さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Five More Minutes / Scotty McCreery

Five More Minutes / Scotty McCreery

 

Lyrics&訳

Eight years old a couple cane poles sitting down by the creek

Our lines in the water watching those bobbers seeing that red sun sink

Mama's on the porch yelling supper's hot, y'all come and get it

We yelled five more minutes.

 

8歳の頃。並ぶ釣竿。岸辺に座ってじっと待つ

水面を射す線。浮きを睨む眼。赤い夕陽は沈んでく

庭には母さん。僕らを呼んでる。さあさ御飯ができたわよ

僕らは叫んだ。あと5分だけ

 

At sixteen it was twelve o three standing at her front door

Katie's dad said midnight, but we needed just a little more

Yellow light flipping on and off, interrupting that goodnight kissing,

We wanted five more minutes

 

16の時。12時3分。彼女と家のドアの前

何て時間だ。叱る親父さん。でも僕らにはまだ足りない

黄色い光。点滅してる。おやすみのキスはもう終わりだと

僕らは望んだ。あと5分だけ

 

Time rolls by the clock don't stop

I wish I had a few more drops

Of the good stuff, the good times

Oh but they just keep on flying

 

転がる時間。止まらない時計

後ほんの少しあったのならば

かけがえない物、楽しい時間が

でも皆この手を離れてくばかり

 

Right on by like it ain't nothing

Wish I had me a pause button

Moments like those Lord knows I'd hit it

And give myself five more minutes

 

こんな時間、二度とは来ない

一時停止の、ボタンをどうか

まだこの時を、神様どうか

今この僕に。あと5分だけ

 

At eighteen turned my helmet in and walked to the fifty yard line

Just the coach and me after we lost eighteen to nine

And I cried man next time to get in here I'll have to buy a ticket

Can't you give me five more minutes

 

18の年。野球が全て。ある日歩いた50ヤード

コーチと2人。終わった戦い。18対9。負け試合

流れる涙。次来る時は、選手ではなく観客なのだと

コーチに縋った。あと5分だけ

 

Time rolls by the clock don't stop

I wish I had a few more drops

Of the good stuff, the good times

Oh but they just keep on flying

 

転がる時間。止まらない時計

後ほんの少しあったのならば

かけがえない物、楽しい時間が

でも皆この手を離れてくばかり

 

Right on by like it ain't nothing

Wish I had me a pause button

Moments like those Lord knows I'd hit it

And give myself five more minutes

 

こんな時間、二度とは来ない

一時停止の、ボタンをどうか

まだこの時を、神様どうか

今この俺に。あと5分だけ

 

At eighty-six my grandpa said there's angels in the room

All the family gathered 'round knew the time was coming soon

With so much left to say I prayed Lord I ain't finished

Just give us five more minutes

 

86歳。俺の爺ちゃん。部屋が天使でいっぱいだなと

集まる家族。皆で囲む。その時が来たと分かってる

伝える言葉。まだまだあると。終わってないと祈る俺

皆望んだ。あと5分だけ

 

Time rolls by the clock don't stop

I wish I had a few more drops

Of the good stuff, the good times

Oh but they just keep on flying

 

転がる時間。止まらない時計

後ほんの少しあったのならば

かけがえない物、楽しい時間が

でも皆この手を離れてくばかり

 

Right on by like it ain't nothing

Wish I had me a pause button

Moments like those Lord knows I'd hit it

Yeah sometimes this old life will leave you wishing

That you had five more minutes

 

Five more minutes

 

こんな時間、二度とは来ない

一時停止の、ボタンをどうか

まだこの時を、神様どうか

たまにはどうか。旅立つ古き命に

残されてたなら。あと5分だけ

 

あと5分だけ

 

この曲について

 人間、生きてきた中の様々なシーンにおいて、もう少しだけこのままでいたい、まだ終わらないでいて欲しいと願うことが沢山あると思いますが、そんな場面の一つ一つを切り取って描いた歌です。

 

