終わらせる」という意味合いの言葉になります。

 

 Here we are は、よく目的についた時に使われる言葉で「さあ、着いたぞ」という意味です。また、そこから転じて、予想していた状況に突入する時の「さあ、いよいよこれから」という意味で使用することもあります。

 

 Neighbour は、Neighbor の英国記述で、意味は同じ「隣人」となります。

 

 Might as well ~ は、Makes No Difference でも出てきた言い回しで、いっそ~の方が良いという表現です。

 

 Who can say ~ は、直訳すると「~だと誰が言える」となりますが、使用するニュアンスとしては「~については誰も分からない」というテイストで利用されます。

 

 nothing more than ~ という表現があります。ここは、直前の Are all dead と Are を共有しているので、分かり易く共有部分を取り除いて全体を改めると That the dreams we had before are nothing more than confetti on the floorとなります。この文において Are nothing more than は、「~以外の何物でもない」という意味合いになります。

Do They Know It's Christmas / Band Aid

Do They Know It's Christmas / Band Aid

 

Lyrics&訳

It's Christmas time, there's no need to be afraid

At Christmas time, we let in light and we banish shade

And in our world of plenty, we can spread a smile of joy

Throw your arms around the world at Christmas time

 

クリスマスだよ。恐れる必要はどこにもないよね

クリスマスでは、光に包まれ、暗い影なんて吹き飛んでしまう

僕たちの殆どの世界では、皆あふれる笑顔を振りまける

さあ、その手で世界を抱きしめて。クリスマスだから

 

But say a prayer, pray for the other ones

At Christmas time, it's hard, but when you're having fun

There's a world outside your window

And it's a world of dread and fear

Where the only water flowing is the bitter sting of tears

And the Christmas bells that ring there

Are the clanging chimes of doom

Well, tonight, thank God it's them instead of you

 

誰かの為に祈ろうと人は言うけどさ

クリスマスにそれは難しいよね。でも、君が幸せな今この時に

その窓の外には違う世界もあるんだ

そして、そこでは恐ろしいことが起きているんだ

水は大地からではなく、人の眼からしか湧き出ない世界

鳴り響くクリスマスの鐘の音も

そこでは破滅の合図に聴こえてしまう

だから今夜、神様に感謝しよう。世界がそんな時でも君は楽しいんだろう?

 

And there won't be snow in Africa this Christmas time

The greatest gift they'll get this year is life

Where nothing ever grows, no rain or rivers flow

Do they know it's Christmas time at all?

 

このクリスマスの時、アフリカでは雪も降らないんだ

幸運といえば、この一年を生き延びられることぐらい

雨も降らない、泉も湧かない、枯れ果てた場所

彼らにクリスマスってものはあるのかな?

 

Here's to you, raise a glass for everyone

Here's to them underneath that burning sun

Do they know it's Christmas time at all?

 

君に乾杯。世界の為にグラスを掲げて

彼らに乾杯。太陽の下で灼かれる人に

彼らにクリスマスは届くかな?

 

Feed the world

Feed the world

 

世界を元気に

世界に栄養を

 

Feed the world

Let them know it's Christmas time again

Feed the world
Let them know it's Christmas time again
Feed the world
Let them know it's Christmas time again
Feed the world
Let them know it's Christmas time again
Feed the world
Let them know it's Christmas time again
Feed the world
Let them know it's Christmas time again
Feed the world
Let them know it's Christmas time again

 

世界を豊かに

一緒にクリスマスを楽しもうって

世界に喜びを

そう、クリスマスで気づかせてあげよう

世界を癒そう

聖なる夜は少し休もうって

世界を治そう

この世の素晴らしさをまた語ろう

世界を潤おそう

このクリスマスを一緒に過ごそう

世界に届けよう

幸せな時を分け合おう

世界を満たそう

クリスマスならそれができると信じよう

 

この曲について

 クリスマスソングのテーマの一つに取り上げられることの多い、世界の平和を歌った曲です。恐らく、まだニュース等で世界を知ることのない子供達に向けたメッセージ性が特に強いのかなと思います。

