さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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A Hard Rain's A-Gonna Fall / Bob Dylan

A Hard Rain's Gonna A-Fall / Bob Dylan

 

Lyrics&訳

Oh, where have you been, my blue-eyed son?

And where have you been, my darling young one?

I've stumbled on the side of twelve misty mountains

I've walked and I've crawled on six crooked highways

I've stepped in the middle of seven sad forests

I've been out in front of a dozen dead oceans

I've been ten thousand miles in the mouth of a graveyard

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

おお、息子よ。その眼の青色。変わってないな

聴かせてくれ。一体どこに行っていたのだ

十二の霧山。よろめき歩いた

六つの歪んだ高速道路

七つの陰森たる樹海の奥

数々の死せる海の岸辺

一万マイルの墓場を歩いた

辛い、そう、とても辛い

そんな雨が、降りそうだった

 

Oh, what did you see, my blue-eyed son?

And what did you see, my darling young one?

I saw a newborn baby with wild wolves all around it

I saw a highway of diamonds with nobody on it

I saw a black branch with blood that kept drippin'

I saw a room full of men with their hammers a-bleedin'

I saw a white ladder all covered with water

I saw ten thousand talkers whose tongues were all broken

I saw guns and sharp swords in the hands of young children

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何を見たのだ

狼の群。奴らが囲う赤ん坊を見た

車の通わぬ高速道路を

血の滴り落つ黒き枝を

阿鼻叫喚で満たされた部屋を

水底に沈む白き梯子を

舌のもがれた話者一万を

銃を刃を持つ子らを見た

酷な、そう、とても酷な

そんな雨が、降りそうだった

 

And what did you hear, my blue-eyed son?

And what did you hear, my darling young one?

I heard the sound of a thunder, that roared out a warnin'

I heard the roar of a wave that could drown the whole world

I heard one hundred drummers whose hands were a-blazin'

I heard ten thousand whisperin' and nobody listenin'

I heard one person starve, I heard many people laughin'

Heard the song of a poet who died in the gutter

Heard the sound of a clown who cried in the alley

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何を聞いた

吠える雷。その告げを聞いた

この世も沈める波の唸りを

焼けた手と百のドラムの奏を

誰も聴かぬ一万の囁きを

餓者の呻きを、他者の嗤いを

どん底で死んだ詩人の歌を

路地裏の道化の嗚咽を聞いた

哀しい、そう、とても哀しい

そんな雨が、降りそうだった

 

Oh, what did you meet, my blue-eyed son?

Who did you meet, my darling young one?

I met a young child beside a dead pony

I met a white man who walked a black dog

I met a young woman whose body was burning

I met a young girl, she gave me a rainbow

I met one man who was wounded in love

I met another man who was wounded in hatred

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何に出会った

死んだ仔馬。そこに佇む子供に出会った

黒い心を抱えた白人

火刑に処される若き女

俺に虹を見せた少女

愛の中に傷つく男

憎悪に傷つく男に出会った

無情な、そう、とても無情な

そんな雨が、降りそうだった

 

And what'll you do now, my blue-eyed son?

And what'll you do now, my darling young one?

I'm a-goin' back out 'fore the rain starts a-fallin'

I'll walk to the depths of the deepest dark forest

Where the people are many and their hands are all empty

Where the pellets of poison are flooding their waters

Where the home in the valley meets the damp dirty prison

And the executioner's face is always well hidden

Where hunger is ugly, where souls are forgotten

Where black is the color, where none is the number

And I'll tell and speak it and think it and breathe it

And reflect from the mountain so all souls can see it

And I'll stand on the ocean until I start sinkin'

But I'll know my song well before I start singin'

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

それで、これから一体どうする

雨が降る前に、戻ろうと思う

最も深い森の奥に

何も持たぬ人々の下に

毒で溢れた彼らの海に

家が牢屋と並びし谷に

覆面の処刑官の住む谷に

飢えた者の怒れる場所に、多くの誇りの失われた地に

色と言えば黒たる場所に、数と言えば零たる場所に行こうと思う

そして語ろう。話し、考え、息づこう

山に木霊させよう。生ける全てに届くよう

海の上にも佇もう。この身が沈み始めるまでは

でもこの歌は溢れだそう。俺の歌い始める前から

そして強い、そう、とても激しい

そんな雨が、降るのだろうな

 

 

