Power To The People / John Lennon

Lyrics&訳

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

人々に力を

俺に力を

君に力を

彼らに力を

彼女らに力を

民に力を

我らに力を

そうだ、我らに力を

 

Say you want a revolution

We better get on right away

Well you get on your feet

And out on the street

 

口にするんだ。革命をって

もっと良くするんだ

その足でしっかり立って

そして表に出るんだ

 

Singing power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

そしてこの歌を口ずさむんだ

自分に力を

君に力を

そうさ、我らに力を

 

A million workers working for nothing

You better give 'em what they really own

We got to put you down

When we come into town

 

幾千幾万、タダ同然の労働者

彼らの価値を認めるべきだな

さもなきゃお前は半殺し

俺らが街に来たその時にな

 

Singing power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

さあ叫ぶんだ、この歌を

彼らに力を

労働者に力を

そうさ、我らに力を

 

I gotta ask you comrades and brothers

How do you treat you own woman back home

She got to be herself

So she can free herself

 

なあ、聞いてくれるか兄弟たち

家で、お前の女をどう扱ってる?

彼女らしさを大切にしろよ

そうさ、彼女に束縛は必要無い

 

Singing power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

Now, now, now, now

 

さあ歌うんだ、この歌を

彼女らに力を

女性に力を

そうだ、我らに力を

さあ、すぐに、待ってないで、今この場でだ

 

Oh well, power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

人々に力を

俺に喝を

君に意思を

我らに誇りを

 

Yeah, power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

労働者に怒りを

彼らに愛を

彼女らに勇気を

皆に光を

 

Power to the people

Power to the people

Power to the people

Power to the people, right on

 

我らに力を

我らに明日を

我らに希望を

そう、我らに未来を

 

この曲について

 革命だ!さあ虐げられた人々よ、立ち上がれ!そんな曲です。以前ご紹介した Bob DylanThe Times They Are A-Changin' も革命を歌った曲でしたが、あちらはどこか一歩引いて革命を外から眺めている風にも取れたのに対し、この曲は多分に扇動的ですね。明らかに大衆を煽り、焚き付けています。

 

 そもそも、1章でいきなり革命を起こせと唆しています。ただ流されて今のままで諦めるのではなく、自分の中にある本当の意思に従って、表に出て行動を起こせと言っています。もう、この時点でこの曲のイメージの8割は確定するのではないでしょうか。大勢の民衆がプラカードや垂れ幕を持って、声を大にして練り歩く姿がぴったりきます。

 

 そして、扇動の対象は労働者に移ります。この曲がリリースされた1971年前後という時代背景が鍵なのですが、この頃は失業とインフレでアメリカの経済状態は非常に悪かった時代です。その為、この章のYouは、この状況に有効手を打ち出せていなかった当時の大統領、リチャード・ニクソンのことでしょうね。そんな大統領に労働者の怒りをぶつけようというメッセージが、この章には込められているようです。

 

 また、これは Respect の回でも触れた話ですが、1960~1970年代は、女性が男性と同じ社会的地位を勝ち取ろうという動きの強かった時代です。3章では、そんな女性たちを応援するかのように、世の男性達に女性への接し方を今一度見つめ直してみようと問いかける内容になっています。
 実際、ジョンレノン自身、奥さんの影響もあってフェミニストを貫いていたようですね。

 

 さて、この曲は先述の通り1971年に、皆さんご存知のジョン・レノン(John Lennon)によってリリースされた曲で、邦題では「人々に勇気を」と題されています。ジョン・レノンというと、Imagine や Happy X'mas のような、争いの無い平和な曲のイメージが個人的に強かったのですが、こういう平和を争ってでも勝ち取ろうとする曲も書くんですね。



John Lennon-Power To The People-Offical Video-HQ

 

 曲の詳細な意味は分からなくても、Power to the peopleの部分を聴くだけで何だか全身に喝が入るような気がする、そんな力がある曲だなと思います。

 

訳、言葉について

 ちょっとイディオムが多めの曲ですね。まず、 Get on right away ですが、Get on が「進める」、Right away が「すぐに」となります。なので、Better get on right away で「良くなる方向に今すぐ舵を取る」のような雰囲気になるのかなと思います。

 

 と、Get on が「進める」と言った下の根も乾かないうちに、Get on your feet という言葉が出てきます。この Get on one's feet という言い回しは「しっかりと地に足を付けて立つ」というニュアンスの言葉になるそうです。「進める」のニュアンスどこ行った・・・

 

 Right on は、「そうだ!」とか「その通り!」のような意味です。

 

 Put you down で 「お前をを底辺に置く」となり、即ち「お前には最低ランクの扱いをする」のような意味合いがあります。相手を徹底的にこき下ろすような、そんなイメージかと。

 

 How do you treat you own woman back home は、最初「んん?!」と思ってしまいました。Treat と Youの間に関係代名詞 That が入っているのは解かるんですが、「お前は家で女を養っている」「それをどのように扱っている」っていう括り方がいまいちピンと来なかったので、暫く考え込んでしまいました。
 How do you treat the woman you own back home って並びならすーっと理解できるんですが……