さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

OneRepublicの関連記事一覧

I Lived / OneRepublic

I Lived / OneRepublic

 

Lyrics&訳

Hope when you take that jump, you don't fear the fall

Hope when the water rises, you built a wall

Hope when the crowd screams out, they're screaming your name

Hope if everybody runs, you choose to stay

 

君が跳ぶならこう願おう。落ちることを恐れるなかれと

水が迫るならこう願おう。君が壁を打ち立て給えと

世が叫ぶのならこう願おう。叫ばれたのは君の名であれと

皆が逃げるならこう願おう。君ただ一人は動かずにあれと

 

Hope that you fall in love, and it hurts so bad

The only way you can know is give it all you have

And I hope that you don't suffer but take the pain

Hope when the moment comes, you'll say...

 

君に願おう。焦がれる愛を、その痛みを覚えんことを

それを知る為、己の全てを差し出すことを

そして願おう。傷は残れど、痛みは後まで引きずらぬことを

願おう。時が来れば、君がこう叫べることを

 

I, I did it all

I, I did it all

I owned every second that this world could give

I saw so many places, the things that I did

With every broken bone, I swear I lived

 

ああ、俺はやり尽くしたと

ああ、やれることは全てやったと

世界が与えた一秒一秒、その全てを使いきったと

数多の場所を、己の結果を目に焼き付けたと

あらゆる骨も砕けるほどに。誓って言える、俺は生きたと

 

Hope that you spend your days, but they all add up

And when that sun goes down, hope you raise your cup

Oh, I wish that I could witness all your joy and all your pain

But until my moment comes, I'll say...

 

君生きる日々に私は望もう。それらが意義有るものであることを

陽が沈むなら君に望もう。杯は空に掲げることを

叶うまいが私は望もう。その喜び、痛み全てに立ち会うことを

だがこの望み。叶ったのなら、私はこう残せよう

 

I, I did it all

I, I did it all

I owned every second that this world could give

I saw so many places, the things that I did

With every broken bone, I swear I lived

 

ああ、私は見届けたのだと

ああ、その全てを目にしたのだと

世界が与えた一秒一秒、その全てを余さなかったと

数多の場所を、君の全てを目に焼き付けたと

あらゆる骨も砕けるほどに。誓って言える、私は生きたと

 

With every broken bone, I swear I lived

With every broken bone, I swear I...

 

あらゆる骨も砕けるほどに、俺は生きたと

あらゆる骨も砕けるほどに、私は

 

I, I did it all

I, I did it all

I owned every second that this world could give

I saw so many places, the things that I did

With every broken bone, I swear I lived

 

ああ、俺はやり尽くしたと

ああ、私は全て見ていたと

世界が与えた一秒一秒、その全てに尽くしきったと

数多の場所を、全ての結果を目に焼き付けたと

あらゆる骨も砕けるほどに、誓って言える。生ききったのだと

 

I swear I lived

I swear I lived

 

誓って言える。俺は生きたと

誓って言える。私は生きたと

 

この曲について

 いやあ、何とも熱く真っ直ぐで、清々しい曲ですね。妥協なく、全力で生きて行った先に、何迷うこと無く「自分は生き切った」と言えるよう、日々を生きて行こうと言うメッセージに思えます。

 

 この曲は、歌い手がある誰か(you)を応援するという形で進行します。様々な場面において、youがどのような行動をとることを良しとするか、どのような人物であって欲しいかを望み、そしてその人生が最高の物であることを願っています。
 と、普通はここまでなのですが、この曲、2番から主人公が you ではなく歌い手に移行します。この you の生き様を最初から最後まで見届けること。それこそが自分の生きる使命で、この you が悔いなき人生を歩めたこと、それに立ち会うことで、自分もまた己の人生に悔いは無いと言えると言っています。

 

 そうなると、この歌い手と you は、つまりは同じ道を歩むということになります。タイトルこそ「I Lived」なのですが、この曲から見える本当の映像は「We Lived」なのかもしれません。

 

 さて、この曲は OneRepublic によって2013年にリリースされた曲で、以前ご紹介した Counting Stars と同じアルバム Native に収録されています。


OneRepublic - I Lived

 そして、この曲は何より glee のグランドフィナーレを飾る曲として採用されました。glee に関わったキャストが可能な限り一堂に会して歌われたこの曲は、このドラマの最後の最後を飾るのに相応しいと思います。マットやローレンなど、gleek にはたまらない懐かしい面々もおりますね。

