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Lyrics&訳

Another year you made a promise

Another chance to turn it all around

And do not save this for tomorrow

Embrace the past and you can live for now

And I will give the world to you

 

君が誓った決意、もう一年続けよう

また違う可能性も巡って来る

明日に備えるなんてやめとこう

この日まで生きて来られたことを誇ればいい

今、君に全てを捧げようと思う

 

Speak louder than the words before you

And give them meaning no one else has found

The role we play is so important

We are the voices of the underground

And I will give the world to you

 

前より一層大きく叫ぼう

皆が見落としている何かを伝えるんだ

僕らがやることに意義がある

そう、僕らは蓋をされた言霊だ

ああ、君の為ならなんだって出来るよ

 

Say everything you've always wanted

Be not afraid of who you really are

'Cause in the end we have each other

And that's at least one thing worth living for

And I will give the world to you

 

言いたかったことは何でも口に出すんだ

本当の自分を恐れちゃいけない

いずれ終わりが来るのは皆同じだから

これは生きる上で最低限の大事なこと

安心して。僕は全力で君の味方になる

 

A million suns that shine upon me

A million eyes you are the brightest blue

Let's tear the walls down that divide us

And build a statue strong enough for two

 

100万度、繰り返し昇る太陽

100万の、君を蒼く映しだす瞳

僕らを邪魔する壁などぶち破って

二人の強い絆の証を打ち立てよう

 

I pass it back to you

And I will wait for you

'Cause I would give the world

And I would give the world

And I would give the world to you

 

君から貰ったものを返す時が来たよ

そして、来たるべき時を待とうと思う

だって、信じることにしたから

全力で応援しようって思ったから

全てを賭けていいと思ったから。君にね

 

This is the new year

A new beginning

You made a promise

You are the brightest

We are the voices

This is the new year

We are the voices

This is the new year

 

さあ、新しい年の幕開けだ

これから始めるんだ

君の決意を

輝ける君を

伝えていく僕らを

これが夜明けにしよう

体中で叫ぼう

新しい年の始まりだ!

 

この曲について

 明けましておめでとうございます。という事で、ベタベタな選曲で始めさせていただきます。

 とはいえ、洋楽って割とクリスマスとセットでハッピーニューイヤーという物が多く、新年だけを切り取った曲ってあまり多くないような気がします。この曲は、そんな多くない曲の一つかなと思います。

 

 出だしから既に、かつての年にあったこととこれからの事が語られていますね。かつて起こした決意を実現するチャンスが、再び巡ってきた。この日までちゃんと生きて来られたことを胸に抱いて、明日のことは気にせずに全力で行こう!と言うのが1番の内容のようですね。

 

 続く2番では、今まで口にした言葉を、以前よりももっと大きく叫ぼうと言っています。そして、世の中の人に何かを伝えようとしているようですね。そしてそれは、普段は抑え込まれてしまっている言葉のようです。恐らくその内容は、マイノリティなものであったり、ともすれば異端扱いされてしまうようなことだったりするのではないか思われます。

 そして、1番の歌詞と合わせて考えると、かつて一度は失敗……つまり、世の中に自分たちの声は伝わらなかったという事があったようですね。

 

 3番ではそれを引き継ぎ、今まで言いたくても言えなかったことも全て口に出すべきだと言っています。ここでは「人はいずれは死ぬんだから」という言葉が出てきますが、恐らく所詮は人に大差はないという事だと思います。なので、ちょっと変わった意見、外見、在り方。そんなもので排除されるべきではないということでしょうね。そして自分で自分の存在を認め、周囲にも理解を求めようというのがここでのメッセージだと思います。

 

 さて、4番でいきなり抽象的になります。100万の太陽たちという表現は、恐らく幾度となく繰り返される毎日、我々を分かつ壁は偏見や差別、石像は理解や希望の象徴の事かなと思うのですが、100万の瞳……の件はなんでしょう?ここはちょっと文法的にも解釈しづらいと思うのですが……これは全ての人に等しく、youが「ある一つの色として映る」という所が、要となるメッセージでしょうか。つまり、The brightest blue=本当のyouとして、全ての人にあるがままのyouの姿が映る状況の事かなと思います(青色に何か特別な意味が込められているかの論議については今回は置いておくとして)。それこそ、色眼鏡のない状態ですね。これは、you自身と世界の両方が変わらないと実現しない難しい世界ですねぇ。

 

 そしてこのあと、youに何かを返すと言っていますね。つまりこの主人公は、かつてyouから何か貰ったということになります。恐らくですが、2番にあるWe are the voices of the undergroundという歌詞から連想するに、この主人公もyouもどちらかというと、変わり者とか異端者といった人であり、違和感を持って生きていたのではないかなと。そしてお互い出会うことでそれが変わり、初めてお互いを受け入れあえたというようなことがあったのではないかなと思われます。

 さてここで今までの歌詞に戻ってみると、特に2~3番で、自分たちこそが声を大にして何かを叫び、皆に何か伝えていく、その役割を担うべきだとしきりに言っていました。この何かというのは最後まで100%の明示はされていませんが、ここまでの内容を総合すると、「違う人同士理解し合う事」なのではないかなと思われます。そして、今年こそその元年になると言うのが、このThis Is The New Yearなのかなぁと個人的には思います。

 

 さて、この曲はA Great Big World(ア・グレート・ビッグ・ワールド)によって、2013年5月にリリースされた曲です。時期的に新年でも何でもないですが、どうもgleeのSeason4でのカバーが先に世の中に出て、それがヒットしてその後レコード契約が決まり、世の中にリリースされたという経緯の曲のようです。なので、実質は2012年に作られた曲と言うことになるでしょうね。

 この2012年はIan Alex(イアン・アレックス)とChad King(チャド・キング)がA Great Big Worldを結成した年でもある為、この歌詞の内容はもしかしたら自分達の門出を祝った曲でもあるかもしれませんね。

 


A Great Big World - This Is the New Year

 

 そして、上記でも紹介したように、この曲はgleeにて新生ニュー・ディレクションズのメンバーで歌われます。特にユニークのThis is the new yearのシャウトが印象的ですね。2015年の大晦日ではTwitterで、23時57分17秒になったらこの曲をスタートさせることで、ユニークのThis is thenew yearのシャウト後のyeah!と共に年を越せますというツイートが出回りましたね。来年は是非お試しください。

 


"This Is The New Year"

 

訳、言葉について

 この曲で頻繁に出てくるGive the worldは、直訳では世界をあげるですが、意味としては全てを差し出しても構わないという覚悟を示す言葉になるそうです。

 

 あと、出だしのAnother yearは「もう一つの年」と直訳できますが、ニュアンスで言うと「もう一年」となるようです。なので、ここのニュアンスとしては、君が起こした決意をもう一年諦めずに続けてみようというような意味で捉えれば良いのではないかなと思いました。