さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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You Gotta Be / Des'ree

You Gotta Be / Des'ree

 

Lyrics&訳

Listen as your day unfolds

Challenge what the future holds

Try and keep your head up to the sky

 

ほら、あなたの一日が開けていく音が聴こえない?

未来に待ち受ける物から逃げちゃダメ

俯かないで空を見上げて。そうそう、そのまま

 

Lovers, they may cause you tears

Go ahead release your fears,

Stand up and be counted, don't be ashamed to cry

 

愛する人のせいで、時に胸を痛めるかもね

でも前に進むの。怖がってないで

さあ立って、堂々とね。泣くのは恥ずかしいことじゃない


You gotta be

 

だってそうでしょ。あなたってば

 

You gotta be bad

You gotta be bold

You gotta be wiser

You gotta be hard

You gotta be tough

You gotta be stronger

You gotta be cool

You gotta be calm

You gotta stay together

All I know, all I know, love will save the day

 

そこらの男と違う

肝が据わってて

頭もキレる

ヤワじゃないし

しぶとくって

とにかく強い

すっごくイケてて

でも温かい

だから私はあなたと居るの。忘れたの?

ほら、信じて。愛さえあればなんとかなるって

 

Herald what your mother said

Read the books your father read

Try to solve the puzzles in your own sweet time

 

お母さんが語ってくれた天の使いや

お父さんが読んでくれた本の数々を思い返して

充実してる時こそ、いろんな答えが見えるものよ

 

Some may have more cash than you

Others take a different view,

My oh my, heh, hey

 

誰かさんはあなたよりお金持ちかもしれないし

あなたとは違う世界に生きる人もいる

でも私が選んだあなたって人は

 

You gotta be bad

You gotta be bold

You gotta be wiser

You gotta be hard

You gotta be tough

You gotta be stronger

You gotta be cool

You gotta be calm

You gotta stay together

All I know, all I know, love will save the day

 

そんな奴らメじゃないの

勇敢で

頭も良くって

渋さも持ってる

芯が強くて

逞しくって

超シビれるのに

なんだか落ち着く

間違っちゃないわ。あなたと一緒が良いの

平気だってば。愛がなんとかしてくれるわよ

 

Time asks no questions

It goes on without you

Leaving you behind if you can't stand the pace

The world keeps on spinning

Can't stop it, if you try to

The best part is danger staring you in the face

 

時間は何も気にかけちゃくれないし

あなたのこともお構いなしに進んでく

二の足踏んでるあなたを待ってちゃくれないじゃない

世界は回り続けてるんだし

止めようったって無理無理

ねえ、ヤバい状況の一つもあるから最高なんだって思わない?

 

Remember, listen as your day unfolds

Challenge what the future holds

Try and keep your head up to the sky

 

だから忘れないで。良い兆しを見逃さないで

さ、この先待ち受ける物に立ち向かいましょ

ほら、上を向いて。空が広がってるわ

 

Lovers, they may cause you tears

Go ahead release your fears,

My oh my heh, hey, hey

 

愛する人たちのせいで心が揺れるかもしれないけど

前に進むの。恐れたりしないで

私のあなたはそうでなくちゃ

 

You gotta be bad

You gotta be bold

You gotta be wiser

You gotta be hard

You gotta be tough

You gotta be stronger

You gotta be cool

You gotta be calm

You gotta stay together

All I know, all I know, love will save the day

 

格ってもんが違うもの

怖いもの知らずで

でも強かで

男気があって

ちょっとやそっとじゃ潰れないし

誰にだって立ち向かえる

本当にカッコよくって

包容力も抜群

一緒に居てもう大正解

私には分かってるの。愛があなたを助けてくれる

 

You gotta be bad

You gotta be bold

You gotta be wiser

You gotta be hard

You gotta be tough

You gotta be stronger

You gotta be cool

You gotta be calm

You gotta stay together

All I know, all I know, love will save the day

 

あなたは別格で

あなたは勇気があって

あなたは知性もあって

あなたは誠実さも持ってて

あなたは諦めるってことを知らなくて

あなたは誰にも負けない人で

あなたはとにかくいい男で

あなたは幸せな気分にさせてくれる人。でしょ?