 

 最初のフレーズでは、クリスマスって素晴らしいよねという事が語られます。これは、クリスマスを知っている粉にとってはある種当たり前のことです。
 しかし次のフレーズで、実はいま同じこの時に、辛く苦しんでいる人、クリスマスなんて言葉すら知らない人たちが世界には沢山いるという事が伝えられます。そして、それをきちんと伝える為か、少し生々しい表現が使われています。

 

 一つは At Christmas time, it's hard (楽しいクリスマスに、人の為に祈るのは難しい)です。自分がとても楽しい時は素晴らしいけれど、でもそのとき実は、自分のことにばかり夢中になってて、他の人なんか知ったこっちゃないという身勝手な状態になっていると言うことを諭しています。

 

 そしてもう一つは Thank God it's them instead of you です。訳上では少しぼかしましたが、「君が恵まれない彼らじゃなくて良かったと神様に感謝しよう」という意味になります。ものすごく端的に言えば「彼らは不幸だけど君は幸せで良かったね」という事ですね。この歌詞は、曲の製作時にも大分揉めたそうですが、目を背けたくなる事実も包み隠さず伝えたいという想いから、この歌詞には結局手を入れなかったそうです。この歌詞に込められた痛烈な皮肉から、子供達に世界と言う難問について自問自答してほしいと言うのが本意なのだと思われます。

 

 だから、例えばこの楽しい時と幸せな気持ちを、今そうでない彼らも感じられる方法を探そうと言うのが、この曲のテーマですね。そしてその一つの答えの方向性として、クリスマスと言う物がその手助けになれたらという想いが込められているのだと思われます。

 

 さて、この曲はバンドエイド(Band Aid)によって1984年に歌われた曲です。バンドエイドは、様々な著名なるバンドから有志を募って結成されたドリームチームです。(なので、関連アーティストタグもちょっと多めです)
 このプロジェクト名でもあるバンドエイドは、その後もバンドエイドⅡ、バンドエイド20、バンドエイド30と、メンバーを変えつつ曲もリメイクしながら続けられていますので、是非聴き比べてみて下さい。

Band Aid 1984

Do they Know it's Christmas ~ Band Aid 1984

Band Aid Ⅱ

Band Aid II - Do They Know It's Christmas

Band Aid 20

Band Aid 20 Do They Know It's Christmas


Band Aid 30

Band Aid 30 - Do They Know It’s Christmas

 

 また、glee シーズン3のクリスマスエピソードでも、スープキッチンに集まる恵まれない子供達と一緒に歌われました。


Glee-Do They Know It's Christmas? (Full Performance)

 このエピソード自体、楽しいクリスマスと、楽しいの外にあるクリスマスの対比がテーマになっており、暗めのクリスマス曲が歌われたり、サムやローリーが「クリスマスは自分たちだけが楽しければいいのか」と疑問を投げかけるといったシーンが見られます。そんなエピソードのラストを飾るのにふさわしい曲では無いかなと思います。

 

訳、言葉について

 Throw one's arm around ~ は、「~を、誰それが抱きしめる」という意味の熟語です。なので、Throw your arms around the world と言ったら「あなたの腕で世界を抱きしめよう」という意味になります。なお、Throwは Put で似たような表現が可能で、以前ご紹介した The Longest Time でも When you put your arms around me という表現で使われています。また、around ではなく round でも良いそうです。

 

 Here's to ~で、「~に乾杯」となります。乾杯といえば Cheers を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらはどちらかというと乾杯の時のかけ声の意味合いが強く、乾杯という行為そのものとしてはあまり使わないようです。また、A toast も乾杯を指す言葉ですが、こちらは少し格式高いイメージが有ります。

 

