さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

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Lyrics&訳

My home don't feel the same

Last year flew by goodbye to the good vibes

What we thought were the best times

Nights out with the people I love

 

俺の家。まるで別物になっちまった

去年の景色は飛んでっちまった。アバヨってな

俺達が感じた最高の時間

最高の奴とつるんだ夜の数々

 

Now I'm lost in the neighborhood

That raised me, praised me, made me who I am

But my father was twice the man

And now that pain's resurfacing

 

今、家の近くで道に迷っちまってる

俺って人間を育み、慈しみ、作り上げた場所だってのに

親父だけは馬鹿みたいに元気でさ

ああ、昔の傷が浮かび上がってきやがった

 

Brooklyn don't feel the same

Maybe I'm the one who changed or the one to blame

Another drink down the drain

Ten more before I get on that plane

 

ブルックリンも変わっちまった

いや、変わっちまったのは俺か。アイツのせいでな

捨てられた酒でお代わりだ

10杯くらい行くか、飛行機に乗るまで

 

I swear I knew just what to say

It's all there on the tip of my tongue

But I don't feel good enough for anyone

But I won't unfold I know cause

 

嘘じゃねぇ、言うべきことは分かってた

喉まで出かかってるのを堪えてるだけだ

だが、何一つ満足しちゃいねぇ

でも、理由を教えるつもりもねぇ

 

I-I-I-I got this feeling

 

決めちまったからな

 

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

I ain't never letting go, I ain't never ever, I ain't never ever gonna sell my soul

I-I-I-I got this feeling

I-I-I got this feeling

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

 

諦めねえ。絶対ぇ、絶対ぇ、このプライドを諦めねぇ

手放さねえ。絶対ぇ、絶対ぇ、この魂は売り渡さねぇ

この想い

この信念

諦めねえ。絶対ぇ、絶対ぇ、このプライドは

 

Pushed out of the family tree

Upside down, but it was a good life

I fell hard for the wine in France

I didn't call you back cause I was learning to dance

 

俺はもう家族じゃなくなっちまった

ごたごたしてたが、まあ悪かなかったさ

フランスのワインに惚れちまうわ

ダンスに明け暮れるわで連絡もナシだったしな

 

And just who I'd become

It's all there on the tip of my tongue

Wish I was good enough for anyone

No, I won't unfold I know cause

 

そうなっちまってたんだ。仕方ねぇだろ

俺だって言いたいことは山ほどあるさ

嫌な奴なんていない世界であって欲しかった

いや、皆まで言うつもりはねぇ

 

I-I-I-I got this feeling

 

心は決まっちまった

 

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

I ain't never letting go, I ain't never ever, I ain't never ever gonna sell my soul

I-I-I-I got this feeling

I-I-I got this feeling

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

 

諦めるもんかよ。何されようが、何言われようがこのプライドは

手放すもんかよ。雨が降ろうが、槍が降ろうがこの魂は

腹は決まった

決めちまった

諦めるもんかよ。何が起ころうが、誰に邪魔されようがこのプライドは

 

Take or leave who I am

Cause this is me

 

こんな俺だ。付き合うのも離れるのも好きにしな

これが俺なんだ

 

Like a fish out of water

Do I belong here?

But I'm never gonna lose, I'm never giving up my pride

I'm lost in the ocean

Like a note in a bottle

But I'm never gonna lose, I'm never giving up my pride

 

打ち上げられた魚みてぇに

どこにも行けずにもがいてろって?

悪ぃが負け犬はゴメンだ。俺は手前ぇを捨てたりしねぇ

海を彷徨ってる

手紙の入った空き瓶みてぇに

だが負けたままでいるつもりはねぇ。俺は自分を見捨てねぇ

 

This is me, who I am

 

これが俺の生き様って奴よ

 

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

I ain't never letting go, I ain't never ever, I ain't never ever gonna sell my soul

I-I-I-I got this feeling

I-I-I got this feeling

I ain't never giving up, I ain't never ever, I ain't never ever giving up my pride

 

諦めてたまるか。絶対ぇにだ。このプライドを諦めてたまるか

手放してたまるか。死んでもだ。この魂を売り渡してたまるか

道は見えた

迷いはねぇ

諦めてたまるか。この世が終わろうと、このプライドは守り抜く

 

Take or leave who I am

Cause this is me

 

離れてくれたっていいさ。こんな奴なんだ

ああ、これが俺なんだ

 

この曲について

 うーん……今回は正直言って、訳から見える映像には全く自信がありません。1行1行はまあ訳せるのですが、それが全体を通してどういうシチュエーションとしてで捉えられるべきなのかが、いまいち確信が持てませんでした。ちょっと、Landslideを訳した時を思い出します。

 

 まず1番ですが、自分の家が去年までとは何だか別物になってしまったようだと言っているようです。そして、昔から慣れ親しんだ街並みも、まるで道に迷ってしまったかのように、同じものとは思えなくなってしまった……と言っているようです。そしてどうも、それは誰かのせいでそうなってしまったようですね。