 

I Lived (Glee version) Finale

訳、言葉について

 Raise your cup は、恐らく乾杯のことで良いかと思います。通常は cup ではなく glass のような気がするのですが、この曲の場合はパーティーでは無く栄光を讃えるイメージかと思いますので、グラスよりは杯の方が合っているのかも知れません。

Counting Stars / OneRepublic

Counting Stars / OneRepublic

 

Lyrics&訳

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

Yeah, we'll be counting stars

 

いつまで経っても眠れやしないが

かつての夢なら今でも見てる

これまで必死で祈り続けてきた

もう札束なんか数えてるなって言ってきた

数えるのなら星たちだろう

そう、俺達は星を数えるんだ

 

I see this life, like a swinging vine

Swing my heart across the line

And in my face is flashing signs

Seek it out and ye' shall find

 

この人生、蔦が絡まりあってるみたいだ

この心にも這いつくばってる

目の前は、何かの兆しで溢れかえってる

探し出す、見つけ出すんだ

 

Old, but I'm not that old

Young, but I'm not that bold

And I don't think the world is sold

I'm just doing what we're told

 

歳は取った。だがまだそこまでじゃない

まだ若いさ。だがそこまで無謀じゃない

この世界は終わっちゃいない

教わったことを実践あるのみ

 

I-I-I-I-I feel something so right

Doing the wrong thing

I-I-I-I-I feel something so wrong

Doing the right thing

 

だがなんだ、なんだか正しいって思える

誤ったことに手を出す方が

ああ、なんだか過ちだって思える

正しいことに手を出す方が

 

I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie

Everything that kills me makes me feel alive

 

偽るなんてことはできなかった

牙むく奴らが現れる度、今生きてるって実感できる

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

今でもずっと眠れずにいる

なりたかった夢がまだあるおかげで

だが今でもずっと祈り続けてる

数えて行くのは金じゃない

数えるのなら夜空の星だ

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

そう、まだ俺は眠れずにいる

昔の夢が忘れられずに

だが祈るのを辞めたわけじゃない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはこの星たちだ


I feel the love and I feel it burn

Down this river, every turn

Hope is our four-letter word

Make that money, watch it burn

 

愛を感じる。燃え上がっている

この川を下る。いつだってそう

希望なんて言葉は反吐が出るな

稼いだ金が溶けて行くのを眺めてろ

 

Old, but I'm not that old

Young, but I'm not that bold

And I don't think the world is sold

I'm just doing what we're told

 

歳はとった。だが老いちゃいない

若さはある。だが勢いだけって訳でもない

この世界はまだまだ続く

望まれたなら、ただやるだけさ

 

I-I-I-I-I feel something so wrong

Doing the right thing

 

何かあるんだ。違和感ってやつが

正しいことをしている時こそ

 

I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie

Everything that drowns me makes me wanna fly

 

誤魔化すなんて選択肢は無かった

押し流されそうになる度、飛んでやろうって気になってくる

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

まだ今夜も眠れずにいる

かつての夢を忘れずにいる

今この時も強く願ってる

金を数える暇なんてない

数えていくのは俺等の星だ

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

そう、今になっても眠れずにいる

いつかの夢をまだ夢見てる

これまでも強く願ってきたさ

数えたいのは札束じゃない

数えたいのはこの可能性

 

Take that money, watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money, watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

 

金を稼いでみ。溶けてくだけさ

学んだことなんざ川底に沈めろ

お前のその金、よく見ていろ

教わったことなんか役に立たないぜ

稼いだって、ただ消えてくだろ

信じてきたことなんざ嘘っぱちだ

手にした金は残りはしない

今までの常識なんか捨てちまえ

 

Everything that kills me makes me feel alive

 

俺の全てを奪う奴らが、俺に生きる力を与える

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

そして今でも眠れずにいる

昔描いた未来の自分

だが今でも諦めてはない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはこの可能性

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

だから今でも眠れずにいる

未来の自分にはまだなれてない

だがそう願うのを辞めたわけじゃない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはまだ見ぬ未来

 

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

 

金は稼いでもすぐに消えてく

覚えたことは役には立たない

金を稼いでも残りはしない

教わったことは忘れてしまえ

手にした金は無くなるもんだ

常識なんてどうだっていい

金は稼げ。無くなるのも知っとけ

賢い生き方なんか捨ててしまえ

 

