さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。
意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

Counting Stars / OneRepublic

Counting Stars / OneRepublic

 

Lyrics&訳

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

Yeah, we'll be counting stars

 

いつまで経っても眠れやしないが

かつての夢なら今でも見てる

これまで必死で祈り続けてきた

もう札束なんか数えてるなって言ってきた

数えるのなら星たちだろう

そう、俺達は星を数えるんだ

 

I see this life, like a swinging vine

Swing my heart across the line

And in my face is flashing signs

Seek it out and ye' shall find

 

この人生、蔦が絡まりあってるみたいだ

この心にも這いつくばってる

目の前には、何かの兆しで溢れかえってる

探し出す、見つけ出すんだ

 

Old, but I'm not that old

Young, but I'm not that bold

And I don't think the world is sold

I'm just doing what we're told

 

歳は取った。だがまだそこまでじゃない

まだ若いさ。だがそこまで無謀じゃない

この世界は終わっちゃいない

教わったことを実践あるのみ

 

I-I-I-I-I feel something so right

Doing the wrong thing

I-I-I-I-I feel something so wrong

Doing the right thing

 

だがなんだ、なんだか正しいって思える

誤ったことに手を出す方が

ああ、なんだか過ちだって思える

正しいことに手を出す方が

 

I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie

Everything that kills me makes me feel alive

 

偽るなんてことはできなかった

牙をむく奴ら現れる度、今生きてるって実感できる

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

今でもずっと眠れずにいる

なりたかった夢がまだあるおかげで

だが今でもずっと祈り続けてる

数えて行くのは金じゃない

数えるのなら夜空の星だ

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

そう、まだ俺は眠れずにいる

昔の夢が忘れられずに

だが祈るのを辞めたわけじゃない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはこの星たちだ


I feel the love and I feel it burn

Down this river, every turn

Hope is our four-letter word

Make that money, watch it burn

 

愛を感じる。燃え上がっている

この川を下る。いつだってそう

希望なんて言葉は反吐が出るな

稼いだ金が溶けて行くのを眺めてろ

 

Old, but I'm not that old

Young, but I'm not that bold

And I don't think the world is sold

I'm just doing what we're told

 

歳はとった。だが老いちゃいない

若さはある。だが勢いだけって訳でもない

この世界はまだまだ続く

望まれたなら、ただやるだけさ

 

I-I-I-I-I feel something so wrong

Doing the right thing

 

何かあるんだ。違和感ってやつが

正しいことをしている時こそ

 

I couldn't lie, couldn't lie, couldn't lie

Everything that drowns me makes me wanna fly

 

誤魔化すなんて選択肢は無かった

押し流されそうになる度、飛んでやろうって気になってくる

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

まだ今夜も眠れずにいる

かつての夢を忘れずにいる

今この時も強く願ってる

金を数える暇なんてない

数えていくのは俺等の星だ

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

そう、今になっても眠れずにいる

いつかの夢をまだ夢見てる

これまでも強く願ってきたさ

数えたいのは札束じゃない

数えたいのはこの可能性

 

Take that money, watch it burn
Sink in the river the lessons I've learned
Take that money, watch it burn
Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

 

金を稼いでみ。溶けてくだけさ

学んだことなんざ川底に沈めろ

お前のその金、よく見ていろ

教わったことなんか役に立たないぜ

稼いだって、ただ消えてくだろ

信じてきたことなんざ嘘っぱちだ

手にした金は残りはしない

今までの常識なんか捨てちまえ

 

Everything that kills me makes me feel alive

 

俺の全てを奪う奴らが、俺に生きる力を与える

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be counting stars

 

そして今でも眠れずにいる

昔描いた未来の自分

だが今でも諦めてはない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはこの可能性

 

Lately, I've been, I've been losing sleep

Dreaming about the things we could be

But baby, I've been, I've been praying hard

Said no more counting dollars

We'll be, we'll be counting stars

 

