さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

~1959年の関連記事一覧

When The Saints Go Marching In / Louis Armstrong

When The Saints Go Marchin' In / Louis Armstrong

Lyrics&訳

Oh, when the saints go marching in

Oh, when the saints go marching in

Oh how I want to be in that number

When the saints go marching in

 

我らの聖者が、列を成して

彼の地へと歩を進めるならば

どうか、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the drums begin to bang

Oh, when the drums begin to bang

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

太鼓の音が鳴り出したなら

彼らを見送る太鼓の音が

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the stars fall from the sky

Oh, when the stars fall from the sky

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

夜空の星が流れたのなら

彼らを迎える数多の星が

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the moon turns red with blood

Oh, when the moon turns red with blood

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

月が赤き血に染まるのならば

共に想いを馳せれる月が

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the trumpet sounds its call

Oh, when the trumpet sounds its call

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

喇叭の音が響いたならば

彼の時を告げる喇叭の音が

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the horsemen begin to ride

Oh, when the horsemen begin to ride

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

兵隊が馬に乗り出したなら

列を指揮する兵隊たちが

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the fire begins to blaze

Oh, when the fire begins to blaze

I want to be in that number

When the saints go marching in

 

松明に火が灯されたなら

彼らを導くこの送り火が

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が彼の地へ向かうその時

 

Oh, when the saints go marching in

Oh, when the saints go marching in

I want to be in that number

When the saints go marching in.

 

我らが聖者が征く時が来た

街から彼の地へ征く時が来た

ああ、彼の列へ我も加え給え

聖者が我らを去る時が来た

 

この曲について

 日本でも「聖者の行進」或いは「聖者が街にやって来る」という曲名で知られており、メロディはとても馴染み深い曲だと思います。CM等では替え歌で歌われることも多いですし、ジャズバンドによるインストゥルメンタルで流されることも多いですね。しかし一方で、本来の歌詞の内容そのものに触れる機会は割と少ないのではないかなと思います。

 

 この曲は見てお察しの通り、元を辿れば死者との別れを告げる葬式用の曲です。発祥はアメリカのニューオーリンズで、当時奴隷だった人々が、死者を埋葬後にこの曲を明るく歌いながら家路についていたそうです。
 土地の風習から自然発生的に生まれた曲らしく、作詞・作曲者は不明となっております。歌詞も特にこれが正式という物がありません。恐らく、その場のノリで歌う趣の強い曲なのでしょうね。ただ、英語版Wikipediaには「一応標準」とされる歌詞が掲載されており、今回はそれをお借りしております。

 

 この曲は最初、亡くなって聖者の仲間入りをした人が、その聖者の隊列の中に立っています。この時、この隊列はまだ動いておらず、軍隊風に言うのであれば「待機」の状態にあるのだと思われます。

 

 しかしここから一つ一つ、別れの時が近づいていることを示す事柄が歌われます。太鼓の音が鳴り、星が見えて月が赤く染まる時刻となり、ラッパの音が響き渡り、兵隊が馬に乗り始め、松明に火が灯される。そんな一つ一つの小さなことに曲をまるごと一章ずつ割いておりますね。そこから「ああ、ついに……ああ、ついに……」といった名残惜しさと、最期の別れの時がいよいよ来てしまうのだという覚悟のような物が、この曲からは読み取れるのではないかなと思われます。そして、その名残惜しさを精一杯込めた言葉が、「I want to be in that number(私もその一員に加えて欲しい)」なのかなと思います。

 

 先ほど、正式な歌詞と言うものが無いと言うお話をしましたが、この曲が持つ構成と「名残惜しさ」が一つの理由なのではないかなと思います。上に記した通り、この曲の一章一章は本当に些細な瞬間を切り取って歌っています。これは逆に言えば、この些細な瞬間を見つけさえすれば簡単に曲の中に盛り込むことができるということであり、結果として曲をいくらでも長くすることができることになります。その為、気の済むまで、名残惜しさが消えるまで、歌詞を思いつく限り独自に盛り込んで歌っていたのではないかなと思います。
 ……というより、各個人の想いに相応しい、好きな言葉を盛り込んで歌える曲として自然発生したという経緯が先にあったのかもしれません。そして、その中で普遍的に使える歌詞が代表して知られているといった方が、この曲の歴史として正しい順序のようにも思えます。