 この歌は、主人公の人生の中の幾つかのシーンを懐かしみながら進んでいきます。釣りに夢中になっていた幼い頃。彼女と真夜中まで一緒に遊んだ頃。最後の試合に負けて、悔し涙を流した頃。これらはどれも、主人公がこの時間がまだ終わらないで欲しいと願った出来事です。そして、そんな想いを乗せた共通の言葉が Five more minutes (あと5分だけ)となります。

 

 そしてまた同じように、しかし最も切実にこの言葉を願う場面が一つ訪れました。主人公の祖父が、この世を旅立とうとする瞬間です。家族全員が再び集まり、祖父と最後の言葉を交わすなか、やはり主人公の胸の中には過去何度も願ったこの「あと5分だけ」という言葉が甦ります。そして、特に今回だけはせめてと神様に縋るような思いが見て取れます。

 

 この「あと5分だけ」という言葉は同じですが、それぞれのシーンにおいてこの言葉に乗っている想いの重さの違いが有り有り見て取れるのが良いですね。

 

 さて、この曲は2017年にスコッティ・マクレーリー(Scotty McCReery)によって歌われた歌で、アルバム Season Changes に収録されています。とある洋楽専門のカラオケバーでお客さんが歌っているのを聴いて、即座にダウンロードしてしまった一曲です。


 
Scotty McCreery - Five More Minutes (Official Video)

 この曲の一番の特徴は、各場面の切り取り方がとても瑞々しいことにあると思います。そしてそれを代表するのが、数詞の使われ方です。8歳、16歳と具体的な年齢だけでなく、12時3分といった時間、18対9といった試合の結果のように細かな値まで正確に描写されていることで、この曲全体に目に見えるような臨場感が生まれています。

 

 そしてもう一つの特徴として、文の前後を「Because(だから)」とか「Then(そして)」のといった言葉で繋いだような、説明的な文節が無いことが挙げられます。それぞれの場面の描写は、その場面を象徴する出来事や映像を一つ一つ切り取って並べただけに留めており、それらをどう繋げるかは読み手、聴き手の頭の中に託されています。それ故に、聴き手側の胸により響く内容となっているように思えます。これは、詩や俳句で重んじられる手法なので、日本人にもとても心地よい歌詞なのではないかなと思います。

 

訳、言葉について

 Cane pole で竹の長い棒のことになりますが、この表現では特に釣竿の事を指すそうです。曲中ではCane poles と複数形になっているので、兄弟か誰かと一緒に釣りをしているイメージになると思われます

 

 Time rolls by で、時間は転がり続ける……即ち、徐々に過ぎ去っていくという意味になります。この時の by は「徐々に」のイメージがあるようです。似たような表現に Time goes by というものがあります。

 

 Pause button は、ビデオやゲームにある一時停止ボタンのことです。

 

 Turned my helmet は少し悩んだのですが、Turn には「意識を向ける」という意味があるので、ヘルメットに意識を向けた状態と解釈しました。そして、そのヘルメットとは、スポーツ用のものであり、結果として「スポーツ(部活)に打ち込んだ」ということなのかなと思います。

 

 So much left to say ですが、left to say で「残す言葉」のようなニュアンスになります。その為、「言い残したことが沢山ある」という意味で捉えればいいかなと思います。

A Hard Rain's A-Gonna Fall / Bob Dylan

A Hard Rain's Gonna A-Fall / Bob Dylan

 

Lyrics&訳

Oh, where have you been, my blue-eyed son?

And where have you been, my darling young one?

I've stumbled on the side of twelve misty mountains

I've walked and I've crawled on six crooked highways

I've stepped in the middle of seven sad forests

I've been out in front of a dozen dead oceans

I've been ten thousand miles in the mouth of a graveyard

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

おお、息子よ。その眼の青色。変わってないな

聴かせてくれ。一体どこに行っていたのだ

十二の霧山。よろめき歩いた

六つの歪んだ高速道路

七つの陰森たる樹海の奥

数々の死せる海の岸辺

一万マイルの墓場を歩いた

辛い、そう、とても辛い

そんな雨が、降りそうだった

 

Oh, what did you see, my blue-eyed son?