だから今でも眠れずにいる

未来の自分にはまだなれてない

だがそう願うのを辞めたわけじゃない

数えて行くのは金じゃない

数えて行くのはまだ見ぬ未来

 

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

Take that money watch it burn

Sink in the river the lessons I've learned

 

金は稼いでもすぐに消えてく

覚えたことは役には立たない

金を稼いでも残りはしない

教わったことは忘れてしまえ

手にした金は無くなるもんだ

常識なんてどうだっていい

金は稼げ。無くなるのも知っとけ

賢い生き方なんか捨ててしまえ

 

この曲について

 金なんか数えてないで、星を数えて生きて行こうぜ。パッと見てそんな曲ですね。

 

 この曲においては、金=現実、星=夢といった対比で捉えるのが一番わかりやすいかと思います。ただ、Old, but I'm not that old. Young, but I'm not that boldというフレーズから見て取るに、夢を追うこの主人公像は、決して若くは無いようですね。普通だったらもう夢は諦めていてもおかしくないような所まで人生差し迫っている辺りに思えます。
 ただこのフレーズ、無鉄砲なほどの若さは無くなったが、だからこそできる夢の追い方があるという形で前向きに捉えると、とても力強い歌になります。それが、I don't think that world is sold(世界は売り物じゃない) という言葉にも現れていると思います。

 

 問題は、I'm just doing what we're told(言われたことをただやるのみ) の what we're told(言われたこと) とは一体何かということです。
 この曲、全体を通してみると、金を数える生き方=現実的な生き方=人が勧めてくる生き方 という構図が見える気がします。その為、少なくとも1番の時点での歌詞においては、what we're told は、その人が勧めてくる生き方、現実的な生き方の事を指しているのかも知れません。

 

 そして続くこの歌詞 I feel something so wrong, doing right thing (正しいことを行っていると、それが間違っているように思える) にて、人から言われた価値観に疑問を抱き始め、2番以降ではどんどんその疑問が確信に変わって行きます。なので、2番で再度出てくる I'm just doing what we're told の what we're told は、自分たちに真に望まれたことという意味にスライドしているかもしれません。

 

 通して見ると、金を数えながら地に足の着いた生き方を教われど、いざ金を稼いでみれば数えるほどにも残らない。だったらそんな教えなど捨ててしまって、星を数えて生きて行く方が良い。と言うのが、この曲ではないかなと思います。そして、英語における Star は運命という意味も持っている為、この曲において複数形で表されている Stars は未来とか可能性といったニュアンスを持たせて良いのではないかと思います。

 

 さて、この曲は2013年にワンリパブリック(OneRepublic)によってリリースされた曲で、アルバムNativeに収録されています。一時期、洋楽好きのカラオケの集まりでもしょっちゅう歌われていたそうで。


 
OneRepublic - Counting Stars

 

 それにしても、このMVのオチは一体……

 この曲、ちょうど AviciiWake Me Up を購入したのとほぼ同時期に聴いた曲で、主人公像がすごく被るのが印象出来でした。是非、Wake Me Up の方と合わせて聴いてみて下さい。

 

訳、言葉について

 曲中、could が多用されていますが、could would should といった言葉は、can will shallの過去形であると同時に、ある時点で未来が枝分かれした可能性があったことを示唆する言葉でもあります。例えば could は 「~できた」と訳せる他、ニュアンス的には「~できた(けど、しなかった)」という形でも捉えられます。この時、自分が行動を起こしていた未来と、起こしていなかった未来の二つの可能性がここで枝分かれしており、このいろんな可能性がある(あった)という感覚がつきまとってきます。その為、If 文ととても相性のいい単語となります。
 なお、曲中の couldn't lie は、サイトによっては could lie と記載されていることもありますが、実際に聴いてみてどっちが正しいのかは僕の耳ではわかりませんでした。ただ、どっちであったとしても、上記の理由から結局主人公は嘘をつくことはしていないという意味になると思われます。

 

