さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

Shut Up And Dance / Walk The Moon

Shut Up Dance / Walk The Moon

 

Lyrics&訳

"Oh don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance with me."

 

「ちょっと、ナニよそ見してるの

私の眼だけ見ててちょうだい」

俺は言ったね「何か企んでるのか」

コイツは言った「ダマって踊って」

まあ運命の相手ってやつだな

こう言うんだぜ「ほら、いいから

ダマって私と踊ってちょうだい」

 

We were victims of the night

The chemical, physical, kryptonite

Helpless to the bass and the fading light

Oh, we were bound to get together

Bound to get together

 

俺達は、夜の被害者ってやつさ

化学の力で作られた、骨抜きにされちまう世界のな

救いの無い声に、消えてく光

俺達は縛り付けられたみたいにつるんでた

ずっと抜け出せなかった

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

で、アイツに、いきなり俺の腕を掴まれた

何が起こったのかわからなかったが

フロアに連れてこられて、アイツこう言った

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo,

Shut up and dance with me."

 

「さあ、ぼやぼやしてないで

私の眼だけをしっかり見て」

俺は言った「おい、何考えてるんだ」

アイツはぴしゃりと「いいから踊って」

こいつ、俺の運命ってやつじゃないか

この言い草だ「ほら、ねえってば

口動かしてないで足動かして」

 

A backless dress and some beat up sneaks

My discothèque, Juliet teenage dream

I felt it in my chest as she looked at me

I knew we were bound to be together

Bound to be together

 

背中の空いたドレスに、弾むスニーカー

このフロアは俺の物。ジュリエットも仲間入りさ

俺の胸に感じるあいつの視線

解かってるさ、俺達は一緒だ

ずっと一緒だ

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

あいつに腕をとられて

何が何だかわからねぇうちに

このフロアに来て、言われたんだ

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo,

Shut up and dance with me."

Oh, come on girl!

 

「ほらちょっと、ドコ見てるの

見るのは私の眼だけでいいの」

言い返した「おいおい、どういうつもりだ」

言い返された「だまって私と踊ればいいの」

コイツ、シビれるじゃねぇの

また言いやがる「ほらほら

四の五の言ってないで私と踊る!」

 

Deep in her eyes

I think I see the future

I realize this is my last chance

 

アイツの眼の奥

未来ってやつが見えた気がした

マジでこいつはラストチャンスだ

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

アイツに腕をとられて

ワケ分かんねぇまま

連れて来られて言われたんだ

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance!"

 

「あっちこっち見てないの

私の眼だけを見てればいいの」

言ってやった「おいおい、なんかアヤしいな」

こう言ってきた「何でも無いから黙って踊って」

ああ、こんな奴を待ってたのかも知れないな

この一言だ「はいはい

いいから黙って私と踊ればいいの」

 

"Don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance with me."

 

「見るのはそっちじゃないでしょ

こっち。私だけを見てりゃいいの」

「何か隠してるだろ」

「どうでもいいでしょ、黙って踊って」

この女、最高だ

「ほらほら、こっち

喋ってないで私と踊るの」

 

Ooh-ooh-hoo, shut up and dance with me

Ooh-ooh-hoo, shut up and dance with me

 

ほら、一緒に踊っていれば

言葉なんて要らないでしょ

 

この曲について

 出だしからノリの良い、軽快なダンスミュージックです。この主人公、夜の街でろくでもない連中とずっと腐ってたのだと思われますが、そんな彼に一つの出会いが訪れます。主人公の腕を強引に掴み、ナイトクラブに連れこんでひたすら踊り明かす謎の女性です。
 主人公の何が気になってどこが気に入ったのかはさっぱり語られませんが「とにかく黙って私と踊んなさい」と主人公をリードし続けます。

 

 最初は訝しむ主人公ですが、次第にこれは運命の出会いなんじゃないかと思い始めてきます。最初は腰が引けてる主人公をぐいぐいリードしていく強引な女性が強烈にイメージできますが、曲が進むにつれ、そのノリに主人公も段々慣れてきて、お互いリードし合う、イーブンな関係にまで持ち込んでいっている姿が見えてくる気がします。