見捨てたりするワケ無いじゃない

大丈夫、大丈夫。私がついててあげるから

 

Got to be bold

Got to be bad

Got to be wise

Don't ever say

 

あなたは頼りになるし

普通の男とは違う

頭だっていいじゃない

何も言わなくていいわ

 

Got to be hard

Not too, too hard

All I know is love will save the day

 

とにかく真っ直ぐで

バカ真面目って訳でもない

この愛があれば平気。それだけは言えるわ

 

この曲について

 Gotta be は汎用性が高い言葉なので、この言葉でどんなシーンを思い描くかは、聴き手によって大分違うかもしれません。僕はと言えば、この曲は自信を無くしたり落ち込んだりしている人を柔らかく励ます、とても懐の深い歌に思えました。決して押しつけるような励ましでは無く、相手が自分の力で自信を取り戻せるように気持ちを向けてあげる、そんな気遣いが見える気がします。

 

 1番では、塞ぎ込んでいる相手に、まずはちょっと冷静になって顔を上げるように促しています。気持ちが弱っている時にありがちな、何でもかんでも悪い方向に考えてしまう状態をとりあえずはどうにかしようと言う感じです。ちゃんと冷静になれば、自分の一日が良い方向に進められることに気付くはず。そんなメッセージかなと思います。

 

 2番では、恐らく心安らかだった時を思い出して欲しいという事かなと思います。両親から、色んな物語を話し聞かせて貰っていた頃のことを思い返し、どんな気持ちで当時生きていたかを思い出して欲しいといった感じでしょうか。そして何か難問に挑むなら、そんなリラックスした状態の方が良い解決策が見つかるだろうと言っているようです。

 

 そしてサビでは、とにかくあなたは素晴らしい人であるということを、ひたすら繰り返して伝えます。ここで出てくる単語は、特に男性として魅力的とされている要素だらけなので、女性の主人公が男性の相手に伝えているイメージが一番しっくりくるかもしれません。
 そしてサビの最後には「あなたと一緒に居るべきだと思ってる」「大丈夫、あなたの事は分かってる、愛があるから大丈夫」と、とても包容力のある言葉が投げかけられます。うーん、いいですねぇ。こんな風に言われてみたいもんです。

 

 Cメロでは、ちょっとハッパをかける感じですね。時間なんて待ってちゃくれないんだから、立ち止まってないで動かないとと促しています。そして「最高」を形作る要素の中には、辛いこと、困難なことというのも入っているものよ……と元気づけているのかなと思います。

 

 相手を励ます曲と言うことは間違いないのですが、冒頭にも書いた通り、Gotta be にどんなニュアンスを見い出すかで、強く叱咤激励する曲とも、何があっても大丈夫と優しく受け止める曲とも取れるのではないかなと思います。是非、お好きなスタイルで聴いてみて下さい。

 

 さて、この曲は1994年に デスリー(Des'ree) によって歌われた曲で、アルバム I Ain't Movin' に収録されています。デスリーと聞いてパッと思い浮かぶ曲と言えば、以前ご紹介した Life か、もしくはこの You Gotta Be という方が殆どなのではないかなと思います。



Des'ree - You Gotta Be ('99 Mix (Video))

 デスリーの曲の多くは、曲調としては淡々としててメリハリが余り無いのですが、この曲にもたれかかれるような感じがとてもいいですね。

 

訳、言葉について

 タイトルにもある Gotta be ですが、これは、何か確信を持っていることに対して使う言葉です。日本語に訳すとすれば「~に違いない」という解釈を初め、「~でなければならない」「~である筈」「~でないとおかしい」といった、多岐に渡るニュアンスで表せる言葉です。聴き手によって思い浮かぶシーンが違うだろうなと思ったのはこの為です。
 もし例えば「~でなければならない」と捉えたとしたら、あなたは勇敢でなくては、賢くなくては、そうならなくちゃ……という、相手に相手の理想の姿を伝え、ぐいぐい押し上げて行くシーンになります。

 また「~である筈」と捉えたとしたら、あなたは勇敢だし賢い筈なのに、ちょっと落ち込んでるせいでその事を忘れてない?という、自信を取り戻させるシーンになります。

 優しく、それでいて軽快な曲調を鑑みて、僕は後者でイメージしましたが、皆さんはどうですか?