 曲についての項でも触れていますが、Star は「星」の他に「運命」という意味でも使われます。日本でも「そういう星の下に生まれた」という、運命を意味する表現があり、言語を越えて星に運命というニュアンスがついて回っているのは面白いですね。まだ方位磁針が無い頃、夜の方角を知るのに星を頼りにしていたからかもしれません。

 

 Four-letter word は、直訳すると4文字の言葉となりますが、これは「口にするのが憚られる言葉」のような意味を持ちます。理由は、FuckとかShitに代表されるように、品の無い言葉が大抵4文字だからだそうです。その為、Hope is our four-letter word は、「Hope(希望)なんて言葉は、俺達にとってはFuckだのShitだのといった言葉と同等だ」と言っていることになります。

Mr.Cellophane / Cicago

Mr.Cellophane / Cicago

Lyrics&訳

If someone stood up in a crowd

And raised their voice up way out loud

And waved their arm and shook his leg

You'd notice him

 

もし誰かが人ごみに立ってて

うるさく声を張り上げて

手足をじたばたさせてたら

君は気付くよね

 

If someone in the movie show

Yelled, "Fire!, in the second row

This whole place is a powder keg!"

You'd notice him

 

もし誰かが映画の最中に

こう叫ぶんだ「火事だ!前から2列目!

もうここは、火薬樽と変わらないぞ!!」

そしたら君は目が放せない筈だ

 

And even without clucking like a hen

Everyone gets noticed, now and then

Unless of course, that personage should be

Invisible, inconsequential me

 

別に鶏みたいにけたたましく騒いでなんかなくたって

普通は「そこにいる」って分かって貰える

ああそうさ、人として消えてしまうことなんてない

取るに足らない僕を除いては、ね

 

Cellophane, Mr. Cellophane

Shoulda been my name Mr. Cellophane

'Cause you can look right through me

Walk right by me

And never know I'm there

I tell ya Cellophane, Mr. Cellophane

Shoulda been my name Mr. Cellophane

'Cause you can look right through me

Walk right by me and never know I'm there

 

セロファン。ああ、ミスターセロファン

そんな名前が相応しい。ミスターセロファンだ

ほら、僕は透けて見えるだろ?

僕のそばを歩いたって

ここにいるって分かるまいさ

こう呼んでくれ。ミスターセロファン

似合うだろう。ミスターセロファンだ

君には見えない、無色透明

僕がそばにいるなんて知らないんだろう?

 

Suppose you was a little cat

Residin' in a person's flat

Who fed you fish and scratched your ears?

You'd notice him

 

君は言ってみれば、子猫ちゃんみたいなもんだったのかね

新しいご主人様のそばで

お魚をもらって耳でも掻いてるようなね

君の目に映るのは彼ばっかだ

 

Suppose you was a woman, wed

And sleepin' in a double bed

Beside one man, for seven years

You'd notice him

 

君はまあなんというか、そんな女だったんだな

結婚して、ダブルベッドで寝て

7年も前に乗り換えてた

君が気にかけるのは

 

A human being's made of more than air

With all that bulk, you're bound to see him there

Unless that human bein' next to you

Is unimpressive, undistinguished you know who

 

空気の寄せ集めよりずっと確かな存在のあいつ

君はあそこにいるあいつに釘付けさ

君のすぐ隣にいる誰かさんのような

そう、面白くもなんともない人その人ではなくてね

 

Cellophane, Mr. Cellophane

Shoulda been my name Mr. Cellophane

'Cause you can look right through me

Walk right by me and never know I'm there

I tell ya Cellophane, Mr. Cellophane

Shoulda been my name Mr. Cellophane

'Cause you can look right through me

Walk right by me and never know I'm there

 

セロファン。そう、ミスターセロファンだ

正にそうじゃないか。ミスターセロファン

君には見えてないんだものな

僕のそばを通り過ぎて、気付かないままで

覚えておいてくれ、ミスターセロファンだ

ぴったりだと思わないか、ミスターセロファン

居ても居なくても同じな僕だ

こんなそばでも、僕が居るような素振りも見せず

 