 

 ところでこの曲、葬式の曲なのにこんなに明るくていいのでしょうかという疑問が湧きますが、それに対しては「この曲は黒人奴隷たちによって歌われた物であり、死することで奴隷と言う身分から解放されたのだから喜んでやろう……という想いから生まれた曲」という一応の回答があります。
 しかし、少しこれには異を唱えたいです。いや、勿論これには充分に一理あると思うのですが、自分の中では本当にそれだけなのかなと言う疑問が残ります。何故なら、奴隷制度のような物が無かった国でも死者を明るく送り出す風習は有りますし、日本ですら一部の地域では喪主の家でどんちゃん騒ぎをするケースも有る為です。
 人が亡くなった際に悲しく思うのは万国共通だと思いますが、ではその悲しみをこれからどうするかという事については、人によって選択肢が分かれるのではないかと思います。そしてこの「敢えて楽しく騒ぐ」というのは、そんな選択肢の中の一つとして、普通に考えられ得る手段なのではないかなと個人的には思います。その為、この曲は単に奴隷制度という歴史により生まれた悲しい曲とだけ捉えるのではなく、やっぱりシンプルに故人を偲び、でも残された人を明るく励まし、悲しみを乗り越えようとする曲として捉えたいです。少なくとも、歌詞の内容を見る限りは、心から送り出すことなどしておらず、むしろ名残惜しさたっぷりの曲に思えますから。

 

 さて、この曲は前述の通り、いつ作られたかも分からない曲ですが、最初にレコーディングしたのはルイ・アームストロング(Louis Armstrong)のようです。Youtubeで見られる彼のバージョンはこんなに歌詞は長くなく、楽器によるジャジーな演奏を主体としたパフォーマンスになっています。

 


Louis Armstrong - When The Saints Go Marchin' In

 

 個人的には、この曲を聴くとマリオペイントを思い出すのですが……僕だけですかね。

 

訳、言葉について

 Saintは聖者の事ですが、ここでは亡くなったことで聖者となった人ですね。仏教でも死ぬと仏になるということなので、亡くなることで神聖化するというのは普遍的な概念なのかもしれませんね。

 

 I want to be in that numberのnumberは、日本語で言う「頭数(あたまかず)」のニュアンスに近いかなと思います(勿論、歌詞にそのまま使うにはちょっとアレなので、そのようには訳しませんでしたが)。

Winter Wonderland / Richard Himber 他多数

f:id:Sasakichi:20170128211818p:plain

Lyrics&訳

Sleigh bells ring, are you listening?

In the lane, snow is glistening

A beautiful sight,

We're happy tonight

Walking in a winter wonderland

 

ソリの鈴の音が聴こえるかい?

道は雪で煌めいているよ

素晴らしい景色に

これだけ幸せな今宵

さあ、夢の銀世界を歩こうじゃないか

 

Gone away, is the blue bird

Here to stay, is the new bird

He sings a love song,

As we go along

Walking in a winter wonderland

 

青い鳥は行ってしまったわ

でもほら、新しい鳥がやってきた

愛の歌をさえずってくれる

私たちがずっと一緒にねって

さあ、夢の銀世界を歩きましょう

 

In the meadow we can build a snowman

And pretend that he is Parson Brown

He'll say are you married, we'll say no man

But you can do the job when you're in town

 

これだけ積もったら雪だるまが作れるね

そうしたら彼はさしずめナントカ牧師ってところかな

そうね。彼に御夫婦ですかって訊かれたら「違うわ」って言うけど

「でも今度お仕事お願いね。あなたが街に居るうちに」なんてね

 

Later on, we'll conspire

As we dream by the fire

To face unafraid

The plans that we've made

Walking in a winter wonderland

 

その後で、一緒に話しましょう

暖炉の傍で、二人のこれからを

もう恐れることはないね

僕らの望んだ時が来たことに

さあ、夢の銀世界を抜けて帰ろう

 

Sleigh bells ringing, are you listening?