 

 Be counted は「数として数えられる」という意味で、何と言うか「無視されない存在」とか「存在感が有る」というニュアンスで捉えれば、さほど外れてはいないかなぁと思います。

 

 Go ahead は熟語という訳ではないのですが、前に進むことを促す時によく使われる言葉に思えます。

 

 サビの You gotta be bad は、直訳すると「あなたは悪くないといけない」となってしまいますが、ここは相手を励ましているシーンなので、そうではないでしょうね。Bad はしばしば褒め言葉として使われることもある言葉で、「ヤバい」をリスペクトの意味で使う感覚に近いかもしれません。訳上では「別格」というニュアンスで訳してみました

 

 Bold は Landslide にも出てきましたが、何事にも動じない様子を意味する言葉です。勇敢といういい意味で捉えることも出来ますし、図々しいとか図太いという、悪い意味で捉えることも出来ます。

 

 Hard は、熱心な様子を表したり、冷静で鋭い人であることを示したりする言葉です。冷酷、厳格という意味でも通じます。

 

 All I know は「私の知っていることはこれで全部」という感じですが、この曲の流れで言えば「あなたのいいところは私は全部知っている」の意味から「だからもっと自信を持って良いの」というニュアンスぐらいにスライドして捉えた方が良いかなと思います。
 これは、All I know が後ろの「愛が一日を支えてくれる」の方にかかっていたとしても同じことかなと思います。この曲、主人公は相手の事をちゃんと愛していると言う前提があると思われるので。

Life / Des'ree

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Lyrics&訳

I'm afraid of the dark

'Specially when I'm in a park

And there's no-one else around

Ooh, I get the shivers

 

私、暗闇が苦手なの

公園にいる時なんかは特にね

で、周りには誰もいなかったりしてね

ああやだ、寒気がしてきた

 

I don't want to see a ghost

It's a sight that I fear most

I'd rather have a piece of toast

And watch the evening news

 

お化けなんか本当ゴメンだわ

一番苦手。一生見たくない

それならいっそ、パンでもかじりながら

つまんない夜のニュースでも見てるほうがマシよ

 

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot doot dooo

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot dooo

 

それが私。私の生き方。私の生活。私の日常

これが私。私の信条。私の行く道。私の人生

 

I'm a superstitious girl

I'm the worst in the world

Never walk under ladders

I keep a rabbit's tail

 

迷信深いのよね、私ってば

もう、世界でもトップクラスね

梯子の下なんか通れたもんじゃないし

お守りだって手放せないわ

 

I'll take you up on a dare

Anytime, anywhere

Name the place, I'll be there

Bungee jumping, I don't care

 

でもあなたの挑戦は受けて立つわよ

いつでも、どこでも構わないわ

場所を言いなさい。そこに行くから

バンジージャンプだってへっちゃらよ

 

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot doot dooo

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot dooo

 

それが私。私の生き方。私の生活。私の日常

これが私。私の信条。私の行く道。私の人生

 

So after all's said and done

I know I'm not the only one

Life indeed can be fun

If you really want to

 

まあ、なんだかんだ言ってみたところで

つまりは、何も私がそんな特別ってわけじゃないってこと

そもそも人生って楽しいものなのよ

本当にその気になりさえすればね

 

Sometimes living out your dreams

Ain't as easy as it seems

You wanna fly around the world

In a beautiful balloon

 

夢に生き続けるのはたまに

思ったよりもキツイわよね

でも世界を飛び回りたいでしょ?