 Feed は、食料を与えると言う意味の言葉なので、Feed the world で「世界に食料を与えよう」となります。この解釈は多分二つに分かれるかと思います。一つは「世界の恵まれない人に食料を与えよう」という解釈、そしてもう一つは世界そのものを擬人化して「世界さんに食料を与えよう」という解釈です。前者だと直接的過ぎるかなと思って僕は後者で訳しましたが、先述の生々しい表現で語られた部分があることを考えると、前者で訳した方が本来のメッセージに近いのでしょうね。

The Longest Time / Billy Joel

The Longest Time / Billy Joel

Lyrics&訳

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだな

すっかり長くなってしまったな

考えてみれば

長い時間になってしまったんだな

 

If you said goodbye to me tonight

There would still be music left to write

What else could I do

I'm so inspired by you

That hasn't happened for the longest time

 

もし今夜、君から別れを告げられるなら

この曲は、書きかけのまま捨てられるだろう

出来ることなら何でもしたい

君がいなけりゃ心が湧かない

そんな気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまってたな

 

Once I thought my innocence was gone

Now I know that happiness goes on

That's where you found me

When you put your arms around me

I haven't been there for the longest time

 

一度は思った。僕から純粋さは失われてるって

今はこう思う。僕の幸せは培われてるって

君が僕と出会ったあの場所

君の腕に寄せられたあの時

今は傍にいない時間の方が長くなってしまってたな

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだよな

そんなに長くなってしまったんだな

思い返せば

出会ってから、一番長い時間に

 

I'm that voice you're hearing in the hall

And the greatest miracle of all

Is how I need you

And how you needed me too

That hasn't happened for the longest time

 

君に聴こえる声は僕の全て

この世で最高の奇蹟を詰めて

どれだけ君を想っているか

どれだけ君が想ってくれたか

お互いの気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまったな

 

Maybe this won't last very long

But you feel so right

And I could be wrong

Maybe I've been hoping too hard

But I've gone this far

And it's more than I hoped for

 

そんなに長くは続かないかもしれない

けど君はそう感じて

僕は過ちを恥じて

きっと心の底から祈り続けて

でも僕は君の心から遠く

祈りなんて届かないほど遠く

 

Who knows how much further we'll go on

Maybe I'll be sorry when you're gone

I'll take my chances

I forgot how nice romance is

I haven't been there for the longest time

 

誰も知らない。僕らがどこまで行けるかなんて

悲しいに決まってる。君が僕から去ってくなんて

もうみすみす逃したりしない

こんな気持ち忘れてたなんて

今は傍にいない時間の方が長くなってしまったけど

 

I had second thoughts at the start

I said to myself

Hold on to your heart

Now I know the woman that you are

You're wonderful so far

And it's more than I hoped for

 

あの時思った二つ目のことは

自分に言い聞かせたはずなんだ

きみの心を放さないって

そして今思うんだ。君は最高の女性だって

こんなにも素晴らしいんだって

理想なんて霞むほど素敵だって

 

I don't care what consequence it brings

I have been a fool for lesser things

I want you so bad

I think you ought to know that

I intend to hold you for the longest time

 

もう構わない。どんな結果が待っているか

忘れてたんだ。どんな大切な物を持っていたか

ひどく君を愛してしまってる

祈るよ、君もそうに決まってるって

君を抱きしめる。それを二人の一番長い時間にしたいんだ

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time...

 

長い時間になりますように

お互いを想う時間が

一緒に居る時間が

二人の人生で、一番長い時間に

 

 

この曲について

 最初この曲をざっと眺めた時、彼女に出会って素晴らしい時間を過ごし「ずっと長いこと、こんな気持ちになったこと無かった」という気持ちを歌った、喜びの曲だと思いました。実際、訳し終わってから他の方の訳を調べてみたところ、総じてやっぱりそう訳されています。

 

 が、訳を進めるうちにちょっと引っかかりを覚えました。この曲のタイトルでもありますが、なんでわざわざ「The longest time」という「比較の最上級」を用いて表現しているかです。比較最上級を用いるという事は、「何かと比較した中で、最も長い時間」という意味になります。

 