Never even know I'm there

Hope I didn't take up too much of your time

 

例え…そう、気付いていたとしてもね

まあいいさ、これ以上時間を取らせるつもりもないよ

 

この曲について

 想いを傾けた相手の視界にも入れて貰えず、ただ別の男と仲良くしている彼女を眺めるばかり。そんな自分、居ても居なくても変わらない、薄っぺらな存在ということを自虐的に歌った曲ですね。

 

 存在感が無い、薄っぺらい、透明のような自分を例えたのがセロファンです。いっそ、名前もそうであった方がいいとまで言っていますね。この主人公、卑屈になりすぎて大分ねじ曲がってしまっているようです。そんな彼に幸せが訪れるかと言えば……見込みはなさそうですね。

 

 さて、この曲は1975年に初演が行われ、以降再演、映画化までされて長く続くミュージカル「シカゴ(Cicago)」の中のナンバーで、主人公ロキシー(Roxy)の夫である、バカ正直と言うか、正直バカなエイモス(Amos)によって歌われた曲です。ロキシーが妊娠でスキャンダルになっている中、その父親である筈のエイモスは全く世間から相手にされずおざなりになっている時に歌われます。



Mr. Cellophane

 本当に何の救いも無いまま舞台が終わってしまう、彼の悲哀と呆気なさが良く出ている曲ですね(笑)

 

 また、この曲は glee でカートがグリークラブに入る際のオーディションにてこの曲を歌いました。




Glee Mr Cellophane Music Video KURT

 いじめの標的となっていた当時の彼の心境を良く表した曲ではありますが、以降の彼の派手なエンターテイナーぶりを見ると、とても彼がこれを歌っていたとは思えないほど成長したなって思えますね。エイモスとは違ってよかったです

 

訳、言葉について

 Keg は樽の事ですが、これが Powder keg となると、火薬樽を意味するそうです。

 

 Person's flat の Flat ですが、これは日本で言うところのアパートに相当するようです。どちらかと言うとイギリス寄りの言葉のようで、アメリカでは Apartment のようです。

 

 Next to you という言葉がありますが、 Next to ~で「~の隣」という意味になります。neighbor と違い、本当にすぐ横隣というような、位置を強調した感じでしょうか。

I Say a Littler Prayer / Dionne Warwick

I Say a Littler Prayer / Dionne Warwick

 

Lyrics&訳

The moment I wake up

Before I put on my makeup

I say a little prayer for you

 

ベッドから起きたこの時

お化粧もまだのこの時に

あなたに小さな祈りを乗せるの

 

While combing my hair, now

And wonder what dress to wear, now

I say a little prayer for you

 

髪を梳かしている今

何を着ようか迷ってる今も

あなたに小さな祈りを乗せるの

 

Forever, forever, you'll stay in my heart

And I will love you

Forever, and ever, we never will part

Oh, how I'll love you

Together, together, that's how it must be

To live without you

Would only mean heartbreak for me

 

ずっと、ずっと、あなたが私を想ってますよう

私があなたを愛せますよう

ずっと、これからも、分かたれることがありませんよう

あなたをどれ程でも愛せますよう

一緒に、一緒に、そうありますよう

あなたなしで生きるなんて

考えただけで胸が張り裂けそう

 

I run for the bus, dear

While riding I think of us, dear

I say a little prayer for you

 

バスに向かって走って

シートの上で二人を想っては

あなたに小さな祈りを乗せるの

 

At work, I just take time

And all through my coffee break-time

I say a little prayer for you

 

仕事の合間に時間を取って

その間に珈琲を飲んでは

あなたに小さな祈りを乗せるの

 

Forever, forever, you'll stay in my heart

And I will love you

Forever, and ever, we never will part

Oh, how I'll love you

Together, together, that's how it must be

To live without you

Would only mean heartbreak for me

 

