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Lyrics&訳

Come they told me, pa rum pum pum pum

A new born King to see, pa rum pum pum pum

Our finest gifts we bring, pa rum pum pum pum

To lay before the King, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

みんなが教えてくれたのです

新しい王の誕生だって

とっても素敵な贈り物が

御子さまの許に並ぶのです

タンタカタン タンタカタン

 

So to honor Him, pa rum pum pum pum,

When we come.

 

この御方を讃えようと

みんなここに集まったのです

 

Little Baby, pa rum pum pum pum

I am a poor boy too, pa rum pum pum pum

I have no gift to bring, pa rum pum pum pum

That's fit to give the King, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

可愛い御子さま、お聞き下さい

僕はお金が無いのです

捧げる品もございません

何かないかと考えました

タンタカタン タンタカタン

 

Shall I play for you, pa rum pum pum pum,

On my drum?

 

そこで一曲よろしいでしょうか

太鼓を叩こうと思うのです

 

Mary nodded, pa rum pum pum pum

The ox and lamb kept time, pa rum pum pum pum

I played my drum for Him, pa rum pum pum pum

I played my best for Him, pa rum pum pum pum,

rum pum pum pum, rum pum pum pum,

 

マリア様は頷かれました

ウシとヒツジも聴いてくれます

僕は太鼓を叩きました

一生懸命、御子さまの為に

タンタカタン タンタカタン

 

Then He smiled at me, pa rum pum pum pum

Me and my drum.

 

すると御子さまは笑われました

僕と太鼓に微笑まれたのです

 

この曲について

 もうすぐクリスマスなので、それにちなんだ曲を選んでみました。小さな少年が、キリストの誕生を讃えようとやってきたのはいいのですが、周りは素敵な贈り物を用意している中、彼は貧乏でお祝いに相応しいものを何一つ用意できずに悩みます。しかし、太鼓の演奏は得意だったので、せめてそれを聴いて貰おうと頑張り、そしてそれが功を奏するというお話です。良い話ですねぇ。また、そんな彼にチャンスを与えてくれたマリア様も粋だなぁと思います。(聖母様に粋なんて表現も無いですが・・・)

 

 周囲と同じことができなければならないということは無く、またオール・オア・ナッシングで考えるのではなく、せめてどこまでなら出来るのかという点をまずちゃんと考えて、その自分が出来ることに対して全力を尽くしさえすれば、道は必ず開ける……という教訓が含まれていると思います。このスピリッツは、アメリカ人に良く好まれる考え方のような気がします。こういう、とても前向きな考え方っていいですね。

 

 さて、この曲はアメリカの作曲家、Katherine Davis(キャサリン・デイビス)によって、1941年に書かれた曲のようで、当時のタイトルはCarol of the Drumだったそうです。曲調と歌詞から、てっきりかなり古くから伝わる伝統的な曲なのかなと思ったら、意外に昭和なんですね。


 クリスマスにこの曲が流れてピンとくる日本人は少ないかもしれませんが、アメリカではとてもポピュラーなクリスマスソングで、色々なアーティストが歌っています。なんせ、キリストの誕生したその時を歌った歌ですので。ただ日本でも、2014年にPentatonixがこの曲を歌ったことで多少認知度が上がったかもしれませんね。

 


[Official Video] Little Drummer Boy - Pentatonix

 

 また、ドラマ中では未発表となっておりますが、gleeのクリスマスアルバムVol2にて、アーティがこの曲を歌っています。もし本編中で使われるとしたらどんなシーンで使われていたのでしょうね。

 


Little Drummer Boy (Glee Cast Version)

 

訳、言葉について

 Kingは通常は王ですが、この場合「国王」ではなく、人類の王、つまり神様と同義で捉えられるのでしょうね。ただ、実際はこのKingはまだ生まれたばかりの赤子である為、この赤子にどういう言葉を当てこもうかという所にエラい時間がかかってしまいました。最終的に御子(みこ)としましたが、この曲の主人公自体子供なので、子供が御子と呼称するのも何か変な気がして、それでちょっとたどたどしく、御子さまとしてみました。(御子に様は普通つけないかとは思いますが)

 

 pa, rum pum pum pum は、太鼓を叩くときの擬音のようですね。ただ、歌詞の原文に対して、忠実に訳詞にもこの音を入れるとあまりにもアレだったので、入れる個所は控えめにしておきました。