 では、何と比較するのでしょう。パッと思い浮かぶのは、主人公の生まれてから今のこの時までの間の様々な時間とです。この場合、あらゆる物よりとにかく長い時間という、時間の長さに焦点を当てたい表現になると思います。
 もし、この解釈であれば、例えば「That hasn't happened for the longest time」は「もう忘れるくらい長いほど、こんなことは起きたことなかった」となり、恋だとかときめきだとか、そう言った物を忘れていた主人公に、彼女がそれを思い出させてくれたといったニュアンスになると思います。この時 The longest time に乗せられた想いは「かつてない喜び」になると思います。

 

 しかし、もう一つ比較の候補があります。それは、彼女と出会ってから今この時までの中での様々な時間との比較です。この場合、この曲の歌詞は全く意味が変わります。
 この解釈だと「君と出会ってそれなりの時間過ごしたけど、最近こう言うこと起きなくなってずいぶん経つよな」となります。これだと、彼女と出会ってからの時間の中で最も長い時間が、この特別さを感じない時間になってしまった・・・と取れるのかなと思います。つまりこの時の The longest time に乗せられた想いは、「後悔」とか「過ちの振り返り」といった物になります。そして、僕はこっちの解釈を採用しました。

 

 そう解釈した理由になるかどうか分からないですが、一つは、もし君が自分の元を去ってしまったら・・・という旨の歌詞が2回も登場すること。そしてもう一つは、Is how I need you, and how you needed me too の部分です。これを見る限り「自分は彼女を必要としている」に対し「彼女は自分を必要としていた」となっており、彼女の自分に対する想いは過去形になっています。
 以上のことから、今はちょっとこの二人の仲は危うい状態なのではないかと思えました。

 

 さてその場合、この曲はこの後どういう展開になるかと言うと、改めて相手を素晴らしい人と今でも思っていることを精一杯伝えます。出会った頃を思い出し、その時の気持ちは何も変わっていない。彼女の素晴らしさも変わっていないと。

 

 そして最後、これまでは空白の時間が最も長い時間だったけれど、君を抱きしめつづければ、またその時間が二人の中で最も長い時間になるよねと言っていることになります。

 

 結果としては、二つの解釈のどちらを取っても結末は良好です。が、こちらの解釈の方が紆余曲折があってドラマチックだなと思う点と、後悔の象徴であった「The longest time」が、最後一転して決意と希望の象徴に差し変わる点が、僕には凄く鮮やかに映ってしまいました。


 正しい、正しくないではなく、個人的にこの曲はこう解釈したいなと思っただけでしかないので、どうか余り真に受けないでください。

 

 さて、この曲は1983年にビリー・ジョエル(Billy Joel)によって歌われた曲で、アルバム「イノセント・マン(Innocent Man)」に収録されています。この曲、聴けばお分かりかと思いますが、全編通して殆どアカペラで歌われています。そして、このアカペラは全てビリー・ジョエルによる多重録音で作られました。時代が時代なので、違和感を覚える人には違和感を覚える音質かもしれませんね。



Billy Joel - The Longest Time

 

 そして、この曲はgleeのSeason4で、アカペラの代表曲として歌われました。ウォーブラーズ(Warblers)の楽曲を除いた中で、一切楽器なしで歌われたのはこの曲が初めてのような気がします。



For the Longest Time - Glee (Full performance)

 

 ただ残念なのは、glee版は歌詞が一か所明らかにおかしく、

 

 That's where you found me

 When you put your arms around me

 

 の部分が、何故か

 

 I'll take my chances

 I forgot how nice romance is

 

 になってしまっています。

 

 推測ですが、おそらくこの部分のカットを録り忘れたか、或いはデータを紛失してしまったか何かの理由で、苦肉の策で後半の歌詞のテイクを無理矢理繋げたのではないかなと思います。

 

 うーん……ビリー・ジョエルの歌詞は特に大事にして欲しかったなぁ……って、世間と違う訳を展開してる自分が言う言葉じゃないですね。

 