 

 問題は、それが誰?という事なのですが、この1番の中には一人だけ具体的な人物が描かれています。自分の父親です。その為、1番が終わった時点で、そこはかとなく「ああ、この主人公は、親父さんと何かあったのかしら」という仮説が立てられるのかなと思います。

 

 そして、そこからサビなのですが、ここではとにかく、自分のプライドと魂は手放さないと何度も何度も宣言します。自分に必死に言い聞かせていると言っても良いかもしれません。1番の歌詞とどう繋げるかを探りたい物なのですが、サビは本当にこれしか言っていないので、まずはここは保留ですね。

 

 そして2番ですが、この冒頭で「自分は家系図の外に押しやられた」と言っています。つまり、家族から離れてしまったという事でしょうね。これでどうも、1番で立てた仮説はどうも正しそうに見えてきます。そして、どうも主人公は酒だのダンスだのに夢中になりすぎて、それが元で親父さんと大喧嘩でもしたのかなと思います。
 そしてその結果、この主人公は家を出て行く決心をしたんでしょうね。自分に理解を示さない親と縁を切り、自分が誰にも染められない自分である為に、一人で旅に出る様子が見える気がします。いや~、若いですねぇ。

 

 ……と、書いては見たのですが、とにかく意味が掴みにくい言葉、前後が繋がりにくい文体(に自分には見える)の為、ちょっと自信はありません(^^;)

 

 さて、この曲は2015年にアメリカン・オーサーズ(American Authors)によって歌われた歌で、以前ご紹介した曲と同名のアルバム What We Live For に収録されています。カントリーとロックにちょっとアフリカンなテイストを加えたような曲で、いかにも都会を捨てて放浪に出るシーンにピッタリだなぁと思います。



American Authors - Pride

 American Authors、もうちょっと日本でメジャーにならないかなぁ……割と古い年代の方にも受け入れられそうな気がするのですが。

 

訳、言葉について

 久しぶりに四苦八苦しました。一般的な文法から離れた言い回しが多く、もしかしたら間違っているところもあるかもしれません。

 

 My home don't feel the same ですが……えっと、Home は可算名詞なので、本当はdoesn't にはならなくてはいけないのかなと思うのですが、以前こちらの記事でもお話した通り、歌の世界ではリズムを重視するために、本来 does や doesn't を使用するところを、do や don't を使うことがあるので、どっちでもいいかなと思います。
 それよりも、これを直訳すると「自分の家 "が" 何か違うと感じる」となり、家が擬人化されているように見えてしまう点の方が気にはなります。もしかしたら、home と don't の間に that I が省略されているのかもしれないなと思い(そんな略し方があるのか分かりませんが)、あくまで主語は I で訳しました。

 

 The good vibes ですが、vibes が「~な感覚」「~な感じ」というニュアンスで使うことが有る為、The good vibes で「良い感じに」という具合に捉えればいいのかなと思います。

 

 Praised me の Praise は、本来「讃える」とか「褒める」という言葉です。ですが、ここは恐らく前後のraised、made との韻踏みを意識して採用された言葉という風合いが強いように思えます。なので、このPraisedは「大事にしてくれた」ぐらいの意味で捉えた方が、前後の文とのイメージの繋がりとしてはしっくりくるのかなと思い、そのように訳してみました。

 

 On the tip of my tongue は、直訳で「私の舌に乗っているとがった物」となりますが、日本語で言うところの「(言葉が)喉まで出かかっている」様子を表す言葉です。

 

 My father was twice the man ですが、Be twice the man で「以前にも増して元気な」という意味の言葉になるそうです。なので、全体を訳すと「私の父親は以前にも増して元気だった」となるのかなと思います。

 

 unfold は前回の記事で「閉じていたものが開く様子」という意味で出てきたばかりですが、今回の意味は違い「打ち明ける」という意味で使われています。

 

 Give up は既に日本語でも定着しているギブアップですね。「途中でやめる」「諦める」の意味です。

 

 Take or leave は、「一緒に居てくれても離れてくれても構わない。好きにして」というニュアンスで捉えました。ミュージカル「RENT」の中の一曲に「Take Me Or Leave Me」という曲が有り、この意味は「一緒になるのか、別れるのか、どっちかにして」となりますので、それと同じようなニュアンスでしょうか。

What We Live For / American Authors

What We Live For / American Authorsimage

 

Lyrics&訳

I drive a beat-up car, a caravan, the color blue

Reminds me of your eyes and all the places we've been to

We're tethered to the leather, searching for a better view

It's interstellar when it's me and you

 

ボロい車、きまぐれな旅。色は青色、この空の色

お前の色だ。お前の眼の色。一緒にあちこち、思い出すな

皮の絆で新たな場所へ

お前とならば星さえ超えるさ

 

We're taking off

We're taking off

 

さあ出発だ

飛び立とうぜ

 