この曲について

 世の中に溢れかえる闇の部分の見聞録のような歌ですね。読んでいるだけで、非常に痛々しいシチュエーションばかりが見えてきます。

 

 どういう経緯かは分かりませんが、この主人公は親元を離れ、どこかを別のところを巡ってきたようです。そして親元に戻り、その旅はどうであったかを親から訊かれ、それに答える形でこの歌は進みます。

 

 最初は場所の情景からです。山、海、森など色んな所を巡っていはいますが、どれも主人公にとって決して良い場所では無かったようです。どの景色も、その本来の美しさを見ることは叶わず、霞んでいたり、ぼやけていたり、或いは景色そのものが死んでしまっていたようだと伝えます。

 

 そして、それらの景色の中で何を見たのかを語ります。景色という広い情報から、一気にここで描写が細かくなりますね。捨てられたと思われる赤子、人気のない街、倒された梯子……そして特に、血の滴る枝と血にまみれた部屋、武器を持った子供達といった情報から、この主人公がいたのは戦場で有ったことがうかがい知れます。

 

 聴こえてくるものも、痛々しく皮肉なものばかり。出会う人々も皆悲しみを抱えた人ばかりです。そしてその悲しみに更に追い打ちをかけるような、激しい雨がこれから降ろうとしているようです。

 

 ただ、たった一人だけ、この主人公に希望を与えてくれた人物が居たようですね。主人公に、そんな雨が降りそうな空に虹を見せてくれた少女です。それが一つのきっかけになったかどうかは分かりませんが、最終章でこの主人公は、また辿ってきた場所に戻ることを決意しています。そして、目の当たりにした光景を自分の中で必死に消化し、そして自分の声を悲しみに暮れる彼らに届けようとします。そして、その手段は恐らく歌なのですが、ここで一つ気になるフレーズが出てきます。I'll know my song well before I start singin' です。これは、直訳すると「自分が歌う前から、自分の歌は湧き出てくることを知っている」となります。
 では、どこから湧き出てくるのでしょう。これは個人的な勝手な解釈ですが、自分が歌に込めた心は、世の中の皆の中にも在ると言っているのではないかという気がします。いつか、地獄のような状況も、そういった人々の中に眠る心が変えて行けるのではないかという、希望を込めた言葉なのではないかと思いました。

 

 そして、そんな後に降る雨は彼らに何をもたらすのでしょうね。勿論、悲惨な現状に泥を上塗りするようなことになるかもしれませんが、もしかしたら、全てを流し去ってくれるものであるかもしれません。この曲の結末に何を見い出すか、読み手によってそこは変わってくるかもしれませんが、是非後者であって欲しいなと思います。

 

 さて、この曲は1963年にボブ・ディラン(Bob Dylan)によって歌われた曲で、彼の代表曲、Blowin' In The Wind (邦題:風に吹かれて)のシングルのB面に収録されました。邦題では「はげしい雨が降る」と呼ばれています。
 彼のノーベル文学賞授賞式にて、欠席した彼に代わってパティ・スミス(Patti Smith)によって歌われた歌でもあります。

Bob Dylan - A Hard Rain's A-Gonna Fall (Audio)

 ディランの曲は、最初から最後までが一つのストーリーになっているものが多いですが、会話を進めるように歌が進んでいくという点に、他の曲にはない大きな特徴があります。やっぱり彼はストーリーテラーですね。

 

訳、言葉について

 Highway of diamonds は、正直言ってあまり確信が持てていないのですが、恐らく高速道路のダイヤモンド型インターチェンジの一帯を指しているのではないかと思われます。まさかダイヤモンドで出来た高速道路ということも無いと思いますし、仮に何かの比喩表現だったとしても、他がかなり直接的に描写されている中でこの一文だけ比喩表現を持ち込むと、不自然になる気がしますので。

 

 White ladder は白い梯子です。これ自体に特に熟語的な意味合いは無いのですが、梯子は欧米において、絞首刑や火刑の処刑台をイメージさせるアイテムという側面を持っています。その為、倒れて水底に沈んだ梯子からは、その前に処刑が行われたのであろうという憶測が生まれるのではないかと思われます。
 余談ですが、以前訳した Life の歌詞の中で、迷信深い主人公が「梯子の下なんて通れたものじゃない」と言っていますが、これは上記の理由から「梯子の下を通ると言うことは、処刑台の下を通ると言うことと同じで不吉なこと」というジンクスから来るものです。