And what did you see, my darling young one?

I saw a newborn baby with wild wolves all around it

I saw a highway of diamonds with nobody on it

I saw a black branch with blood that kept drippin'

I saw a room full of men with their hammers a-bleedin'

I saw a white ladder all covered with water

I saw ten thousand talkers whose tongues were all broken

I saw guns and sharp swords in the hands of young children

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何を見たのだ

狼の群。奴らが囲う赤ん坊を見た

車の通わぬ高速道路を

血の滴り落つ黒き枝を

阿鼻叫喚で満たされた部屋を

水底に沈む白き梯子を

舌のもがれた話者一万を

銃を刃を持つ子らを見た

酷な、そう、とても酷な

そんな雨が、降りそうだった

 

And what did you hear, my blue-eyed son?

And what did you hear, my darling young one?

I heard the sound of a thunder, that roared out a warnin'

I heard the roar of a wave that could drown the whole world

I heard one hundred drummers whose hands were a-blazin'

I heard ten thousand whisperin' and nobody listenin'

I heard one person starve, I heard many people laughin'

Heard the song of a poet who died in the gutter

Heard the sound of a clown who cried in the alley

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何を聞いた

吠える雷。その告げを聞いた

この世も沈める波の唸りを

焼けた手と百のドラムの奏を

誰も聴かぬ一万の囁きを

餓者の呻きを、他者の嗤いを

どん底で死んだ詩人の歌を

路地裏の道化の嗚咽を聞いた

哀しい、そう、とても哀しい

そんな雨が、降りそうだった

 

Oh, what did you meet, my blue-eyed son?

Who did you meet, my darling young one?

I met a young child beside a dead pony

I met a white man who walked a black dog

I met a young woman whose body was burning

I met a young girl, she gave me a rainbow

I met one man who was wounded in love

I met another man who was wounded in hatred

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

そこでお前は何に出会った

死んだ仔馬。そこに佇む子供に出会った

黒い心を抱えた白人

火刑に処される若き女

俺に虹を見せた少女

愛の中に傷つく男

憎悪に傷つく男に出会った

無情な、そう、とても無情な

そんな雨が、降りそうだった

 

And what'll you do now, my blue-eyed son?

And what'll you do now, my darling young one?

I'm a-goin' back out 'fore the rain starts a-fallin'

I'll walk to the depths of the deepest dark forest

Where the people are many and their hands are all empty

Where the pellets of poison are flooding their waters

Where the home in the valley meets the damp dirty prison

And the executioner's face is always well hidden

Where hunger is ugly, where souls are forgotten

Where black is the color, where none is the number

And I'll tell and speak it and think it and breathe it

And reflect from the mountain so all souls can see it

And I'll stand on the ocean until I start sinkin'

But I'll know my song well before I start singin'

And it's a hard, it's a hard, it's a hard, and it's a hard

It's a hard rain's a-gonna fall

 

そうか、息子よ

それで、これから一体どうする

雨が降る前に、戻ろうと思う

最も深い森の奥に

何も持たぬ人々の下に

毒で溢れた彼らの海に

家が牢屋と並びし谷に

覆面の処刑官の住む谷に

飢えた者の怒れる場所に、多くの誇りの失われた地に

色と言えば黒たる場所に、数と言えば零たる場所に行こうと思う

そして語ろう。話し、考え、息づこう

山に木霊させよう。生ける全てに届くよう

海の上にも佇もう。この身が沈み始めるまでは

でもこの歌は溢れだそう。俺の歌い始める前から

そして強い、そう、とても激しい

そんな雨が、降るのだろうな

 

 

この曲について

 世の中に溢れかえる闇の部分の見聞録のような歌ですね。読んでいるだけで、非常に痛々しいシチュエーションばかりが見えてきます。

 