In the lane, snow is glistening

A beautiful sight, we're happy tonight

Walking in a winter wonderland

 

ソリの鈴の音が聴こえてる?

道は雪で煌めいているわ

素晴らしい眺め

幸せな夜

さあ、夢の銀世界を歩きましょう

 

Gone away, is the blue bird

Here to stay, is the new bird

He sings a love a song

As we go along

Walking in a winter wonderland

 

青い鳥は去ってしまったね

でもほら、新しい鳥ならここにいる

愛の調べをさえずって

僕たちを祝福しているよ

さあ、夢の銀世界を歩いて帰ろう

 

In the meadow we can build a snowman

And pretend that he's a circus clown

We'll have lots of fun with Mr. Snowman

Until the other kiddies knock him down

 

雪だるまの為にあるような雪原よ

そうね、ピエロみたいに作ってみようかしら

いいね。彼と一緒なら楽しいだろうね

子供が壊しちゃっても、また二人きりになれるしね

 

When it snows, ain't it thrilling

Though your nose, gets a chilling

We'll frolic and play

The Eskimo way

Walking in a winter wonderland

Walking in a winter wonderland

 

雪が降っても、ちっとも怖くないよ

あなたの鼻が凍えちゃってもね

はしゃいじゃおうよ

なんだかエスキモーみたいね

夢の銀世界の歩きながら

夢の銀世界を二人並んで

 

この曲について

 バカップルの歌ですね。そうとしか形容のしようがありません。「見てごらん、雪だよハニー」「ほんと、何て素敵なのダーリン」とアハハウフフしている、そんな曲です。

 

 もう何というか、当時の時代背景は良く解かりませんが、少なくとも今聴く限りではのーてんきなラブソングにしか聞こえません(笑)。歌っているのは一面の銀世界ですが、それが丸ごと二人だけの世界になっていて、もはや周りなんか見えちゃいません。それぐらい、盛り上がっている二人が描かれています。なんせ、その辺にいる鳥たちをして、自分達を祝福するラブソングを歌ってくれていると思っている訳ですから、ホントおめでたい二人ですね。

 

 まさかいい歳した大人が「よし、雪だるまを作ろう」も無いもんですが、しかもその雪だるまを牧師さんに見立てて、「あなたが溶けて無くならないうちに、私たち結ばれちゃうかもでーす♪」と来たもんで、まあ、死んでしまえばいいんじゃないかと思います。子供達に雪だるまを蹴り倒されると同時に、この人たちも一度蹴り飛ばされた方がいいんじゃないですかね。

 

 しかし流石というかなんというか、昔ながらの曲だけあって、やっぱり韻は拘って踏まれているように思えますね。曲から見えるシチュエーションは、現在においてはちょっとアレな気もしますが、古き良き時代を思い起こさせる曲では無いかなと思います。 

 

 さて、この曲は1934年に作られた曲のようです。ウィンターソングの定番中の定番で、歌ったアーティストも数知れません。日本でも毎年クリスマスの時期になると何かしら何処かしらで流れているので、多分聴いたことが無い人を探す方が難しいのではないかなと思います。ただ、実際は内容の通り、クリスマスに限らない冬の歌ですね。

 

 一応、最初のレコーディングはリチャード・ヒンバーとホテル・リッツカートン・オーケストラ(Richard Himber and Hotel Ritz-Carlton Orchestra)という方によるものらしいです。YouTubeにもありました。

 


Richard Himber and Hotel Ritz-Carlton Orchestra - Winter Wonderland

 

 また、以前Little Dummer Boyの時にPentatonixを紹介しましたが、彼らも歌っていますので、こちらもご紹介(Don't Worry Be Happyとのマッシュアップです)

 


[Official Video] Winter Wonderland/Don’t Worry Be Happy - Pentatonix (ft Tori Kelly)

 

 しかしそれにしても・・・これから、毎年この曲を聴く度に、ハイテンションで手の付けられないカップルのイメージがちらつきそうです・・・

 

訳、言葉について

 雪だるまの見立てのところで、Parson Brownという名前が出てきます。直訳すると、ブラウン牧師ですが、このブラウンというのは単なる名前ではなく、日本で言うところの名無しの権兵衛の「権兵衛」に近いニュアンスをもった言葉らしいです。つまり、「名前は解からないけど、とにかく牧師さん」という時に使われていたそうです。(今となっては大分時代遅れの言葉らしいですが)