 

 そして最後の方では、言葉なんか交わさなくても、踊っているだけで通じ合える仲になっているかもしれませんね。理屈も何も無い、本当にノリと勢いだけの出会いですが、なんだかうまく行きそうな二人ですね。

 

 さて、この曲は2014年にウォーク・ザ・ムーンよりリリースされた曲で、アルバム「トーキング・イズ・ハード(Talking Is Hard)」からのシングルカットされています。アルバム名の「話すの、ムズい」に収録されるのにぴったりの曲ですね。


WALK THE MOON - Shut Up and Dance

 

 それにしてもこの曲を聴いた時、「あれ、懐かしいなぁ」と思いました。なので、多分自分が生まれた1980年代前半くらいに流行った曲だとばっかり思っていたのですが、こんなに最近だったんですね。曲調がどう聴いても昭和なのですが、それでも曲が良ければちゃんと流行るのがアメリカンポップスのいいところに思えます。

 ……PVも大分その頃を意識して作ってるようですね。

 

訳、言葉について

 kryptoniteという謎の単語が出てきますが、これはお馴染みのヒーロー映画「スーパーマン」に出てくる、スーパーマンが力を抜き取られてしまう鉱物だそうです。

 

 We were bound で、「我々は縛り付けられた」となります。Boundは、日本語で言うバウンド(弾む)の意味もありますが、Bind(縛る)の過去形、受身形でもあります。
 ただここの We were bound to get together に関しては、We をどう捉えるべきかちょっと悩みました。1番の時点で既に「主人公と彼女が夜の街という世界に縛り付けられて一緒に居た」のかとも思ったのですが、それだとその後で、彼女が主人公を強引に連れ去って行く展開があまりに唐突です。(いや、実際唐突なのですが、唐突さにドラマが無いと言うか)
 なので、1番の We は、夜の街で無気力にしている人達全員の事では無いかなと思います。そんな中に、この強引な彼女が颯爽と現れた方が、場面展開が鮮やかですし、後のシーンと辻褄が合う気がします。
 そして、2番で再び We were bound to get together のフレーズが出てきますが、この時の We は、主人公と彼女のことで、「もうこの二人はくっついて離れない」という表現に変わるのかなと思います。

Carry You Home / Ward Thomas

Carry You Home / Ward Thomas

 

Lyrics&訳

When it all comes caving in

And you can't be brave again

Whenever you need a friend, need a friend

Call me

 

この世の全てが崩れ落ちて

立ち直る力も出ない時

そんな時でも友達はいる。独りじゃない

私を呼んで

 

When the red light stops your tracks

And you know you can't turn back

Whenever you need a friend, need a friend

Call me

 

赤信号に歩みを阻まれ

引き返すこともままならないなら

躊躇わないで。友達の力、必要でしょ

呼んでちょうだい

 

Coz I'll be there to carry you home

When you're on your own so scared

And I'll be there when it all goes wrong

Just to show you someone cares

If you need a light, I'll help you find a reason to believe

Call me

 

傍に居て、いつもの場所に連れ戻すから

あなたが独り震えていたならね

全てが上手く行かなくなっても、私がついてる

あなたを想ってくれる人を忘れさせない

もしも光を求めるならば、心の支えを探してあげる

だから呼んで

 

Yeah we all fight different fights

But everybody feels, everybody bleeds, everybody cries

So whenever you need a friend, need a friend

Call me

 

そう、みんな理由は違えど戦っている

でもみんなが知ってる。みんな血を流し、泣いているって

だから心に留めておいて。頼っていいの

私に話して

 

Coz I'll be there to carry you home

When you're on your own so scared

And I'll be there when it all goes wrong

Just to show you someone cares

If you need a light, I'll help you find a reason to believe

Call me

 

傍に居るもの。心休まる場所に連れて行けるよう

あなたが独りで怯えている、そんな時に

全てが悪い方向に進んでも、私がついてる

あなたに味方がいること、気付かせて見せる

信じる理由を探して見せる。それがあなたの光になるなら

力になるわ


When it all comes caving in, I'm beside you till the end

 

この世の全てが崩れだしたら、一緒に居るから。それが終わるまで

 