素晴らしい気球に乗ってね

 

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot doot dooo

Life, oh life, oh life, oh life

Doo, doot dooo

 

それがあなた。あなたの生き方。あなたの生活。あなたの日常

それが人生。誰かの人生。私の人生。あなたの人生

 

この曲について

 自分自身はどこにでもいる普通の、むしろ苦手な面や臆病な面の多い人間だけど、真剣に物事に取り組むことは忘れてない。だから人生を楽しく思えている。そんな歌だと思います。

 歌詞と歌詞の間に接続詞が殆ど無い為、歌詞の前後関係が良く分からず訳に困ったのですが、勝手な解釈で和訳上には補足となる言葉を追加させてもらいました。

 

 1番は、この曲を初めて聴いた人にとっては「だからどうした」って感じですね。暗いのが怖い、お化けが怖い、それだったら退屈でも家にいた方が良い……でその後に「ああ人生!おお人生!」です。意味が分かりません。なのでここは一旦保留ですね。

 なお、トーストでも食べながらニュースを見るというのは、恐らく退屈な夜の代名詞なのだと思います。やっぱり夜は外で友達や恋人と一緒にディナーと洒落込みたいものですし、仮に家の中だとしてもポップコーン片手にアメフトや映画を観たりする方がイケてますので。

 

 そして2番ですが、ここでも最初は自分のウィークポイントをさらけ出します。が、その後で突然強気な発言が入ります。梯子の下も通れないのに、バンジージャンプはできるという、何とも矛盾しているように思えますが、ここは自分から進んでやるか、人から望まれたのであればやるかという違いでしょうか。

 だとすると、この主人公は割と見栄っ張りであるか、人の期待に応えることに喜びを見い出す人か、或いはその両方かという人物像が見え隠れしますね。そして、1番と2番で普段の気弱と、人から試された時の強気のギャップが、これまでも色んな無理難題に応えてきたという歴史が見えるかと思います。

 

 そして実際、3番で色んなことをやってきたと言っておりますね。そして、それは特別なことではなく、真剣に人生を楽しんだ結果なのよと、現在人生に物足りなさや不満を感じている人を諭している映像が見えてきます。結果、全編を通すと、あなたがどんな人で有るかは関係なく、ただ人生一生懸命になることが大事というメッセージになり、ようやくここでタイトルのLifeに繋がるのかなと思います。

 

 さて、この曲はリリースされたのが1998年なのですが、日本では1999年にドラマで使用されたことで知名度が上がった曲ではないかなと思っています。当時僕は洋楽を全くと言って良いほど聴かなかったのですが、この曲を街中で聴いて「あ、この曲は買いたい」と思った曲でした。で、買って歌詞カード見て「なんじゃこりゃ」って思ってしまったわけですが。いや、今でも好きな曲ですが。

 


Des'ree - Life

 

 全くの個人的な考えですが、日本では歌詞の全体が分からない中で、ただ「life oh life」を繰り返しているサビを聴くことで、「ああ、素晴らしき人生の讃歌なんだな」と勝手に美化して解釈されてヒットしたのではないかなと思います。ただでさえ、歌い手のデズリー(Des’ree)もまた、ゴスペルでも歌いそうな雰囲気を持っていますので。というか、僕がこの曲を買ったのがまさにそんな衝動でした。

 

 ・・・いや、今でも好きな曲ですが。

 

訳、言葉について

 正直、凄く訳しづらい曲でした。冒頭にも書いたように、歌詞と歌詞の繋がりが感じられないというのもそうなのですが、加えて使われている表現もちょっと面倒なものが多くて、Weblio先生に大分お世話になってしまいました。

 

 まず、I'll take you up on a dareでつまずきました。これは、「take 誰々 up on 何々」という熟語で、「誰々の何々に応じる」という意味になるそうです。そして「a dare」は「挑戦」なので、「あなたの挑戦に応じる」という意味になるそうです。

 

 次に、after all's said and doneですが、直訳すれば「全て言ったり行動したりした後で」となります。これは「結局のところ」とか「なんだかんだ言ったところで」と言った意味で捉えて良いようですね(なお、all's は all isです)。

 

 そしてliving out your dreamsですが、これが一番分かりませんでした。最初は「夢の外で生き続ける」という意味かなと思ったのですが、そうなるとその後に続く「思ったほど楽じゃない」がなんとなく意味が通じない気がしました。で、Weblio御大に聴いてみたら全くの逆で「夢に生きること」でした。というのも、「Live out」で、「最後まで生き抜く」というニュアンスになるそうです。なんででしょうね……

プロフィール

笹森茂樹

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