Lyrics&訳
Oh, how about a round of applause, yeah
A standing ovation
Oh, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
まあ、拍手喝采ってやつね
もう、会場総立ち
ねえ、そうでしょ
You look so dumb right now
Standing outside my house
Trying to apologize
You're so ugly when you cry
Please, just cut it out
上手い言葉が出てこないようね
私の家まできておいて
せめて謝っておきたいって
あなた、泣きそうに顔を歪めてる
悪いけど、やめてくれない?
Don't tell me you're sorry 'cause you're not
Baby when I know you're only sorry you got caught
But you put on quite a show
Really had me going
But now it's time to go
Curtain's finally closing
That was quite a show
Very entertaining
But it's over now
Go on and take a bow
悪かったなんて聴きたくないの。嘘だから
私にばれたときだけしか言わないもの
まあでもなかなか役者よね
すっかりのめりこんだもの
でももうお芝居の時間は終わり
幕もそろそろ下りる頃よ
良く出来たショーだった
楽しませてもらったわ
でももう終わり
さ、最後に主演から挨拶して
Grab your clothes and get gone
You better hurry up
Before the sprinklers come on
Talking' bout'
Girl, I love you, you're the one
This just looks like a re-run
Please, what else is on
その衣装を持って帰って
さっさとしてね
庭のスプリンクラーが動き出す頃だから
あの台詞、覚えてる?
ねえ君、愛してるよ。君しかいない
さしずめ名場面をもう一度ってくらい何度も
他に何か無かったものかしらね
Don't tell me you're sorry 'cause you're not
Baby when I know you're only sorry you got caught
But you put on quite a show
Really had me going
But now it's time to go
Curtain's finally closing
That was quite a show
Very entertaining
But it's over now
Go on and take a bow
残念そうな顔しないで。見え見えなの
残念なのはうまく騙せなかったことでしょ
でも出来のいいお芝居だったわ
本当にその気にさせられたもの
でも、これでフィナーレ
幕を下ろす時よ
なかなか魅せてくれたわね
楽しい時間だったわ
でも、もうそれも終わり
そろそろカーテンコールを済ませてよ
Oh, and the award for
The best lie goes to you
For making me believe
That you could be faithful to me
Let's hear your speech, oh
さあ、今年度のアカデミー賞
偽演男優賞はあなたに
私を本気で信じ込ませた
清廉潔白なる演技の妙を讃えて
では、受賞のお気持ちを一言どうぞ
How about a round of applause
A standing ovation
心から拍手を送るわ
スタンディングオベーションでね
But you put on quite a show
Really had me going
Now it's time to go
Curtain's finally closing
That was quite a show
Very entertaining
But it's over now
Go on and take a bow
But it's over now
まあ本当、見事な演技だったわ
ようやく熱も冷めたけど
さあ、もう終演の時間
いい加減、幕も下ろさなきゃ
素晴らしいお芝居だった
充分楽しんだわ
でも、これでおしまい
最後に、お客さんに頭を下げて
もう再演も無いから
この曲について
自分に嘘を吐き続けていた恋人に対して、自分が見事に騙される程の名演技だったと、たっぷりの皮肉を込めて讃えながら別れを告げる。そんな曲のようです。
恋人はどうも、この主人公の家まで謝りに来ているようですが、主人公はそれに対してとても冷淡です。この人が謝るのは嘘がばれたその時だけと知っており、そんなその場限りの謝罪の言葉など聴きたくないとピシャリと言い放ちます。ということは、何度も過去に嘘を吐かれ、そしてその嘘が露呈するというのを何度も繰り返しているのでしょうね。
そんな、自分に対して幾度も嘘を重ね、その度上手く信じ込ませてきたこの相手に「名演技」と称賛の言葉を送り、一級の役者として讃えます。贈られる賞は「嘘つき男優賞」。なかなか辛辣な嫌味ですね。そして最後は役者らしくカーテンコールで観客……つまり自分に頭を下げるように言い放ちます。このカーテンコール、想像するだに惨めですね。散々裏切られ続けた主人公が望んだ、そんな哀れな幕引きをする役者の姿がこの Take A Bow (終幕後に役者がするお辞儀)というタイトルとなるようです。
さて、この曲はリアーナ(Rihanna)によって2007年にリリースされた曲です。アルバム、グッド・ガール・ゴーン・バッド(Good Girl Gone Bad)に収録されています。
Rihanna - Take A Bow
サウンドの耳触りが良く、曲の出だしなんかはそれこそ、式典で壇上に上がる時などにかかるとしっくりくるような気がするのですが、意味を理解してしまうと、とてもそんな時にはかけられない曲ですね。
そしてまた、gleeの第2話で、自分に気があるように見せて結局はクィンと仲良くしているフィンに対し、レイチェルがこの曲を歌っています。
Take a Bow Lea Michele Glee S01E02
この曲が使われたシーンで「あ、gleeってこう言うコンセプトのドラマなんだ」と初めて気づいた方も多いのではないでしょうか。この曲より前のシーンでは、gleeクラブとして歌うべくして歌っているという展開でしたが、この曲で初めてミュージカルっぽく「何故か突然歌いだす」という演出が使われました。
訳、言葉について
まずタイトルの Take a bow は、前述の通りカーテンコールの際に役者が一斉にお辞儀をするあの行為そのものの事を指します。幕が下り、役者が並んで、この「Take a bow」の掛け声で一斉にお辞儀します。今回の曲においては、このカーテンコールの時の行為になぞらえて、自分に頭を下げろという言っていると思われます。
アメリカ人にお辞儀の習慣は無いと思われている方もいらっしゃるようですが、無いわけではありません。そもそも bow だけでお辞儀を意味する言葉ですし、正装の紳士が被っている帽子を取って会釈するシーンは何となく覚えがあるのではないかなと思います。ただ、その行為の意味としては、かなり畏まった印象があるそうで、とてもフォーマルな物のようです。
2番に突然 Sprinkler が出てきて、これは何かなと大分頭を悩ませました。勿論、普通にはあの水を撒くスプリンクラーなのですが、それが何故このタイミングで歌詞に出てくるのかが分かりませんでした。
そもそもSprinkleが「撒き散らす」という意味なので、最初にパッと思い浮かんだのは、演劇舞台に例えた曲らしく、銀紙吹雪を撒き散らす装置の事を言っているのかとも思ったのですが、どうも一般的にはあの装置をSprinklerとは呼ばないようで。
そうなると、恐らく庭の芝生に水を撒くあのスプリンクラーなのかなと。歌詞からするとこの相手は主人公の家の外で立ち尽くしているので、そこでスプリンクラーが回り出したら相手はずぶ濡れになります。だから、そうならないうちにどこかにいなくなって頂戴と言っている……ということでしょうか。
※アメリカでは、庭にスプリンクラーを設置している家庭は思いのほか多く、4世帯のうち1世帯程度の割合で設置されているそうです。