 

 また、同じく雪だるまのシーンのclownは、crown(冠)と混同しがちですが、こちらはピエロの事です。英語にもpierrotという単語は有りますが、日本で言うところのピエロを指す場合、このclownが使われることが一般的のようです。

 

 雪だるまのシーンの解説ばかり続きますが、雪だるまが壊される描写Until the other kiddies knock him downは、歌詞によってはUntil the other kiddies knock them downとしている場合もあります。つまり、雪だるまが複数あるということになりますね。しかし、ただでさえいい歳こいた大人二人だけで雪だるまを作るというのもワンダー過ぎるのに、これまた飽きもせずに何個も雪だるまを作っているとなると、最早ホラーです。せめて一つで有って欲しいという願いを込めて、himの方でご紹介しました。

White Christmas / Bing Crosby 他

f:id:Sasakichi:20161222020451p:plain

Lyrics&訳

I'm dreaming of a White Christmas

Just like the ones I used to know

Where the treetops glisten

And children listen

To hear sleigh bells in the snow.

 

今宵夢見るは、真白なクリスマス

あの懐かしき日々に劣らぬような

彼の木の上には星が煌めき

子供達はそっと静まり

雪景色に響くソリの鈴を聴く

 

I'm dreaming of a White Christmas

With every Christmas card I write

May your days be merry and bright

And may all your Christmases be white.

 

焦がれて止まない真白きクリスマス

手紙の数だけ、想いも積もる

皆の日々に幸あらんことを

そして、彼の日の如き聖夜であらんことを

 

この曲について。

 この曲は、タイトルこそWhite Christmasですが、この主人公は何処に居るかと言うと、一説にはカリフォルニアの比較的暖かめの、雪とは無縁な気候の所にいるそうです。というのもこの曲は、作詞・作曲を手掛けたIrving Berlin(アーヴィング・バーリン)が、この地域に滞在していた時に書いたとされている為です。そしてまた、彼はロシアとニューヨークで少年時代を過ごしているので、この時期雪は当たり前の景色だったことと思われます。なので、クリスマスに雪も降らない場所から、自分の故郷のクリスマスの景色と、その頃の自分を懐かしむ思いで書かれているのでしょうね。

 

 後半では、クリスマスカードを1枚書く度に、思い出のクリスマスの景色への想いをより一段募らせています。確かに、温暖な気候の中でクリスマスカードをひたすら書くという作業は、味気ないというか、なんとも絵にならないですね。やっぱりクリスマスカードは、雪の夜にランプの下で書くものであって欲しいですね。窓格子と机と椅子が木製で、ペンが羽ペンだと最高です。

 

 ……それはともかく、曲の最後は自分の親愛なる人達へのお祝いの言葉と、今年も故郷はかつてのクリスマスと同じ景色であって欲しいという願いを込めて締めくくられます。恐らく、長いこと故郷を離れ、雪の降らないクリスマスを何年も過ごしたんでしょうね。その為段々それが普通の感覚になってしまい、もう故郷でもクリスマスに雪は降らないのではないか……なんていう心配に駆られてしまっているのかなと思います。

 

 さて、この曲は上記のIrving Berlinによって1940年に書かれ、1942年に発表されたとされているようです。この時の歌い手はBing Crosby(ビング・クロスビー)で、彼のバージョンが最も有名なのではないかと思われます。

 そして、この曲が発表された時の時代背景は第二次世界大戦の真っただ中であった為、戦地に赴いた兵士たちが、自分たちの故郷を懐かしむ曲として大ヒットしたそうです。

 


WHITE CHRISTMAS - Bing Crosby

 それにしても、世の中色々なクリスマスソングがありますが、直接的にせよ間接的にせよ、意外に戦争に結びついた曲が多いように思えます。それだけクリスマスは、戦争とは全く正反対に位置している特別な日なのだということなんでしょうね。

 