 

 Black dog は、そのまま「黒い犬」という意味も勿論ありますが、「心に抱えた闇」「不機嫌」「憂鬱」等、暗い雰囲気を表す言葉としても使われます。

 

 Executioner は、直訳すると「実行する者」ですが、この単語においては特にピンポイントで「死刑執行人」を意味する言葉として使われます。イメージとしては、罪人の首を斬り落とす係となります。

 

 Black is the color をどう訳そうかは非常に迷ったのですが、color に the という冠詞がついているので、皆に共通認識のある色、即ち「黒が代表的な色」とか「黒が象徴的な色」という意味合いで訳してみました。 None is the number も同様のニュアンスで、「ゼロが代表的な数字」のように捉えました。

Rhythm Of The Rain / The Cascades

Rhythm Of The Rain / The Cascades

 

Lyrics&訳

Listen to the rhythm of the falling rain

Telling me just what a fool I've been

I wish that it would go and let me cry in vain

And let me be alone again

 

雨の鼓動に耳を澄まし

教えてもらう。僕の馬鹿さを

自分を憐れみ、泣いて忘れて

独りの頃に戻れたのなら

 

The only girl I care about has gone away

Looking for a brand new start

But little does she know that when she left that day

Along with her she took my heart

 

行ってしまった。ただ一人だけ気にかけた娘は

新たな人生さがす為にと

でも彼女は気付いていない。旅立ちの日に

僕の心も、その手荷物に紛れてたことを

 

Rain please tell me now does that seem fair

For her to steal my heart away when she don't care

I can't love another when my hearts somewhere far away

 

雨よ教えてくれないか。本当にこれで良かったのか

素知らぬ顔で、彼女は僕の心を奪っていった

心がここに無いままで、他の誰かを愛するなんて

 

The only girl I care about has gone away

Looking for a brand new start

But little does she know that when she left that day

Along with her she took my heart

 

たった一人の愛した女性。しかし彼女はもういない

新たな明日に発って行った

知る由もないさ。旅立つ時に

僕の心を置き忘れたなんて

 

Rain won't you tell her that I love her so

Please ask the sun to set her heart aglow

Rain in her heart and let the love we knew start to grow

 

雨よ伝えてはくれないのか。僕がどれ程愛しているか

太陽に願えないか。彼女の心に火を点けてくれと

彼女の心に雨を降らせ、僕らのあの愛を育めないか

 

Listen to the rhythm of the falling rain

Telling me just what a fool I've been

I wish that it would go and let me cry in vain

And let me be alone again

 

雨打つ調べに耳を澄ませば

馬鹿な自分が見えてくる

涙に飽かせて、記憶も心もいっそ無くして

また出会う前に戻れたのなら

 

Oh, listen to the falling rain

Pitter pater, pitter pater
Oh, oh, oh, listen to the falling rain

Pitter pater, pitter pater

 

目を閉じて雨の打つ音を聴く

ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ

そう、ただただ雨の音を

ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ

 

この曲について

 雨降りのシーンに似つかわしい(?)ストレートな失恋の曲です。雨の音に耳を傾け、いかに自分が愚かだったかを噛みしめる所から始まるのですが、この曲からは主人公と彼女の間柄は、果たして恋人だった時期があるのか、それとも知り合いではあるけれど一方的な方想いであったのかが確定しないので、この「自分の愚かさ」も確定しません。なので、叶わぬ恋に身を焦がしていたことなのか、想いをそもそもはっきり伝えなかったことなのか、それとも折角両想いになったのに相手の事を蔑ろにしていたのか、ここは自由に想像できる余地のあるところでしょうね。

 

 ただ、少なくとも自分の心の中で多大なウェイトを占めていた彼女が突如旅立ってしまい、そのことをひたすら思い悩んでいる曲であることは間違いありません。そんな想いを降り続く雨の打つ音に重ねており、この雨みたいに涙を流しきり、全て忘れられるよう、今は耐えているという感じでしょうか。

 

 ただ、この雨は涙の象徴の他に、この雨が恋人との愛を育てる慈雨であることまで願っている辺り、まだまだこの悲しみは消えなさそうです。

 

 さて、この曲は1962年にザ・カスケーズ(The Cascades)によってリリースされた曲で、後に映画「さらば、青春の光(原題:Quadrophenia)」の主題歌に採用されました。日本でも邦題「悲しき雨音」というタイトルで知られています。