 どういう経緯かは分かりませんが、この主人公は親元を離れ、どこかを別のところを巡ってきたようです。そして親元に戻り、その旅はどうであったかを親から訊かれ、それに答える形でこの歌は進みます。

 

 最初は場所の情景からです。山、海、森など色んな所を巡っていはいますが、どれも主人公にとって決して良い場所では無かったようです。どの景色も、その本来の美しさを見ることは叶わず、霞んでいたり、ぼやけていたり、或いは景色そのものが死んでしまっていたようだと伝えます。

 

 そして、それらの景色の中で何を見たのかを語ります。景色という広い情報から、一気にここで描写が細かくなりますね。捨てられたと思われる赤子、人気のない街、倒された梯子……そして特に、血の滴る枝と血にまみれた部屋、武器を持った子供達といった情報から、この主人公がいたのは戦場で有ったことがうかがい知れます。

 

 聴こえてくるものも、痛々しく皮肉なものばかり。出会う人々も皆悲しみを抱えた人ばかりです。そしてその悲しみに更に追い打ちをかけるような、激しい雨がこれから降ろうとしているようです。

 

 ただ、たった一人だけ、この主人公に希望を与えてくれた人物が居たようですね。主人公に、そんな雨が降りそうな空に虹を見せてくれた少女です。それが一つのきっかけになったかどうかは分かりませんが、最終章でこの主人公は、また辿ってきた場所に戻ることを決意しています。そして、目の当たりにした光景を自分の中で必死に消化し、そして自分の声を悲しみに暮れる彼らに届けようとします。そして、その手段は恐らく歌なのですが、ここで一つ気になるフレーズが出てきます。I'll know my song well before I start singin' です。これは、直訳すると「自分が歌う前から、自分の歌は湧き出てくることを知っている」となります。
 では、どこから湧き出てくるのでしょう。これは個人的な勝手な解釈ですが、自分が歌に込めた心は、世の中の皆の中にも在ると言っているのではないかという気がします。いつか、地獄のような状況も、そういった人々の中に眠る心が変えて行けるのではないかという、希望を込めた言葉なのではないかと思いました。

 

 そして、そんな後に降る雨は彼らに何をもたらすのでしょうね。勿論、悲惨な現状に泥を上塗りするようなことになるかもしれませんが、もしかしたら、全てを流し去ってくれるものであるかもしれません。この曲の結末に何を見い出すか、読み手によってそこは変わってくるかもしれませんが、是非後者であって欲しいなと思います。

 

 さて、この曲は1963年にボブ・ディラン(Bob Dylan)によって歌われた曲で、彼の代表曲、Blowin' In The Wind (邦題:風に吹かれて)のシングルのB面に収録されました。邦題では「はげしい雨が降る」と呼ばれています。
 彼のノーベル文学賞授賞式にて、欠席した彼に代わってパティ・スミス(Patti Smith)によって歌われた歌でもあります。

Bob Dylan - A Hard Rain's A-Gonna Fall (Audio)

 ディランの曲は、最初から最後までが一つのストーリーになっているものが多いですが、会話を進めるように歌が進んでいくという点に、他の曲にはない大きな特徴があります。やっぱり彼はストーリーテラーですね。

 

訳、言葉について

 Highway of diamonds は、正直言ってあまり確信が持てていないのですが、恐らく高速道路のダイヤモンド型インターチェンジの一帯を指しているのではないかと思われます。まさかダイヤモンドで出来た高速道路ということも無いと思いますし、仮に何かの比喩表現だったとしても、他がかなり直接的に描写されている中でこの一文だけ比喩表現を持ち込むと、不自然になる気がしますので。

 

 White ladder は白い梯子です。これ自体に特に熟語的な意味合いは無いのですが、梯子は欧米において、絞首刑や火刑の処刑台をイメージさせるアイテムという側面を持っています。その為、倒れて水底に沈んだ梯子からは、その前に処刑が行われたのであろうという憶測が生まれるのではないかと思われます。
 余談ですが、以前訳した Life の歌詞の中で、迷信深い主人公が「梯子の下なんて通れたものじゃない」と言っていますが、これは上記の理由から「梯子の下を通ると言うことは、処刑台の下を通ると言うことと同じで不吉なこと」というジンクスから来るものです。

