Lyrics&訳
If someone stood up in a crowd
And raised their voice up way out loud
And waved their arm and shook his leg
You'd notice him
もし誰かが人ごみに立ってて
うるさく声を張り上げて
手足をじたばたさせてたら
君は気付くよね
If someone in the movie show
Yelled, "Fire!, in the second row
This whole place is a powder keg!"
You'd notice him
もし誰かが映画の最中に
こう叫ぶんだ「火事だ!前から2列目!
もうここは、火薬樽と変わらないぞ!!」
そしたら君は目が放せない筈だ
And even without clucking like a hen
Everyone gets noticed, now and then
Unless of course, that personage should be
Invisible, inconsequential me
別に鶏みたいにけたたましく騒いでなんかなくたって
普通は「そこにいる」って分かって貰える
ああそうさ、人として消えてしまうことなんてない
取るに足らない僕を除いては、ね
Cellophane, Mr. Cellophane
Shoulda been my name Mr. Cellophane
'Cause you can look right through me
Walk right by me
And never know I'm there
I tell ya Cellophane, Mr. Cellophane
Shoulda been my name Mr. Cellophane
'Cause you can look right through me
Walk right by me and never know I'm there
セロファン。ああ、ミスターセロファン
そんな名前が相応しい。ミスターセロファンだ
ほら、僕は透けて見えるだろ?
僕のそばを歩いたって
ここにいるって分かるまいさ
こう呼んでくれ。ミスターセロファン
似合うだろう。ミスターセロファンだ
君には見えない、無色透明
僕がそばにいるなんて知らないんだろう?
Suppose you was a little cat
Residin' in a person's flat
Who fed you fish and scratched your ears?
You'd notice him
君は言ってみれば、子猫ちゃんみたいなもんだったのかね
新しいご主人様のそばで
お魚をもらって耳でも掻いてるようなね
君の目に映るのは彼ばっかだ
Suppose you was a woman, wed
And sleepin' in a double bed
Beside one man, for seven years
You'd notice him
君はまあなんというか、そんな女だったんだな
結婚して、ダブルベッドで寝て
7年も前に乗り換えてた
君が気にかけるのは
A human being's made of more than air
With all that bulk, you're bound to see him there
Unless that human bein' next to you
Is unimpressive, undistinguished you know who
空気の寄せ集めよりずっと確かな存在のあいつ
君はあそこにいるあいつに釘付けさ
君のすぐ隣にいる誰かさんのような
そう、面白くもなんともない人その人ではなくてね
Cellophane, Mr. Cellophane
Shoulda been my name Mr. Cellophane
'Cause you can look right through me
Walk right by me and never know I'm there
I tell ya Cellophane, Mr. Cellophane
Shoulda been my name Mr. Cellophane
'Cause you can look right through me
Walk right by me and never know I'm there
セロファン。そう、ミスターセロファンだ
正にそうじゃないか。ミスターセロファン
君には見えてないんだものな
僕のそばを通り過ぎて、気付かないままで
覚えておいてくれ、ミスターセロファンだ
ぴったりだと思わないか、ミスターセロファン
居ても居なくても同じな僕だ
こんなそばでも、僕が居るような素振りも見せず
Never even know I'm there
Hope I didn't take up too much of your time
例え…そう、気付いていたとしてもね
まあいいさ、これ以上時間を取らせるつもりもないよ
この曲について
想いを傾けた相手の視界にも入れて貰えず、ただ別の男と仲良くしている彼女を眺めるばかり。そんな自分、居ても居なくても変わらない、薄っぺらな存在ということを自虐的に歌った曲ですね。
存在感が無い、薄っぺらい、透明のような自分を例えたのがセロファンです。いっそ、名前もそうであった方がいいとまで言っていますね。この主人公、卑屈になりすぎて大分ねじ曲がってしまっているようです。そんな彼に幸せが訪れるかと言えば……見込みはなさそうですね。
さて、この曲は1975年に初演が行われ、以降再演、映画化までされて長く続くミュージカル「シカゴ(Chicago)」の中のナンバーで、主人公ロキシー(Roxy)の夫である、バカ正直と言うか、正直バカなエイモス(Amos)によって歌われた曲です。ロキシーが妊娠でスキャンダルになっている中、その父親である筈のエイモスは全く世間から相手にされずおざなりになっている時に歌われます。
本当に何の救いも無いまま舞台が終わってしまう、彼の悲哀と呆気なさが良く出ている曲ですね(笑)
また、この曲は glee でカートがグリークラブに入る際のオーディションにてこの曲を歌いました。
Glee Mr Cellophane Music Video KURT
いじめの標的となっていた当時の彼の心境を良く表した曲ではありますが、以降の彼の派手なエンターテイナーぶりを見ると、とても彼がこれを歌っていたとは思えないほど成長したなって思えますね。エイモスとは違ってよかったです
訳、言葉について
Keg は樽の事ですが、これが Powder keg となると、火薬樽を意味するそうです。
Person's flat の Flat ですが、これは日本で言うところのアパートに相当するようです。どちらかと言うとイギリス寄りの言葉のようで、アメリカでは Apartment のようです。
Next to you という言葉がありますが、 Next to ~で「~の隣」という意味になります。neighbor と違い、本当にすぐ横隣というような、位置を強調した感じでしょうか。