 
The CASCADES-Rhythm Of the Rain

 

 個人的にはしとしと降る雨を想像していたので、冒頭いきなり雷の音で始まって「あれ?」と思ってしまったのですが……僕だけですかね。

 

訳、言葉について

 vainは、「無駄な」とか「空虚」という意味の他に「自惚れる」という意味もあるそうです。その為、今回は自分で自分を悲劇の主人公のように憐れんでいるイメージかなと思いました。

 

 Brand new は邦楽の歌詞でも良く使われますが、「手に入れたばかりの」とか「真新しい」という意味の言葉です。もともと Brand は革製品や家畜などに押す焼印のことのようなので、新しい焼印=手に入れたばかりという意味なのかなと思いました。

Can't Help Falling In Love / Elvis Presley

Can't Help Falling In Love / Elvis Presley

 

Lyrics&訳

Wise men say

Only fools rush in

But I can't help falling in love with you

 

先人達はこう言う

急いては事を仕損じると

でも、もうこの恋に落ちることは避けられない

 

Shall I stay?

Would it be a sin

If I can't help falling in love with you?

 

傍に居てもいいだろうか

罪深いことだろうか

もし、君への愛を抑えられないと言ったら

 

Like a river flows

Surely to the sea

Darling, so it goes

Some things are meant to be

 

例えるならば川の流れ

常に海へと進むが如く

私の心も止まること無く

私の望みはその先にあると

 

Take my hand

Take my whole life too

For I can't help falling in love with you

 

この手をとってはくれないか

いっそ私の人生ごと全てを

君への想いが止められないから

 

Like a river flows

Surely to the sea

Darling, so it goes

Some things are meant to be

 

川の流れが途切れることなく

必ず海へと至るように

この想いも絶えることなく

いつか果たされる時が来ると

 

Take my hand

Take my whole life, too

For I can't help falling in love with you

For I can't help falling in love with you

 

この手を君に掴んで欲しい

この人生の全てと共に

君に恋せずにはいられない僕の為に

君を愛せずにはいられない僕の為に

 

この曲について

 純情な、けれど大人な恋模様を描いた歌のようですね。昔の有名な曲を訳すと、想像していた曲のイメージと大分違ったということが往々にしてありますが、この曲は恐らくほぼイメージと違うことはないのではないでしょうか。

 

 この曲の主人公は、割と恋愛には奥手な性格なのかもしれません。罪深いことかもしれないなどと言っている辺り、恋心の自覚はあっても、それは周囲から咎められたり、或いは相手にも受け入れて貰えないのではないかと危惧している様が見受けられます。

 

 しかし、そんな迷いはあっても結局は自分の心に逆らえず、想いを募らせていきます。そして、流れる川が途中に何があっても最終的には海に辿り着くことを例えに、自分の想いも色々な困難を乗り越え、最終的には成就するはずと強く自分に言い聞かせています。
 そして結局は、相手に「自分の人生を丸ごと持って行って欲しい」と想いのたけを伝えるという、ちょっと王道な展開で締めくくられます。

 

 さて、この曲は1961年にエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)によって歌われた歌です。曲調がアメリカの曲としては珍しいとは思っていたのですが、メロディーそのものは18世紀のフランスの音楽が元になっているそうです。こんな歌詞がピッタリくるのも頷けますね。



Elvis Presley - Can't Help Falling In Love (Audio)

 

 プレスリーの代表的なバラードで、後年様々なアーティストにもカバーされています。このブログで御紹介したことのあるアーティストですと、ボブ・ディラン(Bob Dylan) や ブラックモアズ・ナイト(Black More's Night) 、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)もカバーしています。
 ボブ・ディランのバージョンは残念ながら動画は見当たりませんでしたが、ブラックモアズ・ナイトのバージョンは、エレキで軽快に飛ばすアレンジとなっており、だいぶ印象が違います。「恋せずにはいられない」の気持ちに一切衒いの無い、ある種まっすぐな気持ちのナンバーとなっておりますので、是非聴いてみて下さい。


~Can't Falling In Love by Blackmore's Night~

 


Bruce Springsteen - I can't help falling in love

訳、言葉について

 Wise men で「賢い人達」となります。ただ、この曲においては、「賢者」とか「賢人」のような硬いイメージでは無く「冷静な人たち」の総称として捉えればいいのかなと思います。

 