This is what I live for

Baby, you're my open road

You can take me anywhere the wind blows

Ride into the great unknown

We can throw our hands up out the window

This is what we live for

 

この為に俺は生きているんだ

お前とならばどこでも行ける

いい風吹く場所、連れてってくれ

見たことも無いイカしたとこへ

両手を振り上げ風を感じて

だから俺等は生きているんだ

 

We look up at the stars, a perfect night to dream with you

Got 90s retro on the radio, our favorite tune

I put the pedal to the metal just to laugh with you

It's interstellar when it's just us two

 

ちょいと見上げりゃ一面の星、お前と夢見る最高の夜

ラジオをかけりゃあの頃の曲、俺とお前の青春の曲

アクセル蹴ってエンジン全開、ただそれだけで笑える俺等

あの星にだって行けちまうな

 

We're taking off

We're taking off

 

さあ舞い上がれ

俺達ゃ自由だ

 

This is what I live for

Baby, you're my open road

You can take me anywhere the wind blows

Ride into the great unknown

We can throw our hands up out the window

This is what we live for

 

これが俺には生きるってコト

お前がいるからどこでも行ける

風の吹く場所、お前の行く場所

行ったこと無い、シビれる場所へ

窓の外に両手を投げ出し

これぞ俺等の生きるってコト

 

This is what we live for

This is what we live for

This is what we live for

 

だから俺らは生きているんだ

これが良くて生きているんだ

これが有るから生きてけるんだ

 

This is what we live for

This is what we live for

This is what we live for

 

これが俺等の生きてく道だ

この道の為に生きて行くんだ

二人の為に生きて行くんだ

 

This is what I live for

Baby, you're my open road

You can take me anywhere the wind blows

Ride into the great unknown

We can throw our hands up out the window

This is what we live for

 

だから俺はこの道を行くんだ

お前とだからどこでも行ける

俺と二人で風探そうぜ

誰も知らない最高の風を

ハンドル放して自由感じて

これが二人の生きてく道だ

 

This is what we live for

This is what we live for

This is what we live for

This is what we live for

 

空が有るから生きているんだ

風が有るから生きているんだ

旅が有るから生きているんだ

この二人だから生きているんだ

 

この曲について

 荒野を土煙立ててドライブしている車が目に浮かぶようですね。サングラス、ジーパン、皮のジャケット。ちょっとワイルドで解放感たっぷりの出で立ちといった雰囲気でしょうか。

 

 曲の内容も、あまりごちゃごちゃ考えない方がいいでしょうね。とりあえずぶっ飛ばせる車があって、風が気持ち良くて、星が綺麗で、気に入った曲が流れてて、そして隣にお前がいるならそれで最高じゃねぇか。それが良くて生きてるんだ。そんな曲です。

 

 さて、この曲はアメリカン・オーサーズ(American Authors)によって2016年に歌われた曲で、曲と同名のアルバム、What We Live For に収録されています。


 gleeで歌われた Best Day of My Life という歌を購入しようと調べていた時にたまたま見つけた曲で、結局こっちの方が好きになってしまい、そのままこっちを購入してしまいました。本当、ドライブ中に聴くとイヤな気分も吹っ飛びます。


 アメリカン・オーサーズは、なんだか人生それでいいのかもなと思わせてくれる曲が多くて好きなバンドです。もうちょっと国内で流れてくれてもいいのになと思います。


 またPVでは、このシンプルな幸せを望んだ生き方を歌った曲を通じて、アメリカと言う国へのメッセージが込められています。


American Authors - What We Live For

 

 このPVの最後のメッセージを和訳すると下記の通りです。


「毎年、何千ものアメリカ人が、父を、娘を、母を、そして息子を銃の被害により亡くしている。これはアメリカが抱える本当に深刻で無視できない問題だ。American Authors (アメリカを紡ぐ者達)である我々は、この国が変わること、そして新たな銃の法の整備を提唱する。- American Authors -」


 これに関しては、日本人からは思うことはあっても多くは言えないなと思います。銃の無い国は快適です。それしか言えないかもしれません。

訳、言葉について

 Beat-up car ですが、Beat up で「ボコボコにする」という意味なので、この場合「ボコボコの車」、つまりは「オンボロの車」という意味になります。

 

 Interstellar は、「星と星の間の」という意味の言葉らしいのですが……なんでこんなマニアックな用途の言葉に専用の単語が用意されているのでしょうか。
 通常、後には space(空間/宇宙) や medium(媒体)といった言葉が続くのですが、この曲の場合、travel(旅行)かなという印象を受けました。さて、どうでしょうか。

 

 Put the pedal to the metal は、アクセルを全開に踏み込むことだそうで、自動車レースなどの時に使われる言葉のようです。pedal はアクセルの事だなと解かるのですが、metalってなんでしょう。ただ単に pedal という単語と韻を整えただけの、意味の無い言葉かもしれませんが、どなたか御存知だったらお教えください。

プロフィール

笹森茂樹

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