ずっと、ずっと、あなたに想われていたいと

あなたを想っていたいと

この先も、ずっと、離れることなどあり得ないと

どこまでもあなたを愛していたいと

一緒に、一緒に、それが当たり前であると

あなた無しの人生なんて

壊れた心で生きるような物

 

I say a little prayer for you

I say a little prayer for you

 

あなたに小さな祈りを乗せるの

あなたに小さな願いを乗せるの

 

Forever, forever, you'll stay in my heart

And I will love you

Forever, and ever, we never will part

Oh, how I'll love you

Together, together, that's how it must be

To live without you

Would only mean heartbreak for me

 

ずっと、ずっと、あなたに愛されますよう

あなたを愛せますよう

ずっと、この先、離れることなどありませんよう

それ程あなたを愛せますよう

共に、一緒に、それがいつもの姿でありますよう

あなた無しで生きるということは

悲劇の人生を送るということ

 

My darling, believe me

For me there is no one, but you

Please love me, too

I'm in love with you

Answer my prayer

Say you love me, too.

Why don't you answer my prayer?

You know, every day I say a little prayer

I said, I say, I say a little prayer

 

ねえ、私を信じて欲しい

私にはもう誰もいないの。あなた以外

どうか私のことも愛して欲しい

私の心は貴方と共にあるの

私の祈りにどうか返事を

私を愛していると言って

そう、もう返事をくれてもいいでしょう?

知ってるでしょ。私の祈りを

言ったから。私は、あなたに祈りを乗せると

 

この曲について

 何とも一途でいじらしいですね。片思いを歌った曲です。アメリカと言えば自分の主張をしてなんぼなイメージがあるのですが、この曲のようなシチュエーションで A little が使われる辺り、シャイで控えめなイメージが良い方向に捉えられる感覚はやっぱりあるんですね。

 

 朝起きてから、髪を梳かして、お化粧をして、仕事に行って……そんな普段の生活の間中、ずっとこの主人公は好きな人の事を想っているようです。そして、その人と両想いになれたらと、かすかな望みをかけて祈っているということになるのですが、さて、この主人公は実際に本人には想いを伝えているのでしょうか。

 

 曲の最後で「これだけ祈りの言葉を口にしたのだから、そろそろ返事をくれてもいいんじゃないかしら?」のようなことを言っていますが、口にしているのはあくまで「祈り」なので、恐らく結局は本人には伝えていないのではないかなと言う気がします。そろそろ返事をくれてもいいんじゃない?とは、神様に向かって言っているのかも知れませんね。

 

 さて、この曲はディオンヌ・ワーウィック (Dionne Warwick) によって1967年に歌われた曲で、邦題では「小さな願い」という名前で知られています。



Dionne Warwick I Say A Little Prayer 1967 Original Million Seller

 そしてこの曲は、先日惜しくも亡くなられたアレサ・フランクリン(Aretha Franklin) によってカバーされた曲としても有名で、今日では彼女の代表曲の一つとなっています。やはりというか何と言うか、アレサが歌うと本家より有名になってしまうという……

Aretha Franklin - I say a little prayer

 また、glee のシーズン1、第2話において、チア部のクィンがグリークラブ妨害を狙った潜入入部を企てた際、その入部試験でこの曲を歌いました。
 プライドが高く苛烈で強かで計算高い彼女が、そんな腹黒い思惑とは裏腹に、見た目の愛らしさを武器にこんな曲を歌ってピュアさをアピールしているというのが、なんとも言えずニヤニヤさせられますね(笑)



Glee- I Say a Little Prayer (full performance) (official music video)

訳、言葉について

 Prayer は、Pray が「祈る」なので、それに er を付けて「祈る人」なのかなと思いがちですが、通常は「祈り」という名詞として使われる言葉です。(勿論、祈る人という意味もあります)

 

 Why don't you ~ ?は、多くの日本人が今でもニュアンスを誤解している言葉ですが、これは「何で~しないの?」と言うよりは、「~したらどうですか?」とか「~したらいいんじゃないかな」という提案の意味合いで使われることの多い言葉です。

One Foot / Walk The Moon

image

 

Lyrics&訳

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

 

Not a soul up ahead and nothing behind

There's a desert in my blood and a storm in your eyes

Am I the king of nothing at all?