Coz I'll be there to carry you home

When you're on your own so scared

And I'll be there when it all goes wrong

Just to show you someone cares

If you need a light, I'll help you find a reason to believe

Call me

 

一緒に居るから。あなたが安らげるよう

あなたが独りで脅えてたなら

この世の全てに嫌気がさしても、一緒に居るから

大切な人たちを見失わないように

行くべき道に迷ったならば、共に道しるべを探して見せる

私がついてる

 

If you need a light, I'll help you find a reason to believe

Call me

 

もし暗闇に呑まれたならば、信じる道を照らしてあげる

私がついてる

 

この曲について

 辛い時、苦しい時、そんな時に一人で抱え込まないで、そんな時は私を頼って。そんなメッセージの歌です。これと同じような内容の曲で言えば、Lean On Me 辺りが有名ですね……というか内容、殆ど同じですね。Lean On Me のメッセージを押し強めのサウンドに乗せてみたような感じです。

 

 物事が上手く行かなかったり、いざこざが続いたりした時、つい頭の中で悪い方へ悪い方へ考えてしまいがちで、そんな時は普段のちょっとした嬉しいことや、当たり前だけど大切なことには目が行かなくなってしまいます。そんな時、それらを改めて気づかせてあげられるような存在で在りたいと、この歌い手は思っているようですね。

 

 さて、この曲は Ward Thomas より2016年にリリースされた曲で、Cartwheelsというアルバムに収録されています。
 Ward Thomasは、英国出身の双子の女性、キャサリン・ワード・トーマス(Catherine Ward Thomas)と、リジー・ワード・トーマス(Lizzy Ward Thomas)からなる、カントリーミュージックを主体としたユニットです。双子だけあってか、声が重なると綺麗ですね。

 


Ward Thomas - Carry You Home

 

 二人が双子と知って改めて歌詞を見返してみると、この曲のメッセージに見え隠れする二人の絆のような物も、ちょっと意味に厚みがかかって見えてくる気がします。

 

訳、言葉について

 I'll be there (I'm there)は、落ち込んでいる人や悩んでいる人を励ます時の代表的な声掛けの言葉で、「私がついてるよ」というニュアンスで捉えればいいかなと思います。

 

 Call meは、普通は「電話してね」ですが、こちらも励ます言葉の一つとして、「何かあったら連絡頂戴」とか「悩みがあったら話してね」というニュアンスを込めて使うことも多いです。
 ……最近は電話の他にテキストチャットも連絡手段の主流になってきており、Text meという言葉も出てきてます。そのうち、Text me にも上記のようなニュアンスが込められてくるかもしれませんね。(Call meより淡白な感じがしてしまいますが……)

The Longest Time / Billy Joel

The Longest Time / Billy Joel

Lyrics&訳

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだな

すっかり長くなってしまったな

考えてみれば

長い時間になってしまったんだな

 

If you said goodbye to me tonight

There would still be music left to write

What else could I do

I'm so inspired by you

That hasn't happened for the longest time

 

もし今夜、君から別れを告げられるなら

この曲は、書きかけのまま捨てられるだろう

出来ることなら何でもしたい

君がいなけりゃ心が湧かない

そんな気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまってたな

 

Once I thought my innocence was gone

Now I know that happiness goes on

That's where you found me

When you put your arms around me

I haven't been there for the longest time

 

一度は思った。僕から純粋さは失われてるって

今はこう思う。僕の幸せは培われてるって

君が僕と出会ったあの場所

君の腕に寄せられたあの時

今は傍にいない時間の方が長くなってしまってたな

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest

 

ああ、そうだよな

そんなに長くなってしまったんだな

思い返せば

出会ってから、一番長い時間に

 

I'm that voice you're hearing in the hall

And the greatest miracle of all

Is how I need you

And how you needed me too

That hasn't happened for the longest time

 

君に聴こえる声は僕の全て

この世で最高の奇蹟を詰めて

どれだけ君を想っているか

どれだけ君が想ってくれたか

お互いの気持ち、忘れてる時間の方が長くなってしまったな

 

Maybe this won't last very long

But you feel so right

And I could be wrong

Maybe I've been hoping too hard

But I've gone this far

And it's more than I hoped for

 