訳、言葉について

 シンプルで短い曲なので、特に訳に困ることは有りませんでした。Irving Berlinの詞は奇をてらわない、大衆向けのものが多いそうです。

 一つあるとすれば、With every Christmas card I writeでしょうか。複数形のCardsでまとめないでEvery cardとすることで、「書き記したクリスマスカードは全て違う内容だけれど、そのどれを取ってみても」といったような、一枚一枚のカードに色とか個性を含めたニュアンスを出しているのではないかなと思いました。

Little Drummer Boy / Pentatonix 他

 f:id:Sasakichi:20161221021733p:plain

Lyrics&訳

Come they told me, pa rum pum pum pum

A new born King to see, pa rum pum pum pum

Our finest gifts we bring, pa rum pum pum pum

To lay before the King, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

みんなが教えてくれたのです

新しい王の誕生だって

とっても素敵な贈り物が

御子さまの許に並ぶのです

タンタカタン タンタカタン

 

So to honor Him, pa rum pum pum pum,

When we come.

 

この御方を讃えようと

みんなここに集まったのです

 

Little Baby, pa rum pum pum pum

I am a poor boy too, pa rum pum pum pum

I have no gift to bring, pa rum pum pum pum

That's fit to give the King, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

可愛い御子さま、お聞き下さい

僕はお金が無いのです

捧げる品もございません

何かないかと考えました

タンタカタン タンタカタン

 

Shall I play for you, pa rum pum pum pum,

On my drum?

 

そこで一曲よろしいでしょうか

太鼓を叩こうと思うのです

 

Mary nodded, pa rum pum pum pum

The ox and lamb kept time, pa rum pum pum pum

I played my drum for Him, pa rum pum pum pum

I played my best for Him, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

マリア様は頷かれました

ウシとヒツジも聴いてくれます

僕は太鼓を叩きました

一生懸命、御子さまの為に

タンタカタン タンタカタン

 

Then He smiled at me, pa rum pum pum pum

Me and my drum.

 

すると御子さまは笑われました

僕と太鼓に微笑まれたのです

 

この曲について

 もうすぐクリスマスなので、それにちなんだ曲を選んでみました。小さな少年が、キリストの誕生を讃えようとやってきたのはいいのですが、周りは素敵な贈り物を用意している中、彼は貧乏でお祝いに相応しいものを何一つ用意できずに悩みます。しかし、太鼓の演奏は得意だったので、せめてそれを聴いて貰おうと頑張り、そしてそれが功を奏するというお話です。良い話ですねぇ。また、そんな彼にチャンスを与えてくれたマリア様も粋だなぁと思います。(聖母様に粋なんて表現も無いですが・・・)

 

 周囲と同じことができなければならないということは無く、またオール・オア・ナッシングで考えるのではなく、せめてどこまでなら出来るのかという点をまずちゃんと考えて、その自分が出来ることに対して全力を尽くしさえすれば、道は必ず開ける……という教訓が含まれていると思います。このスピリッツは、アメリカ人に良く好まれる考え方のような気がします。こういう、とても前向きな考え方っていいですね。

 

 さて、この曲はアメリカの作曲家、Katherine Davis(キャサリン・デイビス)によって、1941年に書かれた曲のようで、当時のタイトルはCarol of the Drumだったそうです。曲調と歌詞から、てっきりかなり古くから伝わる伝統的な曲なのかなと思ったら、意外に昭和なんですね。


 クリスマスにこの曲が流れてピンとくる日本人は少ないかもしれませんが、アメリカではとてもポピュラーなクリスマスソングで、色々なアーティストが歌っています。なんせ、キリストの誕生したその時を歌った歌ですので。ただ日本でも、2014年にPentatonixがこの曲を歌ったことで多少認知度が上がったかもしれませんね。

 


[Official Video] Little Drummer Boy - Pentatonix

 

 また、ドラマ中では未発表となっておりますが、gleeのクリスマスアルバムVol2にて、アーティがこの曲を歌っています。もし本編中で使われるとしたらどんなシーンで使われていたのでしょうね。

 


Little Drummer Boy (Glee Cast Version)

 