この曲について

 金なんか数えてないで、星を数えて生きて行こうぜ。パッと見てそんな曲ですね。

 

 この曲においては、金=現実、星=夢といった対比で捉えるのが一番わかりやすいかと思います。ただ、Old, but I'm not that old. Young, but I'm not that boldというフレーズから見て取るに、夢を追うこの主人公像は、決して若くは無いようですね。普通だったらもう夢は諦めていてもおかしくないような所まで人生差し迫っている辺りに思えます。
 ただこのフレーズ、無鉄砲なほどの若さは無くなったが、だからこそできる夢の追い方があるという形で前向きに捉えると、とても力強い歌になります。それが、I don't think that world is sold(世界は売り物じゃない) という言葉にも現れていると思います。

 

 問題は、I'm just doing what we're told(言われたことをただやるのみ) の what we're told(言われたこと) とは一体何かということです。
 この曲、全体を通してみると、金を数える生き方=現実的な生き方=人が勧めてくる生き方 という構図が見える気がします。その為、少なくとも1番の時点での歌詞においては、what we're told は、その人が勧めてくる生き方、現実的な生き方の事を指しているのかも知れません。

 

 そして続くこの歌詞 I feel something so wrong, doing right thing (正しいことを行っていると、それが間違っているように思える) にて、人から言われた価値観に疑問を抱き始め、2番以降ではどんどんその疑問が確信に変わって行きます。なので、2番で再度出てくる I'm just doing what we're told の what we're told は、自分たちに真に望まれたことという意味にスライドしているかもしれません。

 

 通して見ると、金を数えながら地に足の着いた生き方を教われど、いざ金を稼いでみれば数えるほどにも残らない。だったらそんな教えなど捨ててしまって、星を数えて生きて行く方が良い。と言うのが、この曲ではないかなと思います。そして、英語における Star は運命という意味も持っている為、この曲において複数形で表されている Stars は未来とか可能性といったニュアンスを持たせて良いのではないかと思います。

 

 さて、この曲は2013年にワンリパブリック(OneRepublic)によってリリースされた曲で、アルバムNativeに収録されています。一時期、洋楽好きのカラオケの集まりでもしょっちゅう歌われていたそうで。


 
OneRepublic - Counting Stars

 

 それにしても、このMVのオチは一体……

 この曲、ちょうど AviciiWake Me Up を購入したのとほぼ同時期に聴いた曲で、主人公像がすごく被るのが印象的でした。是非、Wake Me Up の方と合わせて聴いてみて下さい。

 

訳、言葉について

 曲中、could が多用されていますが、could would should といった言葉は、can will shallの過去形であると同時に、ある時点で未来が枝分かれした可能性があったことを示唆する言葉でもあります。例えば could は 「~できた」と訳せる他、ニュアンス的には「~できた(けど、しなかった)」という形でも捉えられます。この時、自分が行動を起こしていた未来と、起こしていなかった未来の二つの可能性がここで枝分かれしており、このいろんな可能性がある(あった)という感覚がつきまとってきます。その為、If 文ととても相性のいい単語となります。
 なお、曲中の couldn't lie は、サイトによっては could lie と記載されていることもありますが、実際に聴いてみてどっちが正しいのかは僕の耳ではわかりませんでした。ただ、どっちであったとしても、上記の理由から結局主人公は嘘をつくことはしていないという意味になると思われます。

 

 曲についての項でも触れていますが、Star は「星」の他に「運命」という意味でも使われます。日本でも「そういう星の下に生まれた」という、運命を意味する表現があり、言語を越えて星に運命というニュアンスがついて回っているのは面白いですね。まだ方位磁針が無い頃、夜の方角を知るのに星を頼りにしていたからかもしれません。

 

 Four-letter word は、直訳すると4文字の言葉となりますが、これは「口にするのが憚られる言葉」のような意味を持ちます。理由は、FuckとかShitに代表されるように、品の無い言葉が大抵4文字だからだそうです。その為、Hope is our four-letter word は、「Hope(希望)なんて言葉は、俺達にとってはFuckだのShitだのといった言葉と同等だ」と言っていることになります。

プロフィール

笹森茂樹

カテゴリ
関連アーティスト検索
検索