And you're the queen of nothing at all

 

前を向けば人ひとりいない。後ろを向けば何一つない

俺の血には砂漠が広がり、お前の眼には嵐が荒ぶ

俺は虚無の王なのか

ならばお前は虚無の女王だな

 

But I remember the fight and I forget the pain

I got my hand in your pocket and my key in your chain

Am I the king of nothing at all?

And you're the queen of nothing at all

 

だが抗うことは忘れはしない。忘れるのならば痛みでいい

そのポケットにこの手を突っ込み、お前の鎖にこの俺の鍵を

俺は虚しき王なのか

ならばお前はその女王だな

 

Oh, through the wilderness

You and I will walk into the emptiness

Oh, and my heart is a mess

Is it the only defense against the wilderness?

 

ああ、この荒野を越えて行く

この空虚の中、俺らは歩く

ああ、この胸は酷くざわめく

ただこれだけで身を守れるかと

 

Cross my heart and hope to die

Taking this one step at a time

I got your back if you got mine

Oh, one foot in front of the other

 

神に誓おう。俺を信じろ

一歩ずつでも、この歩を進めろ

お前が俺の背を支えるなら、俺もお前の背中を支える

その足は常に前に投げ出せ

 

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

 

その次の足をまた一つ前に

その次の足もまた一つ前に

 

One foot in front of the other

Ooh, all that we have is each other

One foot in front of the other

 

足を並べて止まりはしない

俺にはお前、お前には俺だけ

そう、この足をまた一つ前に

 

Not a soul in the road, not a star in the sky

It's a desert in my heart, and I know where to hide

I'm your king of nothing at all

And you're my queen of nothing at all

 

人影なき道、星影なき空

それは俺の心の砂漠。身を隠す場所は分かってる

俺はお前の持たざる王で

お前は俺の持たざる女王

 

Well, out here in the dust

If you don't have trust

Ain't nothing left of us

This is the exodus

They're just testing us

They can't flex with us

They can't mess with us

They can't mess with us

 

砂塵の外に抜けねばならない

心許なくば行かねばならない

ここに残すのは何一つ無い

俺達は生き延びねばならない

奴らに俺らを好きにはさせない

奴らは俺らを曲げられはしない

奴らは俺らを潰せはしない

奴らに俺らは潰せない

 

Oh, through the wilderness

How come even together there can be loneliness?

Oh, our hearts a mess

But it's our only defense to brave the wilderness

 

そう、この荒野をいま越えて行く

二人でいれば、孤独など無い

そう、俺らの胸は渦巻いている

だが立ち向かわねば、身は守れない

 

Cross my heart and hope to die

Taking this one step at a time

I got your back if you got mine

Oh, one foot in front of the other

 

命を賭けよう。俺を信じろ

一歩、一歩、その足を前に

俺がついてる。お前もついてる

さあ、その足をまた一つ前に

 

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

 

その次の足をまた一つ前に

その次の足もまた一つ前に

 

One foot in front of the other

Ooh, all that we have is each other

One foot in front of the other

 

足を揃えて立ち止まらない

俺達二人、俺等しかいない

さあ、この足をまた一つ前に

 

Well, out here in the dust

 

この塵だらけ世界を出るんだ

 

Oh, through the wilderness

How come even together there can be loneliness?

Oh, our hearts a mess

But it's our only defense to brave the wilderness

 

そう、この荒野を抜けて行く

心細くない。二人でいれば

そう、俺等の心は荒れ果てている

だが、俺等の救いはこの勇気だけ

 

Cross my heart and hope to die

Taking this one step at a time

I got your back if you got mine

Oh, one foot in front of the other

 

俺を信じろ。さもなくばこの命を奪え

前に進め。一歩、一歩

俺にはお前が、お前には俺が

さあ、その足をまた一つ前に

 

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

(Ooh-ooh-ooh-hey!)