そんなに長くは続かないかもしれない

けど君はそう感じて

僕は過ちを恥じて

きっと心の底から祈り続けて

でも僕は君の心から遠く

祈りなんて届かないほど遠く

 

Who knows how much further we'll go on

Maybe I'll be sorry when you're gone

I'll take my chances

I forgot how nice romance is

I haven't been there for the longest time

 

誰も知らない。僕らがどこまで行けるかなんて

悲しいに決まってる。君が僕から去ってくなんて

もうみすみす逃したりしない

こんな気持ち忘れてたなんて

今は傍にいない時間の方が長くなってしまったけど

 

I had second thoughts at the start

I said to myself

Hold on to your heart

Now I know the woman that you are

You're wonderful so far

And it's more than I hoped for

 

あの時思った二つ目のことは

自分に言い聞かせたはずなんだ

きみの心を放さないって

そして今思うんだ。君は最高の女性だって

こんなにも素晴らしいんだって

理想なんて霞むほど素敵だって

 

I don't care what consequence it brings

I have been a fool for lesser things

I want you so bad

I think you ought to know that

I intend to hold you for the longest time

 

もう構わない。どんな結果が待っているか

忘れてたんだ。どんな大切な物を持っていたか

ひどく君を愛してしまってる

祈るよ、君もそうに決まってるって

君を抱きしめる。それを二人の一番長い時間にしたいんだ

 

Woah, oh, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time

Woah, oh, oh

For the longest time...

 

長い時間になりますように

お互いを想う時間が

一緒に居る時間が

二人の人生で、一番長い時間に

 

 

この曲について

 最初この曲をざっと眺めた時、彼女に出会って素晴らしい時間を過ごし「ずっと長いこと、こんな気持ちになったこと無かった」という気持ちを歌った、喜びの曲だと思いました。実際、訳し終わってから他の方の訳を調べてみたところ、総じてやっぱりそう訳されています。

 

 が、訳を進めるうちにちょっと引っかかりを覚えました。この曲のタイトルでもありますが、なんでわざわざ「The longest time」という「比較の最上級」を用いて表現しているかです。比較最上級を用いるという事は、「何かと比較した中で、最も長い時間」という意味になります。

 

 では、何と比較するのでしょう。パッと思い浮かぶのは、主人公の生まれてから今のこの時までの間の様々な時間とです。この場合、あらゆる物よりとにかく長い時間という、時間の長さに焦点を当てたい表現になると思います。
 もし、この解釈であれば、例えば「That hasn't happened for the longest time」は「もう忘れるくらい長いほど、こんなことは起きたことなかった」となり、恋だとかときめきだとか、そう言った物を忘れていた主人公に、彼女がそれを思い出させてくれたといったニュアンスになると思います。この時 The longest time に乗せられた想いは「かつてない喜び」になると思います。

 

 しかし、もう一つ比較の候補があります。それは、彼女と出会ってから今この時までの中での様々な時間との比較です。この場合、この曲の歌詞は全く意味が変わります。
 この解釈だと「君と出会ってそれなりの時間過ごしたけど、最近こう言うこと起きなくなってずいぶん経つよな」となります。これだと、彼女と出会ってからの時間の中で最も長い時間が、この特別さを感じない時間になってしまった・・・と取れるのかなと思います。つまりこの時の The longest time に乗せられた想いは、「後悔」とか「過ちの振り返り」といった物になります。そして、僕はこっちの解釈を採用しました。

 

 そう解釈した理由になるかどうか分からないですが、一つは、もし君が自分の元を去ってしまったら・・・という旨の歌詞が2回も登場すること。そしてもう一つは、Is how I need you, and how you needed me too の部分です。これを見る限り「自分は彼女を必要としている」に対し「彼女は自分を必要としていた」となっており、彼女の自分に対する想いは過去形になっています。
 以上のことから、今はちょっとこの二人の仲は危うい状態なのではないかと思えました。

 

 さてその場合、この曲はこの後どういう展開になるかと言うと、改めて相手を素晴らしい人と今でも思っていることを精一杯伝えます。出会った頃を思い出し、その時の気持ちは何も変わっていない。彼女の素晴らしさも変わっていないと。