 

 Black dog は、そのまま「黒い犬」という意味も勿論ありますが、「心に抱えた闇」「不機嫌」「憂鬱」等、暗い雰囲気を表す言葉としても使われます。

 

 Executioner は、直訳すると「実行する者」ですが、この単語においては特にピンポイントで「死刑執行人」を意味する言葉として使われます。イメージとしては、罪人の首を斬り落とす係となります。

 

 Black is the color をどう訳そうかは非常に迷ったのですが、color に the という冠詞がついているので、皆に共通認識のある色、即ち「黒が代表的な色」とか「黒が象徴的な色」という意味合いで訳してみました。 None is the number も同様のニュアンスで、「ゼロが代表的な数字」のように捉えました。

Rainy Days And Mondays / Carpenters

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Lyrics&訳

Talkin' to myself and feelin' old

Sometimes I'd like to quit

Nothing ever seems to fit

 

独り事。老いたと感じる

時折、終わりにしたいと思う

目に映る物は違和感ばかり

 

Hangin' around

Nothing to do but frown

Rainy days and Mondays always get me down

 

まとわりついてる

重い気持ちに何するでもなく

いつだって、心は沈む。雨と月曜

 

What I've got they used to call the blues

Nothin' is really wrong

Feelin' like I don't belong

 

そう、これを憂鬱というのね

これと言った理由などない

寄る辺の無いこの胸の内

 

Walkin' around

Some kind of lonely clown

Rainy days and Mondays always get me down

 

ただうろついている

独りぼっちの道化師見たく

いつだって、心も濡れる。雨と月曜

 

Funny but it seems I always wind up here with you

Nice to know somebody loves me

Funny but it seems that it's the only thing to do

Run and find the one who loves me

 

変ね、結局はいつもあなたのもとに

愛されている。そう思えるのは素晴らしい

でも変ね、私のするべきはむしろ

愛される為、ここから逃げ出し求めること

 

What I feel has come and gone before

No need to talk it out

We know what it's all about

 

幾度も揺れて動く私の心は

口に起こすまでも無い

分かっている。お互いにもう、全て

 

Hangin' around

Nothing to do but frown

Rainy days and Mondays always get me down

 

たちこめている

心の闇も払うこと無く

いつだって、心の浮かぬ。雨と月曜

 

Funny but it seems that it's the only thing to do

Run and find the one who loves me

 

可笑しなものね。こんな道しか無いと思える

あなたから離れ、別の誰かを探さなければと

 

What I feel has come and gone before

No need to talk it out

We know what it's all about

 

何度も移り変わるこの胸の内は

あなたに伝える必要も無い

これが全てと分かっているから

 

Hangin' around

Nothing to do but frown

Rainy days and Mondays always get me down

 

まだたたずんでる

笑えぬ顔も繕うことなく

いつだって、心が褪せる。雨と月曜

 

Hangin' around

Nothing to do but frown

Rainy days and Mondays always get me down

 

また彷徨ってる

濡れる頬も拭うことなく

いつだって、心も晴れぬ。雨と月曜

 

この曲について

 あーもう湿っぽい!はっきりしない!ジメジメした雨模様と同じような、煮え切らない女性の心模様を描いた曲のようですね。

 

 この主人公、恋人や夫と呼べる人と長く生きており、それなりに幸せと言えば幸せな境遇に居るのかも知れません。しかし、常に自分の心の中に「本当にこれが自分の幸せなのか」と常に疑問が投げかけられているように思えます。

 

 しかし、この気持ちに関しては一言で表現できるような気持ではなさそうです。長い生活に飽きてきたのかと言えば少し違う気もしますし、ではうんざりしているのかと言えば、少なくとも相手の愛は大切なものと言う想いもあるようです。かといって一時の気の迷いなのかと言えば、それなりに長いこと心に秘めている気持ちのようにも思えますし、身も蓋も無く言うなら倦怠期……でしょうかね。