訳、言葉について

 Consequenceは、結末とか結果を意味する言葉だそうです。

 

 Fool for ○○ は、○○に目が無いとか、○○のことが頭から離れないような様子を指す表現です。日本でも親バカとか、麻雀バカという表現が有りますが、それに近い感じでしょうか。

 

蛇足

 完了形は不得手なので自信が無いのですが、今回この解釈を採用したもう一つの理由がありまして、もし1番目の解釈だとすると、1番の最後などは、It hasn't been happened という現在完了形ではなく It hadn't been happened という過去完了形になるのではないかなぁという気がしたためです。
 この二人は、出会ってから現在までは多少なりとも期間が有りそうなので、主人公からしてみれば「そういったことが長いこと起きたことがなかった」のは、現在とは切り離された過去のことだと思うから……なのですが……すみません、ここは全く自信が無いので適当に読み流してください。

Human Nature / Michael Jackson

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Lyrics&訳

Looking out

Across the nighttime

The city winks a sleepless eye

Hear her voice

Shake my window

Sweet seducing sighs

 

目に映るのは

この夜の向こうで

片目を瞑る眠らない街

ああ、呼ぶ声が聞こえる

この窓を伝って

甘い誘いの吐息にのせて

 

Get me out

Into the nighttime

Four walls won't hold me tonight

If this town

Is just an apple

Then let me take a bite

 

出してくれ

この夜と言う世界に

今夜、この部屋は僕を留めおけやしない

もしこの街が

ただの林檎だったらならば

どうか一口、その味を 

 

If they say

Why, why, tell 'em that it's human nature

Why, why, does he do me that way

If they say

Why, why, tell 'em that it's human nature

Why, why does he do me that way

 

彼らはこう言うかもな

何故、どうしてって。誰か教えてあげてよ。普通、こういうもんだろうって

何故、どうして、何が僕にあんな道を

彼らはきっと言うだろうな

何故、どうしてって。誰か言ってやってよ。人間、こんなものだろうって

何故、どうして、彼は僕にあんな生き方を

 

Reaching out

To touch a stranger

Electric eyes are everywhere

See that girl

She knows I'm watching

She likes the way I stare

 

手を伸ばすんだ

見知らぬ人にも

そこら中で機械仕掛けの目は睨んでるけど

あの娘に目をやる

あの娘、僕がずっと見てるのを解かって

僕に見られるのを楽しんでる 

 

If they say

Why, why, tell 'em that it's human nature

Why, why, does he do me that way

If they say

Why, why, tell 'em that it's human nature

Why, why does he do me that way

 

誰か言うだろう

何故、どうしてって。彼らに伝えてよ。皆そんなもんだろうって

何故、どうして、何が僕にあんな役を

誰かが口にする

何故、どうしてって。でも誰か言ってよ。皆こうだろって

何故、どうして、誰が僕にあんな人生を

 

I like livin' this way

I like lovin' this way

 

こんな生き方でいたいんだ

こんな生き方が好きなんだ

 

(That way) Why why

(That way) Why why

 

何故。あの自分じゃなければ

どうして。あの自分じゃなければ 

 

Looking out

Across the morning

Where the city's heart begins to beat

Reaching out

I touch her shoulder

I'm dreaming of the street

 

目に映るのは

朝もやの向こうで

鼓動を始め、息づいた街

手を伸ばすんだ

ああ、触れていたいんだ

僕はまだ街を夢見る

 

If they say

Why, why, tell 'em that it's human nature

Why, why, does he do me that way

If they say

Why, why, ooo tell 'em

Why, why does he do me that way

 

皆こう言う

何故、どうしてって。誰か解かってくれよ。皆と同じってだけなんだ

何故、どうして。何が僕を決めつけた

皆言うんだ

何故、どうしてって。誰か解かって……

何故、どうして。誰が僕を決めつけた

 