 

 そして最後、これまでは空白の時間が最も長い時間だったけれど、君を抱きしめつづければ、またその時間が二人の中で最も長い時間になるよねと言っていることになります。

 

 結果としては、二つの解釈のどちらを取っても結末は良好です。が、こちらの解釈の方が紆余曲折があってドラマチックだなと思う点と、後悔の象徴であった「The longest time」が、最後一転して決意と希望の象徴に差し変わる点が、僕には凄く鮮やかに映ってしまいました。


 正しい、正しくないではなく、個人的にこの曲はこう解釈したいなと思っただけでしかないので、どうか余り真に受けないでください。

 

 さて、この曲は1983年にビリー・ジョエル(Billy Joel)によって歌われた曲で、アルバム「イノセント・マン(Innocent Man)」に収録されています。この曲、聴けばお分かりかと思いますが、全編通して殆どアカペラで歌われています。そして、このアカペラは全てビリー・ジョエルによる多重録音で作られました。時代が時代なので、違和感を覚える人には違和感を覚える音質かもしれませんね。



Billy Joel - The Longest Time

 

 そして、この曲はgleeのSeason4で、アカペラの代表曲として歌われました。ウォーブラーズ(Warblers)の楽曲を除いた中で、一切楽器なしで歌われたのはこの曲が初めてのような気がします。



For the Longest Time - Glee (Full performance)

 

 ただ残念なのは、glee版は歌詞が一か所明らかにおかしく、

 

 That's where you found me

 When you put your arms around me

 

 の部分が、何故か

 

 I'll take my chances

 I forgot how nice romance is

 

 になってしまっています。

 

 推測ですが、おそらくこの部分のカットを録り忘れたか、或いはデータを紛失してしまったか何かの理由で、苦肉の策で後半の歌詞のテイクを無理矢理繋げたのではないかなと思います。

 

 うーん……ビリー・ジョエルの歌詞は特に大事にして欲しかったなぁ……って、世間と違う訳を展開してる自分が言う言葉じゃないですね。

 

訳、言葉について

 Consequenceは、結末とか結果を意味する言葉だそうです。

 

 Fool for ○○ は、○○に目が無いとか、○○のことが頭から離れないような様子を指す表現です。日本でも親バカとか、麻雀バカという表現が有りますが、それに近い感じでしょうか。

 

蛇足

 完了形は不得手なので自信が無いのですが、今回この解釈を採用したもう一つの理由がありまして、もし1番目の解釈だとすると、1番の最後などは、It hasn't been happened という現在完了形ではなく It hadn't been happened という過去完了形になるのではないかなぁという気がしたためです。
 この二人は、出会ってから現在までは多少なりとも期間が有りそうなので、主人公からしてみれば「そういったことが長いこと起きたことがなかった」のは、現在とは切り離された過去のことだと思うから……なのですが……すみません、ここは全く自信が無いので適当に読み流してください。

Seasons Of Love / RENT

Seasons Of Love / RENT

 

Lyrics&訳

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand moments so dear

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure-measure a year

 

525,600分

525,000の愛しい瞬間

525,600分

君はどう測る?1年っていうものを

 

In daylights- in sunsets

In midnights- in cups of coffee

In inches- in miles

In laughter- in strife

 

陽の昇った回数か 陽の沈んだ回数か

夜が訪れた回数か 淹れたコーヒーの回数か

長さで測ろうか 距離で測ろうか

笑った回数か 怒った回数か

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure a year in the life

 

525,600分

どう測ればいい?この人生の一年を

 

How about love

How about love

How about love

Measure in love

Seasons of love

Seasons of love

 

愛ならどうかな

愛ならいいんじゃないか

愛で見てみればいいんじゃないか

愛で測ってみようよ

最初、この愛はどうだったのか

今、その愛はどうなっているかで

 

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

Five hundred twenty-five thousand journeys to plan

Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes

How do you measure the life of a woman or a man

 

525,600分

525,000の旅人達

525,600分

どうやって捉えよう。女の人も、男の人も

 

In truth that she learned

Or in times that he cried

In bridges he burned

Or the way that she died

 

