Lyrics&訳
I saw three ships come sailing in
On Christmas Day, on Christmas Day
I saw three ships come sailing in
On Christmas Day in the morning
三隻の船の来たるを我は見た
クリスマスの日、聖なるこの日に
三隻の船の来たるを我は見た
清きこの日の朝陽の中に
And what was in those ships all three
On Christmas Day, on Christmas Day?
And what was in those ships all three
On Christmas Day in the morning?
彼の船に乗るは何れの者か
クリスマスの日、聖なるこの日に
彼の船に乗るは何れの者か
清きこの日の朝陽の中の
The Virgin Mary and Christ were there
On Christmas Day, on Christmas Day
The Virgin Mary and Christ were there
On Christmas Day in the morning
居わすは聖母マリアとキリストなるぞ
クリスマスの日、聖なるこの日に
居わすは聖母マリアとキリストなるぞ
清きこの日の朝陽の中に
Pray, wither sailed those ships all three
On Christmas Day, on Christmas Day
Pray, wither sailed those ships all three
On Christmas Day in the morning
祈れ、朽ちぬべきかな彼の三隻は
クリスマスの日、聖なるこの日
祈れ、朽ちぬべきかな彼の三隻は
清きこの日の朝陽の中で
O they sailed into Bethlehem
On Christmas Day, on Christmas Day
O they sailed into Bethlehem
On Christmas Day in the morning
おお、彼の船はベツヘレムへと辿り着かん
クリスマスの日、聖なるこの日
おお、彼の船はベツヘレムへと辿り着かん
清きこの日の朝陽と共に
And all the bells on earth shall ring
On Christmas Day, on Christmas Day
And all the bells on earth shall ring
On Christmas Day in the morning
大地の鐘ぞ鳴り響かん
クリスマスの日、聖なるこの日
大地の鐘ぞ鳴り響かん
清きこの日の朝陽の中で
And all the Angels in Heaven shall sing
On Christmas Day, on Christmas Day
And all the Angels in Heaven shall sing
On Christmas Day in the morning
天の御使いぞここに歌わん
クリスマスの日、聖なるこの日
天の御使いぞここに歌わん
清きこの日の朝陽の中で
And all the souls on earth shall sing
On Christmas Day, on Christmas Day
And all the souls on earth shall sing
On Christmas Day in the morning
普く御魂ぞここに歌わん
クリスマスの日、聖なるこの日
普く御魂ぞここに歌わん
清きこの日の朝陽の中で
Then let us all rejoice again
On Christmas Day, on Christmas Day
Then let us all rejoice again
On Christmas Day in the morning
讃える慶びを再び我らに
クリスマスの日、聖なるこの日
讃える喜びを再び我らに
清きこの日の朝陽の中で
この曲について
主にイギリスで歌われることの多い、古い歴史を持つクリスマスキャロルで、遡ると作られたのは17世紀の事だそうです。
この曲では、三隻の朽ちかけた船に聖母マリアとキリストが乗っており、彼らがベツヘレムへと向かう様子が描かれております。一見、聖書の中の1シーンにも思えるのですが、聖書に具体的にこのエピソードが描かれている訳ではないようです。
ただ、ベツヘレムは福音書によってはキリスト生誕の土地とされており、この街の厩で聖母マリアがキリストを産んだとされています。その為、この船に乗っている聖母マリアとキリストというのは、実際はキリストを身籠った聖母マリアと言うことになるのかもしれませんね。なので、キリスト生誕の少し前のエピソードなのかもしれません。(ただ、そう考えると Christmas day という言葉は相応しくないようにも思えるのですが……)
さて、この曲は前述の通り17世紀には既に存在していた曲のようで、現代では童謡を初めとして色んな方に歌われています。ここ数年ですと、このブログでも御紹介したことのあるブラックモアズ・ナイト(Blackmore's Night)が歌ったバージョンが手に入れ易い音源と思われます。(全詞は歌っていませんが)
Blackmore's Night - I Saw Three Ships
日本ではあまりメジャーでは無いかもしれませんが、昨年何故かセブンイレブンでこの曲がかかっていた時期が有りまして、なかなか通な選曲だなぁ等と思った記憶が有ります。
訳、言葉について
wither は、しぼむとか、弱っているという意味の言葉です。今回は船と言う物体に使われているので、老朽化してボロボロな様子を指すのではないかなと思います。
O they ~ という表現が有りますが、この O は感嘆を意味する言葉として使うようです。日本で言う「おお」と同じ意味で捉えて良いようですね。
今回はっきりと分からなかった言葉が2つありまして、一つはearthです。聖書の時代は地動説の概念が無かったはずなので、earth と言った時に、それは現代で言う地球のイメージでは無いのではないかなと思われます。と言うか、この曲が作られたとされる17世紀の時点でも、まだ現代ほど地動説が確固とした立場を形成していなかったため、この歌詞で言う earth は、もっと別の形をイメージするべきかもしれません。
その上で、もう一つ分からなかったのが、All the bells on earth です。これが単に、地上にある鐘の事なのか、それともこの「鐘」が組み込まれた earth のモデル図があるのか、それとも神話のような類の物があるのかと言う点です。実際、これをタイトルとした本も出版されているようなのですが、洋書なので全部読むわけにもいかない(と言うか読めません(笑))ので、もしこの辺りの知識に明るい方がいらっしゃいましたら、お教えいただければと思います。
なお、例によって古語っぽく書いていますが、雰囲気重視の出鱈目文法となっております(こら)