Lyrics&訳
(Ahhh, ahhh, ahhh, ahhh)
Whatever happened to predictability.
The milkman, the paperboy, evening TV?
How did I get to living here?
Somebody tell me please!
This old world's confusing me.
何が起こるかなんていつも同じ
牛乳配達屋さんでしょ、新聞配達屋さんでしょ、あとは夜のテレビ?
何でこんなところで生きることになっちゃったの?
誰か教えてよ!
ありきたりな世界に頭がおかしくなりそう
Clouds as mean as you've ever seen
Ain't a bird who knows your tune.
Then a little voice inside you Whispers,
Kid don't sell your dreams, so soon
君は同じ雲しか見たことないじゃないか
君の歌を知らない鳥がいるじゃないか
君の中で囁く声が聴こえるじゃないか
君さ、そんなに早く夢を諦めるもんじゃないと
Everywhere you look, everywhere you go
There's a heart (There's a heart), a hand to hold onto.
Everywhere you look, everywhere you go
There's a place, of Somebody who needs you
Everywhere you look.
君が見る全ての景色、君が行く全ての街
そこには温かく受け止めてくれる人がいるよ
君が見る全ての大地、君が行く全ての海
そこには君を待ち望んでいる人がいるよ
君が見る全ての空にだって
When you're lost out there and you're all alone,
A light is waiting to carry you home.
Everywhere you look.
Everywhere you look.
(Chip-a-dee-ba-ba-dow)
もしそこで道に迷って独りになったら
そんな時は戻っておかえりって言ってもらおう
君が見る全ての場所で
君が見る全ての世界で
この曲について
曲名だけではピンと来ないかもしれませんが、聴けば多くの人は解かる曲だと思います。そう、アメリカはもとより、日本でも長期にわたって放送された人気ドラマ「フルハウス」(Full House)のオープニングテーマです。
この曲は2つの構成に分かれています。最初の5行までが第1パート、それ以降が第2パートです。
まず第1パートは、子供の愚痴ですね。毎日同じことの繰り返しで、あっと驚くような感動もそうしょっちゅう起きるわけじゃない。こんな中で、何が楽しくて生きて行かなきゃいけないのか・・・とまあ、普段の生活に「慣れて」きてしまってきたお年頃なんでしょうね。そして、誰か教えて!と叫んだところで、第2パートに移ります。
第2パートは、そんな子供を諭す誰かさんが登場します。毎日がつまらないのは、それは同じものばかり見ているからだよと。君のことを知らない人もたくさんいる。だから夢を簡単に諦めたりしないで、心のままに色々なものをみて、色々な所に行ってみればいいじゃないと言っています。そこにはまだ見ぬ人との出会いやふれ合いといった素晴らしいものが待ってる筈さと、元気づけていますね。
そして、それを後押しするかのように、何かあっても、戻ってくれば出迎えてくれる温かい家族がいるよと勇気づけます。この「何かあっても家族がついているよ」というメッセージが、フルハウスの主題歌たるゆえんかなと思います。
さて、この曲は1987年にフルハウスのテーマソングとして作られ、ジェシー・フレデリック(Jesse Frederic)によって歌われた曲です。曲作りには、フルハウスの生みの親、ジェフ・フランクリン(Jeff Franklin)も携わっているそうです。
そして、昨年の2016年にはフルハウスの長女DJが成長した後を描くスピンオフ「フラーハウス」が放送されましたね。こちらもテーマソングは同じこの「Everywhere You Look」曲なのですが、歌詞が大分変ったり増えています。そちらはまた時間があったら訳してみようかなと思います。
訳、言葉について
一番苦労したのは、Clouds as mean as you've ever seenの部分です。Meanは色んな意味があって困る単語の一つで、最初は「意味する」で訳そうとしてしまった為、意味不明になってしまいました。今回の訳としては「等しい」とか「平均的」の意味で使用して、
・Clouds・・・雲
・as mean as ・・・~と等しい
・you've ever seen ・・・いままでずっと見ていた
として、「雲は今まで見ていたのと同じようなのばかり」としました。
ところで、この後のain't a bird who knows your tuneは、素直に訳すと「あなたの歌を知る鳥などいない」となるので、この二つを続けて読むと
「雲は今まで見ていたのと同じようなのばかり」
「君の歌を知る鳥などいない」
と、大分ネガティブな歌詞となります(※ain'tはbe notとかhave notを崩した言い方です)。しかし、ここは前述の通り、愚痴を言う子供に対して「簡単に夢を手放してはいけない」と諭す場面です。なので、実際の言葉の狙い処としては
「君と一緒の雲は、今まで見ていたのと同じようなのばかり」→「だから違う雲を見に行こうじゃないか」
「君の歌を知る鳥などいない」→「だから教えに行こうじゃないか」
という、前向きな意思を裏に持ったフレーズだと思われます。なので、訳上ではそのようなニュアンスで書いてみました。