彼女が知った真実か

彼が涙した瞬間か

あいつが閉ざした心か

あの娘の死と言う現実か

 

It's time now to sing out

Though the story never ends

Let's celebrate remember a year in the life of friends

 

今こそ皆で歌い明かそう

この物語は終わりを知らないけれど

この一年を、過ごした仲間を、今日この日に胸に刻もう

 

Remember the love

(Oh, you got to, you got to remember the love)

Remember the love

(You know that love is a gift from up above)

Remember the love

(Share love, give love, spread love)

Measure in love

(Measure, measure your life in love)

 

思い出すんだ、愛があったことを

(そう、思い出すべきよ)

それを忘れちゃいけない

(愛は神様からの贈り物だから)

覚えておくんだ

(そして分け合うの。与えるの。広めるの)

愛でこの一年を振り返ろう

(あなたの人生に常に愛はあったはずだから)

 

Seasons of love

Seasons of love

 

今の愛はどうなっているか

あの頃の愛はどうだったかって

 

この曲について

 テーマは見てお分かりの通り「1年」です。そして、その1年をどう測ろうという曲です。「どう測る」というと若干伝わりにくいかもしれませんが、この1年はあなたにとってどうだったかと尋ねられた場合に、何を基準に答えようという事だと思います。

 

 仕事、学業、趣味……色々考えられますが、この曲では愛を基準に見た場合どうだろうと提案されます。1年あれば人の心内やそれを取り巻く環境も変化する物ですが、それがどう移り変わってきたかを辿ることで、この1年を振り返ろうということのようです。

 

 愛で……とは言いますが、決して幸せなことばかりでは無く、むしろこの曲では悲しい思い出に主軸が置かれています。特に、She died (彼女は亡くなった) とある為、特に辛い1年であったことが垣間見えます。

 

 さて、この曲はRENTというミュージカルの代表曲の一つで、映画では開幕早々に主人公たち全員で歌われます。RENTは、芸術家を志す若者たちとそれらを取り巻く社会現状の1年を描いた作品です。ミュージカル公開当時の1994年辺りの時代背景を反映して、AIDSとそれによる死も話の核に関わってきます。

 

 ミュージカルのオリジナルキャストでの映画化も実現されておりますので、ご覧になったことの無い方は是非。glee のレイチェルの母親役であり、アナと雪の女王の Let It Go の歌い手でもあるイディナ・メンゼル(Idina Menzel) も出演してます。


Seasons of Love (HD)

 

 そして、この曲はgleeのフィン役であったコーリー・モンテース(Cory Monteith)がドラマの完結を待たずに亡くなり、その追悼の為に作られた話の最初に歌われました。

 
GLEE Seasons Of Love Full Performance Official Music Video HD

 

 彼が生きてた時のgleeのグランドフィナーレを見たかったです。本当に。

 

訳、言葉について

 Bridges he burned という一節が有ります。熟語でburn one's bridgeという言葉が有り、意味は「誰それの橋を焼き払う」から転じて「誰それと関係を断ち切る」という意味になりますので、Bridges he burnedは「彼が断ち切った関係」のようなニュアンスで訳せばいいかなと思います。

 

 Celebrate はいつも訳に困る単語です。「祝う」とか「褒める」とかなのですが、そのままその言葉を当てこんでしまうと、大抵その前後の単語やシチュエーションとしっくり来ないと言うか……。かといって「偲ぶ」でもないですしね。強いていうなら「今日を特別な日にする」でしょうか。多分、日本語でぴったりに表現しきれない単語の一つなのではないかなと思います。
 余談ですが「偲ぶ」を英訳したらRemember……逆に「偲ぶ」は英語でぴったり表現しきれない日本語の単語かもしれません。

 

 あと、今回は Seasons もどう訳したものかと思いました。Seasonと言うとパッと思い浮かぶのは「季節」ですが、「愛の季節」ってこの曲とはちょっと違うベクトルの表現かなと言う気がします。多分「章」とか「期間」とか「節目」が近いイメージかなと思うのですが……なんか気に食わなかったので、単語で訳すのは諦めて、意訳表現にしました。

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