 

 この曲のキーフレーズは、雨ではなく月曜日というところなのでしょうね。日曜日は恋人、あるいは夫と共に一日を過ごしたのでしょう。そしてその次の日、その人は仕事で外に出て行って主人公が一人残されるわけですが、この時の心境はいかがなものなのでしょうね。丸一日の間、自分を愛してくれていた人がいなくなった寂しさの一方で、しかしともすれば、自分はむしろその状況に少しほっとしているのかもしれないといった複雑な胸の内を抱えているのかもしれません。そしてそんな気持ちになりがちな月曜日を、この雨の日の憂鬱さに重ねてより重く際立たせている。そんなシチュエーションを歌った曲でしょうね。

 

 さて、この曲は1971年にカーペンターズ(Carpenters)により歌われた曲で、邦題では「雨の日と、月曜日は」と呼ばれています。
 特別印象的な曲では無いかもしれませんが、でも一度はどこかで耳にしたことのある曲なのではないかと思います。男女関係に留まらず、自分の中でも気持ちがはっきりせずにただ一日だけが過ぎていってしまう日にはぴったりな曲に思えます。


Carpenters - Rainy Days And Mondays

訳、言葉について

 Talk to my self は、自分自身に話しかける、即ち「独り言を言う」という意味となります。

 

 Hang around は、「辺りをうろつく」とか「佇む」といった意味の言葉です。

 

 Get 誰それ down で、「誰それの気持ちを沈ませる」という意味になります。
 余談ですが、以前 Good Time にもこの熟語が出てきています。ただ、あちらは全く意味が違い「~に賛成する」とか「パーティを開催する」という意味で使用されていました。
 ……何でここまで意味が違うんでしょう……
 多分、Down 自体「賛成する」という意味があるので、パーティーが日常的に行われているアメリカでは「パーティに行く人~?」という呼びかけに対して「賛成~」というやり取りが繰り返された中で、「賛成を得た(Get down)」→「じゃあパーティを開こう・行こう」というような流れで、パーティと Down が結びついたのかも知れません。憶測ですが。

 

 Come and go は Karma Chameleon のサビに出てきましたね。行ったり来たり……というイメージから派生したのか「移り変わる」という意味で捉えられる言葉です。

Rhythm Of The Rain / The Cascades

Rhythm Of The Rain / The Cascades

 

Lyrics&訳

Listen to the rhythm of the falling rain

Telling me just what a fool I've been

I wish that it would go and let me cry in vain

And let me be alone again

 

雨の鼓動に耳を澄まし

教えてもらう。僕の馬鹿さを

自分を憐れみ、泣いて忘れて

独りの頃に戻れたのなら

 

The only girl I care about has gone away

Looking for a brand new start

But little does she know that when she left that day

Along with her she took my heart

 

行ってしまった。ただ一人だけ気にかけた娘は

新たな人生さがす為にと

でも彼女は気付いていない。旅立ちの日に

僕の心も、その手荷物に紛れてたことを

 

Rain please tell me now does that seem fair

For her to steal my heart away when she don't care

I can't love another when my hearts somewhere far away

 

雨よ教えてくれないか。本当にこれで良かったのか

素知らぬ顔で、彼女は僕の心を奪っていった

心がここに無いままで、他の誰かを愛するなんて

 

The only girl I care about has gone away

Looking for a brand new start

But little does she know that when she left that day

Along with her she took my heart

 

たった一人の愛した女性。しかし彼女はもういない

新たな明日に発って行った

知る由もないさ。旅立つ時に

僕の心を置き忘れたなんて

 

Rain won't you tell her that I love her so

Please ask the sun to set her heart aglow

Rain in her heart and let the love we knew start to grow

 

雨よ伝えてはくれないのか。僕がどれ程愛しているか

太陽に願えないか。彼女の心に火を点けてくれと

彼女の心に雨を降らせ、僕らのあの愛を育めないか

 

