image

 

Lyrics&訳

Raindrops are falling on my head

And just like the guy whose feet are too big for his bed

Nothing seems to fit

Those raindrops are falling on my head, they keep falling

 

雨粒、雨粒、私の頭に

ベッドに余る背の人のように

収まりどころのないものばかり

雨粒、雨粒、私の頭に、このまま、このまま

 

So I just did me some talking to the sun

And I said I didn't like the way he got things done

He's sleeping on the job

Those raindrops are falling on my head, they keep fallin'

 

お日様にぽつりとつぶやいた

君の生き方が気に食わないって

仕事の時間に眠っているなど

雨粒、雨粒、私の頭に、ずっと、ずっと

 

But there's one thing I know

The blues they send to meet me

Won't defeat me

It won't be long 'till happiness steps up to greet me

 

でも一つだけ分かってる

彼らが私の気持ちを塞ごうと

それは私に効きはしない

近い未来、幸せは自分に訪れる

 

Raindrops keep falling on my head

But that doesn't mean my eyes will soon be turning red

Crying's not for me

'Cause, I'm never gonna stop the rain by complaining

 

雨粒、雨粒、ずっと私に

さりとて、赤くはならない私の瞳

泣くのは私に似合わない

この降る雨に文句は無い。止まなくていい

 

Because I'm free

Nothing's worrying me

 

私はもう自由の身

心残りは何もない

 

It won't be long 'till happiness steps up to greet me

 

近いうちに、最高の私に幸せが

 

Raindrops keep falling on my head

But that doesn't mean my eyes will soon be turning red

Crying's not for me, 'cause,

I'm never gonna stop the rain by complaining

 

雨粒、雨粒、今もってなお、私の頭に

それでも、私の眼はそうそう変わらず

涙は私を流れない。そう

雨は降ればいい。問題は無い

 

Because I'm free

Nothing's worrying me

 

そう、私は自由なのだ

気にするものなど何も。一つも

 

この曲について

 自分の人生これで上々。思い通りにいかないことがあっても、そんなの関係なく自分は良い人生を歩んでいける。そんな曲でしょうか。

 

 とはいえ、最初のパートでは大分ご立腹と言うか、苛立たしげな様子が見て取れますね。人生思ったように事が進んでいないのか、気持ちの収まりどころが見つけられない様子です。ベッドに収まりきらない大きさの人間に例え、自分のキャパシティをオーバーしてしまっているようです。そして、そんな自分に振り続ける雨がまた、その鬱屈した気分に追い打ちをかけているように見えますね。太陽にまで文句を言っているようです。

 

 しかし、そんな愚痴っぽいのはここまでです。太陽が仕事をサボり、雨が降り続け、誰かに足を引っ張られようと、そんなものは自分には通用しないと自分に言い聞かせます。そして、どれだけ雨が降ろうとそれにめげず、幸せな結末を見据えて歩き出すことを決意します。

 

 この決意の源となっているのは、自分に自由があるからと言うことみたいですね。冒頭で、世の中収まりどころの無いことばかりという感情があったことを考えると、もしかしたらこの主人公は一旦何もかも捨てたのかも知れませんね。色んなしがらみから逃れ、何も心に気がかりを抱えていないことが、振り続く雨も受け流せる心を作っているように見えます。

 

 さて、この曲は1969年にB.J.Thomasによって歌われた歌で、映画「明日に向かって撃て!(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)」の主題歌として使われました。国内では「雨にぬれても」と題されています。日本でも、CM等で使用されることが多い曲ですね。


B.J.Thomas - Raindrops Keep Fallin' On My Head

 

 荒くれ者の映画の主題歌なので、一人称をどうしようか非常に迷ったのですが、単にこの曲だけを取り出して聴いてみた時、あんまりそんな荒々しい感じがせず、むしろ淡々と達観したような印象だったので、こんな感じにしてしまいました。

 

訳、言葉について

 Get things done で、「仕事をする」とか「成し遂げる」という意味になるそうです。
 また、これが使用される一文 I said I didn't like the way he got things doneですが、ここで唐突に出てくるHe は、恐らく「太陽」の事ではないかと思われます。もしこの文が

 I said "I don't like the way you got things done"

 私は「君の仕事の有様は気に食わない」と言った

 と鉤括弧を使って、時制のフォーカスを一度太陽に話していたその瞬間に移した表現だったら分かり易かったのですが、今回は鉤括弧を使用せず、時制のフォーカスは常に今現在に固定した客観的な言い回しと思われます。その為

 I said I didn't like the way he got things done
 私は彼(太陽)の仕事の有様が気に食わなかったことを言った

 となるのではないかと思われます。

 

 Won't be long ですが、これは「間もなく」という意味です。まず、Won't は will not の短縮形なので、綺麗に書くとWill be not long となり「それは長くは無いでしょう」となります。そしてこの場合の long は時間の長さのことで、結果「それは(時間的に)長くないでしょう」となります。

 

 Happiness steps up to greet me ですが、この時の step は「足を踏み入れる」という意味で、全体としては「幸せが私に足を踏み入れる」となり、「私に幸せが訪れる」という解釈になるのかなと思います。