この曲について

 歌詞からシチュエーションを読み解くのがものすごく難しいのですが……確実なのは、主人公は夜の街に出たいけど邪魔があるという状況、そうしたいことに対して周囲が「何故?どうして?」と言っていること、夜の街に出るなんて普通の事だよねという主人公の主張の三つです。

 

 最初、主人公の目には夜の煌びやかな街が映っており、その中に入っていきたいと思っています。しかし、街と主人公との間は窓と壁で隔てられており、おいそれと敵わないようです。しかし、そんなものも乗り越えて、この日、主人公は夜の街に繰り出します。

 

 その行動に、周囲は何故?と思うようです。恐らく、主人公は周囲から、そんなことをするような人じゃないと思われているのだと思われます。品行方正な優等生、色んな人から尊敬されている人のようなイメージでしょうか。

 ですがどんな人だろうと、賑やかな夜の街に心躍らない訳がありません。そう考えれば、それなのに何故自分だけはそれに触れてはいけないのか。皆が楽しむように、自分だって楽しみたい、皆と同じなんだという渇望が見えてきます。

 

 そして、その後で上記を決定づけるキーワードが出てきます。That wayとThis wayです。This wayは、夜の街に繰り出して名前も知らない人と遊んだり、女の子に気のある視線を投げたりと、そんな時間を楽しむこと。そしてThat wayは、明示はされていませんがこのThis wayとは正反対のイメージの自分でしょうね。そして恐らく、周囲が主人公に対してそのThat wayのイメージであることを望んでいることと、自分は決してそうではないというギャップに苦しんでいるのだと思われます。そして、自分だって普通で当たり前の、皆と変わらない人間なんだという主張が、タイトルの「Human nature(人間の性)」になるのかなと思われます。

 

 さて、この曲は皆さんご存知、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)によって1982年にリリースされた曲です。この曲を訳してて、主人公は高校生くらいかなという印象だったのですが、小さいころから既にスターであり周囲の目もあったマイケルの事を考えれば、まさに彼自身のことかもしれません。

 


human nature - michael jackson

 

 普段は別段マイケルの曲を聴くことがあるわけでは無いのですが、何故か最近、三日連続でこの曲を耳にしたので、これも何かの縁かなと訳してみました。でも訳してみると、それまで別段何とも思わなかった曲も不思議と好きになりますね。ちょっとレコチョク行ってきます(笑)

 

 また、この曲はgleeでサムがメルセデスとよりを戻そうと、デュエットでこの曲を歌います。よりを戻さないことに意地になっているメルセデスに対して、好きになっちゃったものは仕方ないだろっていう想いや、意地になってないで自分に素直になりなよという想いを、このHuman Natureの歌詞に託していることになるんでしょうね。

 


GLEE - Human Nature (Full Performance) (Official Music Video) HD

 

訳、言葉について

 難しい単語や言い回しは多くないと思うのですが、解釈に困る言葉は大量にある曲だなと思います。まず、SeeとかHearみたいに主語抜きでいきなり動詞から始まる言い回しは、通常だと命令・指示の言葉ですが、この場合は主語のIが省略されている形と解釈しないと、後の言葉との辻褄が合わなくなってしまいます。(見る、聴くを指示する場合、LookやListenを使うのが一般的と言うのもあるのかもしれませんが)

 

 また、最初の方でHear her voice、そして最後の方でI touch her shoulderというフレーズがありますが、このherは街そのものを指していると思って良いと思います。

※余談ですが、gleeでメルセデスが歌った時は、ここはちゃんと(?)hisになっています。

 

 一番困ったのは、サビで出てくるWhy does he do me that wayです。直訳すると「何故彼は私にしたのか、この道を」となりますが……多分、「何故彼は私にこの道を行かせたのか」ということでしょうか。だとしても、「彼」って誰という話になるのですが……多分、自分の関わってきた人の中の誰かとか、世の中とか、運命とか、神様とか、……とにかく「誰だか解からないけど誰か」という意味合いで解釈して訳しました。

プロフィール

笹森茂樹

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