Listen to the rhythm of the falling rain

Telling me just what a fool I've been

I wish that it would go and let me cry in vain

And let me be alone again

 

雨打つ調べに耳を澄ませば

馬鹿な自分が見えてくる

涙に飽かせて、記憶も心もいっそ無くして

また出会う前に戻れたのなら

 

Oh, listen to the falling rain

Pitter pater, pitter pater
Oh, oh, oh, listen to the falling rain

Pitter pater, pitter pater

 

目を閉じて雨の打つ音を聴く

ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ

そう、ただただ雨の音を

ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ

 

この曲について

 雨降りのシーンに似つかわしい(?)ストレートな失恋の曲です。雨の音に耳を傾け、いかに自分が愚かだったかを噛みしめる所から始まるのですが、この曲からは主人公と彼女の間柄は、果たして恋人だった時期があるのか、それとも知り合いではあるけれど一方的な方想いであったのかが確定しないので、この「自分の愚かさ」も確定しません。なので、叶わぬ恋に身を焦がしていたことなのか、想いをそもそもはっきり伝えなかったことなのか、それとも折角両想いになったのに相手の事を蔑ろにしていたのか、ここは自由に想像できる余地のあるところでしょうね。

 

 ただ、少なくとも自分の心の中で多大なウェイトを占めていた彼女が突如旅立ってしまい、そのことをひたすら思い悩んでいる曲であることは間違いありません。そんな想いを降り続く雨の打つ音に重ねており、この雨みたいに涙を流しきり、全て忘れられるよう、今は耐えているという感じでしょうか。

 

 ただ、この雨は涙の象徴の他に、この雨が恋人との愛を育てる慈雨であることまで願っている辺り、まだまだこの悲しみは消えなさそうです。

 

 さて、この曲は1962年にザ・カスケーズ(The Cascades)によってリリースされた曲で、後に映画「さらば、青春の光(原題:Quadrophenia)」の主題歌に採用されました。日本でも邦題「悲しき雨音」というタイトルで知られています。

 
The CASCADES-Rhythm Of the Rain

 

 個人的にはしとしと降る雨を想像していたので、冒頭いきなり雷の音で始まって「あれ?」と思ってしまったのですが……僕だけですかね。

 

訳、言葉について

 vainは、「無駄な」とか「空虚」という意味の他に「自惚れる」という意味もあるそうです。その為、今回は自分で自分を悲劇の主人公のように憐れんでいるイメージかなと思いました。

 

 Brand new は邦楽の歌詞でも良く使われますが、「手に入れたばかりの」とか「真新しい」という意味の言葉です。もともと Brand は革製品や家畜などに押す焼印のことのようなので、新しい焼印=手に入れたばかりという意味なのかなと思いました。

Raindrops Keep Fallin' On My Head / B.J Thomas

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Lyrics&訳

Raindrops are falling on my head

And just like the guy whose feet are too big for his bed

Nothing seems to fit

Those raindrops are falling on my head, they keep falling

 

雨粒、雨粒、私の頭に

ベッドに余る背の人のように

収まりどころのないものばかり

雨粒、雨粒、私の頭に、このまま、このまま

 

So I just did me some talking to the sun

And I said I didn't like the way he got things done

He's sleeping on the job

Those raindrops are falling on my head, they keep fallin'

 

お日様にぽつりとつぶやいた

君の生き方が気に食わないって

仕事の時間に眠っているなど

雨粒、雨粒、私の頭に、ずっと、ずっと

 

But there's one thing I know

The blues they send to meet me

Won't defeat me

It won't be long 'till happiness steps up to greet me

 

でも一つだけ分かってる

彼らが私の気持ちを塞ごうと

それは私に効きはしない

近い未来、幸せは自分に訪れる

 

Raindrops keep falling on my head

But that doesn't mean my eyes will soon be turning red

Crying's not for me

'Cause, I'm never gonna stop the rain by complaining

 

雨粒、雨粒、ずっと私に

さりとて、赤くはならない私の瞳

泣くのは私に似合わない

この降る雨に文句は無い。止まなくていい

 