訳、言葉について

 Kingは通常は王ですが、この場合「国王」ではなく、人類の王、つまり神様と同義で捉えられるのでしょうね。ただ、実際はこのKingはまだ生まれたばかりの赤子である為、この赤子にどういう言葉を当てこもうかという所にエラい時間がかかってしまいました。最終的に御子(みこ)としましたが、この曲の主人公自体子供なので、子供が御子と呼称するのも何か変な気がして、それでちょっとたどたどしく、御子さまとしてみました。(御子に様は普通つけないかとは思いますが)

 

 pa, rum pum pum pum は、太鼓を叩くときの擬音のようですね。ただ、歌詞の原文に対して、忠実に訳詞にもこの音を入れるとあまりにもアレだったので、入れる個所は控えめにしておきました。

You Are My Sunshine / The Pine Ridge Boys 他多数

f:id:Sasakichi:20160831224642p:plain

Lyrics&訳


The only lady

 

君しかいないんだ

 

The other night, dear
As I lay sleeping
I dreamt I held you
In my arms
But when I awoke, dear
I was mistaken
Then I hung my head and I cried

 

こないだの夜、さ
横になって寝てたらさ
夢を見たんだ。君を抱きしめる
この両腕にね
でも、さ。目が覚めちゃって
なんだ、違ったって
頭抱えて、泣いてた

You are my sunshine
My only (only) sunshine
You make me happy
When skies are grey
You'll never know, dear
How much I love you
Please don't take my sunshine away

 

君は太陽
僕だけの
君がいれば幸せ
例え曇りが続いても
知らないよね
僕がどれ程好きかって
ねえ、行かないで。僕の太陽

 

You told me once, dear
That you love me
There's nothing else could
Come between
But now you've left me
For another
And you shattered all of my dreams

 

言ったよね
僕を愛してるって
誰もいなかったよね
僕らの間に
でも僕を置いてった
他の誰かの為に
僕の夢を破ったね

 

You are my sunshine
My only (only) sunshine
You make me happy
When skies are grey
You'll never know, dear
How much I love you
Please don't take my sunshine away

 

君は太陽
僕だけに眩しい
あったかいんだ
落ち込んだ時も
知らないでしょ
どれ程君が大好きかって
ねえ、行かないでよ。僕の太陽

 

I'll always love you
And make you happy
If you will only
Say the same
But if you leave me
For another
You'll regret it all someday

 

ずっと好きだよ
幸せにする
もし君の答えも
同じだったらね
でも僕を置いて
他の人を選んだら
後悔するよ。いつか。絶対。

 

You are my sunshine
My only (only) sunshine
You make me happy
When skies are grey
You'll never know, dear
How much I love you
Please don't take my sunshine away

 

君は太陽
僕だけの太陽
君さえいてくれたら
嫌なことがあった日さえ
でも、君は知らない
こんなに愛してるのに
お願いだから、行かないで。僕の太陽

 

The only lady


君しかいないんだ

 

この曲について

 もはやこの曲は知らない人はいないと言っても過言ではないでしょうね。いろんな歌手が歌っている曲ですが、日本では恐らく、ジミー・デイヴィス(Jimmie Davis)やウィリー・ネルソン(Willie Nelson)が歌っているような、陽気で軽快な曲のイメージが最もポピュラーではないでしょうか。そのせいもあってか、実は失恋ソングと知って驚かれることも多い曲ですね。

 

 今回の訳を見てお分かりの通り、この曲は憧れの人、或いは恋人が他の人に取られてしまったことを歌っています。曲のテーマとしてはごくごく一般的で、言ってしまえばそういった曲は他にも沢山あると思います。

 ただ、この曲の特徴の一つとして、他の聴き手との間で共通して明確に映像化できるイメージと言うものが殆ど無いように思えます。というのも、よくよく歌詞を冷静に読み取ってみると「愛してる」「でも振られた」を延々と言っているだけとなっており、しかもその歌詞を構成する単語や表現も、簡単でシンプルなものばかりとなっています。つまり、情報量が圧倒的に少ないのです。自身たちの性別も不明です(今回歌詞を参考にしたThe Pine Ridge Boysのバージョンに限っては冒頭にLadyと付け加えられているようですが)。

 

 ただ、それ故にこの曲を聴いたとき聴き手は、不足している情報を勝手に補完して、色々イメージしてくれるのだと思います。ましてや、テーマも失恋という普遍的な物なので、言ってみれば自分自身を重ね易い曲なのかもしれません。

