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Lyrics&訳

When mistletoe and tinsel glow

Paint a yuletide valentine

Back home I go to those I know

For a Christmas auld lang syne

 

ヤドリギやイルミネーションが

クリスマスやバレンタインを彩る時は

皆の元にちゃんと戻るよ。何て言うかほら、

昔っからクリスマスはそういうもんだろ

 

And as we gather 'round the tree

Our voices all combine

In sweet accord to thank our Lord

For a Christmas auld lang syne

 

皆ツリーの周りに集まってさ

皆の声を一つにしてさ

いい感じに響かせて祝おうじゃない

昔ながらのクリスマス式にさ

 

When Sleigh bells ring and choirs sing

And the children's faces shine

With each new toy we share their joy

With a Christmas auld lang syne

 

ソリのベルと歌声が響くと

子供達は大はしゃぎだよな

新しいオモチャ。それを見て元気を貰う俺ら

昔から続くクリスマスの風景だよな 

 

We sing His praise this day of days

And pray next year this time

We'll all be near to share the cheer

Of a Christmas auld lang syne

 

今日この日、皆で主を讃え歌おう

そしてこの時、来年のことを祈ろう

皆また、離れることなく喜びを分かち合えますようにって

この古き良きクリスマスが迎えられますようにって

 

In sweet accord to thank our Lord

For a Christmas auld lang syne

 

さあ、もう一回声を揃えて祝おうじゃない

クリスマスってものがあって良かったなって

 

この曲について

 ちょっとマイナーなセレクトかもしれませんが、聴いてみれば何のことは無い、蛍の光のクリスマスバージョンです。蛍の光は昔の時代を懐かしむ歌ですが、それをクリスマスに重ねることで、昔懐かしい友人たちとの大切な時間を、クリスマスと言うイベントが再びとりもってくれることへの感謝の歌だと思われます。

 

 1番の歌詞を見る限り、この主人公は故郷を現在は離れて暮らしているようですね。しかし、クリスマスとかバレンタインデーのような特別な日は、ちゃんと戻るよと言っています。これは悪い言い方をすれば、そういったイベントでもない限り、なかなか戻るきっかけが掴めないんでしょうね。確かに、理由も無くふらっと戻るというのは、大人になるとなかなかできないものですよね。なので、このクリスマスと言うイベントを、故郷に戻る一つの理由、言ってみれば言い訳にすることで、昔懐かしい、気の置けない仲間たちに再会しようとしているわけですね。

 

 で、いざ皆と会ってみれば昔と同じようた楽しいひと時が始まります。ワイワイ騒いで、みんなで一緒に飲んで歌って大笑いして……。そして、昔と違うこととして、自分にも皆にも、もう子供がいるわけで、皆それぞれにサンタさんに貰った新しいオモチャで騒いでいます。つまりこの場所には、昔の幸せと今の幸せが同居している状態になっています。これはもう最高の時間ですねぇ。そして最後にもう一度、こんな楽しいひと時を与えてくれた主とクリスマスにありがとうと言ってこの曲は締めくくられます。

 

 蛍の光のクリスマスバージョンと書きましたが、蛍の光はどちらかと言うと、一人でじっくりしんみり昔を懐かしむイメージですが、この曲はどうせ昔を懐かしむなら皆で一緒に懐かしんじゃおうという雰囲気ですね。曲調自体はしんみりしていますが、中は実際はどんちゃん騒ぎかもしれませんね。

 

 さて、この曲は1960年にBobby Darin(ボビー・ダリン)によって歌われた曲です。と言っても、僕がこの曲を知ったのは割と最近のことで、とあるクリスマスコンサートで初めて聴いた時は「あれ?蛍の光ってクリスマスの曲だったんだっけ?」と思いながら聴いてました。

 


Bobby Darin - Christmas Auld Lang Syne (1960)

 

 

 うっかりこの曲を何も知らずに聴いてしまうと、蛍の光=クリスマスの曲と信じられてしまうかもしれませんね。

 

訳、言葉について

 Auld Lang Syneで、日本で言うところの「蛍の光」の原題になります。これらは全てスコットランドの方言で、AuldはOld(古い)、LangはLong(長い)、 SyneはSince(ある時から)という意味だそうです。方言と聞くと、余計これらの言葉に人情味を含んだ温かみがありそうな気がしますね。

 

 また、yuletideは、クリスマスシーズンそのものを指す単語だそうです。1語である期間そのものを示せるというのは、やっぱりそれだけ特別な意味を持ったシーズンなんでしょうね。

 ただ、正直なんでこの後にvalentineが出てくるのかが良く分かっていません……そこまで特別なイベントでしたっけ?アメリカの方にとって。Syneとの韻踏みのためだけのチョイスなのか、一応それなりに意味があって書かれているのか……アメリカの伝統に詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。