 Rush in で、「~に急ぐ」とか「~に飛び込む」という意味になります。
 なお、Fools rush in は「Fools rush in where angels fear to tread(天使の恐れる場所にも愚か者は飛び込む)」という英語のことわざが元になっていると思われます。これは、日本で言うと「君子危うきに近寄らず」を逆の視点で見た意味合いですね。
 ただ「君子危うきに近寄らず」だと歌詞上は非常に具合が悪いので、Rush in の「急ぐ」の方の意味合いをもとに、「急いては事を仕損じる」にして見ました。対訳としては間違っていますが、ご容赦下さい。

 

 余談ですが、Fools Rush In という映画が1997年に製作されました。このタイトルの邦題は「愛さずにはいられない」です。恐らくこの曲からとってきたか、恋愛感情の無鉄砲さを表すのにもともとぴったりな言葉なのかもしれません。

 

 Can't help ~で、「~せずにはいられない」という意味合いの言葉になります。似たような言葉だと、Can't fight ~で「~に抗うことができない」という言い回しも有ります。

Christmas (Baby Please Come Home) / Darlene Love

Christmas (Baby Please Come Home) / Darlene Love

 

Lyrics&訳

It's Christmas

Baby, please come home

Yeah!

 

クリスマスだぜ

頼むから帰ってきてくれよ

なあって!

 

The snow's coming down

I'm watching it fall

Watching the people around

Baby please come home

 

ちらついてきた雪

それを見てる俺

一緒に見える幸せそーな奴ら

なあ、帰ってきてくれよ

 

The churchbells in town

They're ringing a song

What a happy sound

Baby please come home

 

街中の教会の鐘

鳴り響く歌

幸せそーな曲

なあ、帰ってきてくれよ

 

They're singing Deck the halls

But it's not like Christmas at all

I remember when you were here

And all the fun we had last year

 

ひいらぎかざろうを口ずさむ奴ら

なのに全然らしくねぇクリスマス

お前が傍に居たあの頃

ああ、去年はサイコーだったっつーのになぁ

 

Pretty lights on the tree

I'm watching 'em shine

You should be here with me

Baby please come home

Baby please come home

Baby please come home

 

もみの木の電飾

ずっと眺めてる俺

傍に居るはずのお前

なあ、帰ってきてくれよ

頼むから

後生だ

 

They're singing Deck the halls

But it's not like Christmas at all

I remember when you were here

And all the fun we had last year

 

クリスマスソングを歌う奴ら

そんな気になれねぇクリスマス

お前と一緒に歩いた思い出

全く、去年は良かったよなぁ

 

If there was a way

I'd hold back these tears

But it's Christmas day

Baby please come home

 

有ったかもしれない正解

流れなかったかもしれない涙

だが時期はもうクリスマス

なあ、頼むから帰ってきてくれ

 

Ohh...

Baby please come home

Baby please come home

Baby please come home

 

頼むぜなぁ

頼むから帰ってきてくれよ

また一緒に居てくれよ

考え直してくれよ

 

Ohh...

Baby please come home

Baby please come home

 

なあ

頼む、この通りだ

俺のところに帰ってきてくれよ

 

この曲について

 愛する人と別れたことをひたすら悔やむ歌です。主人公は街で独りぼっちで立っており、ぼーっとクリスマスの賑やかな街並みを眺めながら、今はもう隣に居ない恋人を思い出して寂しさを噛みしめています。そして、去年は恋人がいて楽しかったはずのクリスマスと、今年の何も無いクリスマスを比べては落ち込んでいます。

 

 曲調はクリスマスらしく明るくノリのいいものとなっていますが、それはあくまでバックであって、歌っている主人公は必死にかつての恋人に帰ってきてくれと叫び続けています。この幸せそうな周囲と、その幸せさに当てられて別れた恋人が無性に恋しくなっている主人公の落差がこの曲の楽しみ所かなと思います。

 

 さて、この曲は1963年にDarlene Loveによって歌われ、その後様々なアーティストによって歌われております。その中でも有名なのは、U2のバージョンか、マライア・キャリー(Mariah Carey)のバージョンではないかと思います。なお、訳はU2をイメージして、主人公を男性にしてみました。

 

 

訳、言葉について

 Deck the halls は、ポピュラーなクリスマスソング「ひいらぎかざろう」のことです。曲名ではピンと来なくても、「ファララララ~ララッラッラ♪」の部分を聴けば、ああ、あの曲かと思われる方も多いのではないでしょうか。