 更に言えば、これは英語の一つの特徴だと思うのですが、英語は一つの単語が持つイメージの幅が、日本語のそれより広い気がします。英語初期に習うような、単純な単語であれば特にです。その為、聴き手が持つ印象の幅もぐっと広がり、聴き手の感性や老若男女を問わない曲となったのではないでしょうか。

 

 例えば、今回僕は、恋愛ごとにとても不器用で純情な男性をイメージして訳しましたが、別にこの主人公は「理想の彼女と付き合えたことに舞い上がって調子に乗っていたけど、あっさり乗り換えられた途端、彼女に必死で泣いて縋る情けない男」というコメディっぽい解釈だってできますし、前述の通り主人公は女性でも歌詞に問題は出てきません。場合によっては、歌が後半になるにつれ、裏切られた恨みをじわじわと募らせていく、ちょっとゾッとするような性格の主人公でもこの歌詞は受け入れられてしまう気がします。(この場合、3回目のYou’ll never know, dear辺りでは、もはや想い人を殺めていますよね、きっと)

 

 勿論、ネイティブの方にとって、この歌詞が本当に上記のような感覚で捉えられているかどうかは分からないのですが、この曲ほど世界中の色々な人に愛され、様々な形でアレンジ、カバーされている曲は他にはそうそう無いと思います。それはそれだけ解釈が千差万別であっても問題なく、人種、性別、年齢に囚われない曲であるからのように思えます。

 

 さて、この歌詞ですが、冒頭「あれ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。この曲は、現在では歌い出しから「You are my sunshine, my only sunshine」と歌われることが多いですが、もともとは現在で言うところの2番から歌われていたようです。
 この曲は最早カバーされすぎていて、どれがオリジナルか良く分からないのですが、少なくとも、レコードとしては1939年にThe Pine Ridge Boysというデュオによって歌われたのが最初のようです。折角なので、歌詞もこのバージョンに準拠してみました。(一部耳に頼っているので、もしかしたら不正確かもしれません。最初と最後のヨーデルみたいなところは特に自信無しです)

 


Pine Ridge Boys - You Are My Sunshine

 

 なお、この曲の著作権を持っているジミー・デイヴィス(Jimmie Davis)がルイジアナ州知事を務めたことから、この曲はルイジアナ州歌とされているようです。しかし、経緯が経緯とは言え、失恋の曲を州歌にしてしまう辺り、やっぱりアメリカって自由だなと思ってしまいます。

 

訳、言葉について

 今回、取り立てて気になる言葉は有りませんでしたが、あえて挙げるとしたらYou’ll never know, dear, how much I love youの部分でしょうか。「僕がどれだけ愛しているかを君は知ることは無い」という意味になりますが、これは歌詞によってはYou never know, dear ,how much I love youとなっています。

 個人的にこう感じると言うだけですが、You’ll never knowだと「知ろうと思えば知ることは出来るけれど、敢えて絶対しないよね」という、意思の部分にフォーカスが当たっている気がします。対してYou never knowだと「知りたくても知れない。例えどんなに努力して知ろうとしたとしても無理」という能力面にフォーカスが当たっている感じがします。

 なので、前者だと「もう、僕がどれだけ愛しているかなんかどうでもいいよね」という独白のように見て取れますが、後者の場合「君が知ることが絶対出来ないくらい、僕の愛は深いんだよ」と、自分の持っている愛の程度をPRしていることになり、ちょっとポジティブな感じが出ると思います。

 

 ところでこの歌詞、You told me once, dearの件と、I'll always love youの件の順序が逆のような気がします。そう思っていくつかのサイトを調べてみたら、実際逆に掲載されているサイトもありました。ここまでオリジナルが分からない曲も珍しいですね。

 

 まあ前述の通り、聴き手が思い描きたいように思い描くのがこの曲の醍醐味な気もしますので、他の文面も前向きに受け取ってみたり、後ろ向きに解釈してみたりして、是非自分なりのスタイルで情景を味わってみると面白いと思います

 

livedoor プロフィール
関連アーティスト検索
検索