Because I'm free

Nothing's worrying me

 

私はもう自由の身

心残りは何もない

 

It won't be long 'till happiness steps up to greet me

 

近いうちに、最高の私に幸せが

 

Raindrops keep falling on my head

But that doesn't mean my eyes will soon be turning red

Crying's not for me, 'cause,

I'm never gonna stop the rain by complaining

 

雨粒、雨粒、今もってなお、私の頭に

それでも、私の眼はそうそう変わらず

涙は私を流れない。そう

雨は降ればいい。問題は無い

 

Because I'm free

Nothing's worrying me

 

そう、私は自由なのだ

気にするものなど何も。一つも

 

この曲について

 自分の人生これで上々。思い通りにいかないことがあっても、そんなの関係なく自分は良い人生を歩んでいける。そんな曲でしょうか。

 

 とはいえ、最初のパートでは大分ご立腹と言うか、苛立たしげな様子が見て取れますね。人生思ったように事が進んでいないのか、気持ちの収まりどころが見つけられない様子です。ベッドに収まりきらない大きさの人間に例え、自分のキャパシティをオーバーしてしまっているようです。そして、そんな自分に振り続ける雨がまた、その鬱屈した気分に追い打ちをかけているように見えますね。太陽にまで文句を言っているようです。

 

 しかし、そんな愚痴っぽいのはここまでです。太陽が仕事をサボり、雨が降り続け、誰かに足を引っ張られようと、そんなものは自分には通用しないと自分に言い聞かせます。そして、どれだけ雨が降ろうとそれにめげず、幸せな結末を見据えて歩き出すことを決意します。

 

 この決意の源となっているのは、自分に自由があるからと言うことみたいですね。冒頭で、世の中収まりどころの無いことばかりという感情があったことを考えると、もしかしたらこの主人公は一旦何もかも捨てたのかも知れませんね。色んなしがらみから逃れ、何も心に気がかりを抱えていないことが、振り続く雨も受け流せる心を作っているように見えます。

 

 さて、この曲は1969年にB.J.Thomasによって歌われた歌で、映画「明日に向かって撃て!(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)」の主題歌として使われました。国内では「雨にぬれても」と題されています。日本でも、CM等で使用されることが多い曲ですね。


B.J.Thomas - Raindrops Keep Fallin' On My Head

 

 荒くれ者の映画の主題歌なので、一人称をどうしようか非常に迷ったのですが、単にこの曲だけを取り出して聴いてみた時、あんまりそんな荒々しい感じがせず、むしろ淡々と達観したような印象だったので、こんな感じにしてしまいました。

 

訳、言葉について

 Get things done で、「仕事をする」とか「成し遂げる」という意味になるそうです。
 また、これが使用される一文 I said I didn't like the way he got things doneですが、ここで唐突に出てくるHe は、恐らく「太陽」の事ではないかと思われます。もしこの文が

 I said "I don't like the way you got things done"

 私は「君の仕事の有様は気に食わない」と言った

 と鉤括弧を使って、時制のフォーカスを一度太陽に話していたその瞬間に移した表現だったら分かり易かったのですが、今回は鉤括弧を使用せず、時制のフォーカスは常に今現在に固定した客観的な言い回しと思われます。その為

 I said I didn't like the way he got things done
 私は彼(太陽)の仕事の有様が気に食わなかったことを言った

 となるのではないかと思われます。

 

 Won't be long ですが、これは「間もなく」という意味です。まず、Won't は will not の短縮形なので、綺麗に書くとWill be not long となり「それは長くは無いでしょう」となります。そしてこの場合の long は時間の長さのことで、結果「それは(時間的に)長くないでしょう」となります。

 

 Happiness steps up to greet me ですが、この時の step は「足を踏み入れる」という意味で、全体としては「幸せが私に足を踏み入れる」となり、「私に幸せが訪れる」という解釈になるのかなと思います。

プロフィール

笹森茂樹

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