One foot in front of the other

 

その次の足をまた一つ前に

その次の足もまた一つ前に

 

In the wilderness

One foot in front of the other

Ooh, all that we have is each other

One foot in front of the other

 

荒れ果てた地でも

足を止めるな。立ち尽くすな

俺にはお前、お前には俺しかいない

さあ、この足をまた一つ前に

 

Oh, in the so-called 'Land of the Free'

One foot in front of the other

Don't you know that all we have is each other?

One foot in front of the other

 

自由の地などと呼ばれた大地で

この次の足をまた一つ前に

俺等は二人で一つ、分かっているだろ

さあ、その次の足をまた一つ前に

 

この曲について

 荒れ果てて何もない大地を行く二人の男女の映像が目に浮かぶようですね。何とも荒涼感と野性的な雰囲気に満ち溢れたドラマチックな曲です。

 

 恐らくシチュエーションとしては、何も見い出せない世界に絶望を覚えた女性を、主人公がやや強引に立ち直らせようとしているのだと思われます。1番で「Am I the king of nothing at all? And you're the queen of nothing at all」と言っていますが、この世界に何も見い出せていないのは自分も同じということを伝えているのかなと思いました。

 

 そして、その何もない世界を抜け出そうと相手を促し、共に歩き始めます。ここは主人公がかなり力強く相手を説き伏せていますね。そして、吹き荒ぶ嵐の中を折れそうな心と闘いながら一歩、また一歩、お互いに確かめ合いながら懸命に前に進んでいく姿が見える気がします。そしてこの、どんな困難の中に有ろうと進めて行くこの一歩が、タイトルの One Foot となっているようです。

 

 さて、この曲はウォーク・ザ・ムーン(Walk The Moon)によって2017年にリリースされた曲で、アルバム What If Nothing に収録されています。
 彼らは、以前ご紹介した Shut Up And Dance のイメージが強かったのですが、あの軽快でチャラい(笑)曲調からは想像がつかない程、重厚で雄々しい曲ですね。うーん、かっこいい……



WALK THE MOON - One Foot (Official Video)

 MVも、荒野と野性味が全面的に押し出されており、大分曲のイメージを踏襲して作られていますね。うーん、やっぱりかっこいい…… 笑

 

訳、言葉について

 Not a soul は、日本語で言うところの「人っ子一人見当たらない」というニュアンスに相当する言葉のようです。Soul は一般的には「魂」で訳されることが多いですが、そこから「命」だとか「生気」「生きている気配」のようなニュアンスも包括しているようです。

 

 Mess という単語が曲中に何度が登場しますが、今回は二つの意味で使われており、一つが「乱雑」という名詞としての表現、もう一つが「酷い目に合わせる」という動詞としての表現です。My heart is a mess の方は前者、They can't mess with us の方は後者となります。

 

 Cross my heart and hope to die は、これ一文で決まり文句だそうで「神に誓って嘘は言わない。嘘だったら死んだって構わない」という意味だそうです。
 なお、この前半の Cross my heart は、自分の胸の前で十字を切る行為を指します。これが「神に誓って」という意味になります。

 

 Taking this one step at a time ですが、まず At a time で「~ずつ」という意味になります。その為、One step at a time で「一歩ずつ」という意味になり、それに Take がつくので「一歩ずつ手に入れろ」→「一歩ずつ前に進め」というニュアンスになります。

 

 I got your back は「僕がついているよ」という、相手を支える時にかける言葉です。Back はこの場合「背中」とか「背後」と捉えればニュアンスが分かりやすいかと思います。

 

 そしてキーフレーズの One foot in front of the other ですが、One foot は「片足」、front は「前」、the other は「もう片方」となるので、「片足を、もう片方の足の前に出す」となり、つまりは「一歩前に進む」という意味の言葉となります。実際には、最初に Put を付けて使うようです。

プロフィール

笹森茂樹

カテゴリ
関連アーティスト検索
検索