I Will Follow Him / Little Peggy March

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Lyrics&訳

Love him, I love him, I love him

And where he goes I'll follow, I'll follow, I'll follow

 

彼よ。彼なの。彼が好きなの                                                                

何処に行っても、ついていくわ、追いかけるわ、離れないわ

 

I will follow him, follow him wherever he may go

There isn't an ocean too deep

A mountain so high it can keep

Me away

 

ついていくの。彼が何処へ行くことになろうと

行けない場所なんかないわ。海の底だろうと

山のてっぺんだろうと、無理なことよ

私を引き離すなんて

 

I must follow him, ever since he touched my hand I knew

That near him I always must be

And nothing can keep him from me

He is my destiny

 

この人しかいない。彼と手が触れる度、こう思うの

私はずっと彼の傍に居るべきなのって

そして、二人の間を邪魔する物なんてもう何もないって

彼こそ私の運命の人

 

I love him, I love him, I love him

And where he goes I'll follow, I'll follow, I'll follow

He'll always be my true love, my true love, my true love

From now until forever, forever, forever

 

彼しか見えない、彼しか考えられない、絶対彼しかいない

何処だって構わないわ。後を追うの。傍に居るの。一生ついていく

彼こそ疑いのない、本当の、真実の愛そのもの

今も、これからも、いつまでも、永遠にね

 

この曲について

 運命の人を見つけた。この人と離れるなんて考えられない。一生どこまでもついていくわ……と周りに宣言するという、正に男冥利に尽きる曲ですね。

 

 彼と一緒であれば、どんな険しい道だろうと、どんな困難が訪れようと構わないと、ただひたすらにそんな想いを歌っており、それ以外の要素は一切ありません。訳す前はもうちょっと何かあるだろうと思っていたのですが、本当にこれだけでした。

 

 字面だけ見ると、一歩間違えばストーカーソングになりかねない歌詞ですが、あまりそんなネガティブな印象を受けないのは、この曲が持つ明るくあっけらかんとした曲調のおかげでしょうね。にしても、本当に主人公は幸せそうです。ひたすら明るく幸せそうなラブソングって意外に無いので、却って新鮮な気もします。

 

 さて、この曲はLittle Peggy Marchによって1963年に歌われた歌です。と言うと、少し語弊があるようで、もともとは歌詞無しのインストゥルメンタルだったものに、何人かが歌詞を付けてリリースし、その中でアメリカと日本でヒットしたものがこの「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」だったようです。他にも歌う人によって「愛のシャリオ」だったり「ラブ・ユー・ラブ・ユー・ラブ・ユー」という別タイトルでリリースされているそうです。

※なお、シャリオは、現在ではチャリオットと言った方が分かる方が多いかもしれませんね。戦闘用馬車の事です。(凄いタイトル……)

※3/31追記 フランス語だと、Chariotは戦闘用に限らず、馬車全般やカーゴを指すそうで、イメージとしてはこちらでしょうね。失礼いたしました。

 


Little Peggy March - I will follow him (best version)

 

 充分に有名な曲ですが、多分2017年現在で60代未満の方では、このLittle Peggy Marchのバージョンではなく、映画「天使にラブソングを…(原題:Sister Act)」のトリの曲というイメージが強い方が殆どなのではないかなと思います。実際、このタイトルで検索をかけると、検索結果は国内海外問わず、天使にラブソングをの物が殆どになってしまいます。

 


Sister act - I will follow him (HD) (with lyric)

 

 ただ、この映画のバージョンでは、歌詞のhe、himは全てHe、Himになっています。つまり、「彼」ではなく「神様」になるのですが……この辺り、曲のチョイスが上手いなぁと思います。実際のこの曲の「彼」を「神様」に置き換えたところで、多少砕けて馴れ馴れしい感じにはなりますが、下品というか、神様で遊んでる感じとまではいかないところで抑えてる気がします。

 

訳、言葉について

 歌詞の都合上、区切れてしまっていますが、There isn't an ocean too deep, a mountain so high it can keep me awayまでで一つの文になっていると思われます。これを訳すと「私を(彼に)近づかせないような高い山や深い海。そんなものは存在しない」となります。…どうでもいいですが、なんでこういう時にThere aren'tって複数形にならないんでしょうね、英語って。

プロフィール

笹森茂樹

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