Shut Up Dance / Walk The Moon

 

Lyrics&訳

"Oh don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance with me."

 

「ちょっと、ナニよそ見してるの

私の眼だけ見ててちょうだい」

俺は言ったね「何か企んでるのか」

コイツは言った「ダマって踊って」

まあ運命の相手ってやつだな

こう言うんだぜ「ほら、いいから

ダマって私と踊ってちょうだい」

 

We were victims of the night

The chemical, physical, kryptonite

Helpless to the bass and the fading light

Oh, we were bound to get together

Bound to get together

 

俺達は、夜の被害者ってやつさ

化学の力で作られた、骨抜きにされちまう世界のな

救いの無い声に、消えてく光

俺達は縛り付けられたみたいにつるんでた

ずっと抜け出せなかった

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

で、アイツに、いきなり俺の腕を掴まれた

何が起こったのかわからなかったが

フロアに連れてこられて、アイツこう言った

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo,

Shut up and dance with me."

 

「さあ、ぼやぼやしてないで

私の眼だけをしっかり見て」

俺は言った「おい、何考えてるんだ」

アイツはぴしゃりと「いいから踊って」

こいつ、俺の運命ってやつじゃないか

この言い草だ「ほら、ねえってば

口動かしてないで足動かして」

 

A backless dress and some beat up sneaks

My discothèque, Juliet teenage dream

I felt it in my chest as she looked at me

I knew we were bound to be together

Bound to be together

 

背中の空いたドレスに、弾むスニーカー

このフロアは俺の物。ジュリエットも仲間入りさ

俺の胸に感じるあいつの視線

解かってるさ、俺達は一緒だ

ずっと一緒だ

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

あいつに腕をとられて

何が何だかわからねぇうちに

このフロアに来て、言われたんだ

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo,

Shut up and dance with me."

Oh, come on girl!

 

「ほらちょっと、ドコ見てるの

見るのは私の眼だけでいいの」

言い返した「おいおい、どういうつもりだ」

言い返された「だまって私と踊ればいいの」

コイツ、シビれるじゃねぇの

また言いやがる「ほらほら

四の五の言ってないで私と踊る!」

 

Deep in her eyes

I think I see the future

I realize this is my last chance

 

アイツの眼の奥

未来ってやつが見えた気がした

マジでこいつはラストチャンスだ

 

She took my arm

I don't know how it happened

We took the floor and she said

 

アイツに腕をとられて

ワケ分かんねぇまま

連れて来られて言われたんだ

 

"Oh, don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance!"

 

「あっちこっち見てないの

私の眼だけを見てればいいの」

言ってやった「おいおい、なんかアヤしいな」

こう言ってきた「何でも無いから黙って踊って」

ああ、こんな奴を待ってたのかも知れないな

この一言だ「はいはい

いいから黙って私と踊ればいいの」

 

"Don't you dare look back

Just keep your eyes on me."

I said, "You're holding back,"

She said, "Shut up and dance with me!"

This woman is my destiny

She said, "Ooh-ooh-hoo

Shut up and dance with me."

 

「見るのはそっちじゃないでしょ

こっち。私だけを見てりゃいいの」

「何か隠してるだろ」

「どうでもいいでしょ、黙って踊って」

この女、最高だ

「ほらほら、こっち

喋ってないで私と踊るの」

 

Ooh-ooh-hoo, shut up and dance with me

Ooh-ooh-hoo, shut up and dance with me

 

ほら、一緒に踊っていれば

言葉なんて要らないでしょ

 

この曲について

 出だしからノリの良い、軽快なダンスミュージックです。この主人公、夜の街でろくでもない連中とずっと腐ってたのだと思われますが、そんな彼に一つの出会いが訪れます。主人公の腕を強引に掴み、ナイトクラブに連れこんでひたすら踊り明かす謎の女性です。
 主人公の何が気になってどこが気に入ったのかはさっぱり語られませんが「とにかく黙って私と踊んなさい」と主人公をリードし続けます。

 

 最初は訝しむ主人公ですが、次第にこれは運命の出会いなんじゃないかと思い始めてきます。最初は腰が引けてる主人公をぐいぐいリードしていく強引な女性が強烈にイメージできますが、曲が進むにつれ、そのノリに主人公も段々慣れてきて、お互いリードし合う、イーブンな関係にまで持ち込んでいっている姿が見えてくる気がします。

 

 そして最後の方では、言葉なんか交わさなくても、踊っているだけで通じ合える仲になっているかもしれませんね。理屈も何も無い、本当にノリと勢いだけの出会いですが、なんだかうまく行きそうな二人ですね。

 

 さて、この曲は2014年にウォーク・ザ・ムーンよりリリースされた曲で、アルバム「トーキング・イズ・ハード(Talking Is Hard)」からのシングルカットされています。アルバム名の「話すの、ムズい」に収録されるのにぴったりの曲ですね。


WALK THE MOON - Shut Up and Dance

 

 それにしてもこの曲を聴いた時、「あれ、懐かしいなぁ」と思いました。なので、多分自分が生まれた1980年代前半くらいに流行った曲だとばっかり思っていたのですが、こんなに最近だったんですね。曲調がどう聴いても昭和なのですが、それでも曲が良ければちゃんと流行るのがアメリカンポップスのいいところに思えます。

 ……PVも大分その頃を意識して作ってるようですね。

 

訳、言葉について

 kryptoniteという謎の単語が出てきますが、これはお馴染みのヒーロー映画「スーパーマン」に出てくる、スーパーマンが力を抜き取られてしまう鉱物だそうです。

 

 We were bound で、「我々は縛り付けられた」となります。Boundは、日本語で言うバウンド(弾む)の意味もありますが、Bind(縛る)の過去形、受身形でもあります。
 ただここの We were bound to get together に関しては、We をどう捉えるべきかちょっと悩みました。1番の時点で既に「主人公と彼女が夜の街という世界に縛り付けられて一緒に居た」のかとも思ったのですが、それだとその後で、彼女が主人公を強引に連れ去って行く展開があまりに唐突です。(いや、実際唐突なのですが、唐突さにドラマが無いと言うか)
 なので、1番の We は、夜の街で無気力にしている人達全員の事では無いかなと思います。そんな中に、この強引な彼女が颯爽と現れた方が、場面展開が鮮やかですし、後のシーンと辻褄が合う気がします。
 そして、2番で今度は We were bound to be together というフレーズが出てきますが、この時の We は、主人公と彼女のことで、「もうこの二人はくっついて離れない」という表現に変わるのかなと思います。